検査について|アールカイロプラクティックセンター
― 画像や数値では見えない「機能のズレ」を見抜く ―

1.なぜ検査が重要なのか

アールカイロでは、施術の前に必ず「検査」から始める。
症状が出ている場所だけを追いかけても、根本的な回復にはつながらない。
体の痛みやしびれは結果であり、その背景には神経の機能低下・姿勢の崩れ・栄養不足・内臓の不調・ストレスなど複数の要因が関係している。
それらを区別せずに施術を行えば、一時的な変化はあっても再発を防ぐことはできない。

当院の検査は、
「なぜ今その症状が出ているのか」
「体のどこで機能が滞っているのか」
「どのような刺激が回復を促すのか」
を明らかにし、施術の精度を最大限に高めるための出発点である。

検査は単なる前準備ではなく、最短で結果を出すための羅針盤である。

2.神経学的検査 
― 「感じ方と動き方」をみる

神経学的検査で使用する器具一式。打診器、音叉、感覚検査用のルーレット・クリップ・感覚ブラシ、パルスオキシメーター、ペンライト、赤フィルター、視運動性刺激テープ

使われるのは、特別な機械ばかりではない。指先とブラシ、その手触りの違いが分かるかどうか。クリップ一本の方が、感覚の境目を細かくたどれることもある。触れる強さは、皮膚がへこまない程度にとどめている。

神経の働きは「感覚」「運動」「自律」の3つに分かれる。
それぞれが正しく連動しているかを確認することで、画像やレントゲンでは見つからない機能的な異常を見抜くことができる。

代表的な検査には以下がある:

  • 位置覚や振動覚など、感覚のズレを確認する検査

  • 反射テストによる神経経路の評価

  • 眼球運動・姿勢反射を通じて脳幹や小脳の働きを確認する

  • バランステストによる体幹制御のチェック

これらの情報を統合し、どの神経経路が過敏・鈍麻なのかを整理し、施術の方向性を導き出す。
強い矯正や過剰刺激を避け、神経が再教育できる範囲で安全に整えることが特徴である。

「しびれ」という言葉を分けるところから

同じ「しびれる」という一言でも、その中身は一つではない。

感覚が過敏になっている状態と、逆に鈍くなっている状態。どちらも「しびれ」と表現されることが多いが、必要になる方向は正反対になる。過敏であれば刺激を減らす方へ、鈍っていれば入力を増やす方へ。ここを取り違えたまま進めば、時間をかけても変化は生まれにくい。

歯科で麻酔を受けたあと、口のまわりの感覚を「しびれている」と言い表すことがある。触れた感じは残っているのに、痛みの感覚だけが失われている状態である。日常の言葉には、この違いを言い分ける語がない。だから、どちらも同じ「しびれ」になる。

左右の同じ場所を比べながら、感覚がどちら側に傾いているのかを確認していく。ここが出発点になる。

訴えの範囲と、実際の範囲

しびれを感じる場所を尋ねたとき、返ってくる範囲と、検査で確認できる範囲が一致しないことは少なくない。

気づかないうちに、思っていた場所の外まで感覚の変化が及んでいることもある。逆に、広く感じていたものが、ごく狭い範囲に限られていることもある。感覚は隣り合う場所の状態に引きずられて、実際より広がって感じられることがあるためである。

聞き取った範囲と、確認した範囲。この二つを図に記録しておく。次回また同じ手順でたどれば、範囲がどう変わったかを感覚に頼らず比べることができる。

そして、その範囲がどこまで及んでいるかは、体のどのあたりで問題が起きているかを絞り込む手がかりにもなる。手首のあたりだけの話に見えて、実際にはもっと上の方から続いていた——そうした経過をたどることもある。

施術という手段が適しているかどうか

検査には二つの役割がある。整えるための情報を集めるものと、もう一つ、施術という手段がそもそも適しているかどうかを確かめるためのものである。

反射の反応の中には、医療機関での対応を先に考えた方がよい状態を示すものが含まれる。そうした反応が確認された場合には、その旨をお伝えしている。

しびれや痛みが続いているとき、原因が施術の範囲の外にある可能性は、常に残しておく必要がある。それを確かめないまま手を加えることは避けている。

3.姿勢解析
― AI×経験による客観的データ化(シセイカルテ)

AI姿勢分析システム 「シセイカルテ」 を用いて、立位写真から全身の重心・傾き・筋緊張を数値化する。

  • 重心の前後左右の偏り

  • 肩・骨盤・膝などの高さの差

  • 猫背や反り腰などの姿勢タイプ分類

AIデータと施術者の経験的観察を統合し、「体がどのように使われているか」を客観的に把握する。
初回・中間・改善後の姿勢データを比較し、変化を共有することで、施術効果を感覚ではなく事実として理解できる。

4.機能統合評価
― 「整っている」とは何か

検査は「悪いところを探す」ためではなく、体がどこまで整っているかを確認するための評価である。
結果から、施術によって何を整えるべきか、どこに刺激を入れない方が良いかを明確にする。

  • 交感神経が過敏なら副交感系を刺激しすぎない

  • 感覚入力が過剰な部位は一時的に休ませる

  • 筋・膜・内臓・神経のどの層に働きかけるかを検査で決定する

  • 必要のない刺激が重なると、体の側が混乱を起こすことがある。何を入れるかと同じくらい、何を入れないかを決めること。検査はそのための手続きでもある。

このように、アールカイロの検査は「安全・最短・最適」な施術を導くための設計図である。

5.検査の流れ

  1. カウンセリング(生活習慣・既往歴・体の使い方を聞き取る)

  2. 神経・姿勢・可動域・筋反射などの総合評価

  3. AI姿勢分析(シセイカルテ)による数値データ化

  4. 結果の説明と今後の施術計画の提示

初回は施術よりも検査と説明に時間をかけ、体の状態を正確に把握することを目的としている。

検査は初回だけでなく、経過の中でも定期的に行う。施術を受けることで神経や姿勢がどのように変化しているかを客観的に確認するためである。再検査を行うことで、感覚的な変化だけでなく、姿勢や可動域、神経反射などの客観的な改善が把握できる。これにより、施術者と利用者が同じ方向性を共有しながら、目的をもった継続ケアが可能になる。アールカイロでは、検査と施術を常にセットで考え、体の反応を確かめながら最適な施術を選択している。

よくあるご質問

検査はどのくらい時間がかかりますか?

初回はカウンセリングを含めて約60分かかります。体の状態を正確に把握するため、姿勢・神経・可動域などを総合的に検査します。

検査だけ受けることは可能ですか?

はい。アールカイロでは「初診=検査のみ」としており、初回は施術を行わず体の状態を詳細に評価します。その結果をもとに、次回以降の施術計画を立てていきます。

痛みや刺激はありますか?

ほとんどありません。神経反射や姿勢評価など、体に負担をかけない検査方法です。

AI姿勢分析の結果はもらえますか?

はい、希望される方にはPDFまたはプリントでお渡ししています。

どんな人におすすめしますか?

しびれや痛みの原因が分からない方、姿勢や動きの癖を客観的に知りたい方におすすめです。

病院で「異常なし」と言われました。それでも検査を受ける意味はありますか?

画像検査は主に組織の形を映すもので、神経の働き方までは写りません。形の上で問題が見当たらない場合でも、機能の側に変化が起きていることはあります。

アールカイロの検査は、単に「痛い場所を調べる」ためのものではない。
神経・姿勢・筋・内臓・栄養のすべてを観察し、体が本来の機能を取り戻すための出発点である。
見えない不調を見える化し、施術の方向性を明確にする――それがアールカイロの検査である。

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新着情報

2026/2/9
アールカイロは、2026年2月9日に開業20周年を迎えました。
2026/7/29
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