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アールカイロプラクティックセンター

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手根管症候群(しゅこんかんしょうこうぐん)

指先のしびれ・握力低下…それは“年齢”のせいではないかもしれない

公開日:2016年9月20日

更新日:2026年1月21日

どこへ行っても変わらない手のしびれに悩んでいないだろうか

指先がしびれる。
物をつかむと力が入りにくい。
夜中や明け方、しびれで目が覚める。

こうした症状自体もつらいが、
本当に苦しいのは、別のところにある。

「このまま指が動かなくなったらどうしよう」
「仕事に支障が出たら、もう続けられないかもしれない」
「家族に迷惑をかける存在になるのではないか」

誰にもはっきりとは言えないまま、
そんな不安だけが頭の中で膨らみ続けている。

病院では

「年齢のせいですね」
「様子を見ましょう」
「しばらく薬で様子を」

そう言われ、検査では「大きな異常なし」。

納得できないまま帰り、
しびれのある手を見つめながら、

「気のせいなのか」
「我慢するしかないのか」

そうやって自分を説得しようとする日が続く。

しかし、手のしびれや感覚の異常、握力の低下は、
決して気のせいでも、単なる老化現象でもない。

それは、

神経の働きが乱れ、
体が「限界に近い」というサインを出している状態である。

手根管症候群による症状は、
手首だけの問題として語られることが多い。

だが実際には、

神経の過敏さ
筋肉や筋膜の緊張
姿勢や呼吸の乱れ
血流や栄養状態
日常動作の積み重ね

こうした要素が重なり合い、
「しびれ」や「感覚の低下」という形で表に出ているケースも少なくない。

症状だけを追いかけ続けても、
不安だけが残り続ける。

体の中で何が起きているのかを正しく知り、
神経が回復しやすい環境を整えていくこと。

 

それが、
「このまま使えなくなるかもしれない」という恐怖から抜け出すための、現実的な一歩である。

よくある症状・悩み

・親指・人差し指・中指にしびれや違和感が出る  

・細かい作業(ボタン留め・箸・スマホ操作)がしづらくなる  

・夜間や明け方にしびれで目が覚めることがある  

・朝、指がこわばって動かしにくい  

・手を振ると一時的に楽になることがある  

・パソコンやスマホの使用で症状が強くなる  

・筋トレ(ベンチプレス・懸垂・ダンベル)や重い物を持つと、しびれが悪化する  

・マッサージや湿布、電気治療ではすぐ元に戻ってしまう  

・病院では「異常なし」「年齢のせい」と言われたが改善しない

「しびれ」と「しびれ感」は同じではない

手根管症候群では、2種類の感覚異常が混在することが多い。
 

■ ビリビリ・ジンジン・ピリピリする → しびれ

神経が過敏になり、
本来よりも頻繁に電気信号を出している状態である。

・電気が走る感じ
・焼けるような違和感
・触ると過剰に気になる
・夜中にズキッと目が覚める

といった症状が出やすい。
 

■ 感覚が鈍い・触っても分かりにくい → しびれ感

こちらは逆に、

神経の働きが低下し、
感覚の信号が脳まで届きにくくなっている状態である。

・手袋をしているような感覚
・親指と人差し指の感覚がぼやける
・物を落としやすい
・細かい作業がしづらい
・力が入りにくい

といった症状が出る。
 

医療機関では、これらをまとめて「しびれ」と扱われることが多い。

しかし、
体の中で起きている状態は正反対である。

この区別を誤ると、

・薬の選択
・施術の刺激量
・リハビリやセルフケアの方向性

が逆になり、回復が遅れることも少なくない。

手根管とは?

手指の筋肉と靭帯

※画像は右手を手のひら側から見たもの

手根管(内)と神経(黄)
※画像は右手を手のひら側から見たもの

手首の前側には「手根管」と呼ばれるトンネル状のスペースがあり、正中神経や腱が通過している。
この空間を覆う屈筋支帯が硬直や炎症によって狭くなると、神経が圧迫されてしびれや感覚低下が生じる。

手根管症候群とは?

手根管と腱(白)と神経(黄)
内が圧迫される所

手根管で神経が圧迫されることで起こる神経障害である。
主に親指から薬指にかけてのしびれや感覚低下、握力低下、夜間痛などが特徴である。

ただし神経が圧迫されていてもしびれが出ない人もいれば、軽度の圧迫で強い症状を示す人もいる。
つまり「圧迫=原因」とは限らず、神経の環境や感受性が大きく関わっている。

なぜ「異常なし」と言われても症状が続くのか

レントゲンやMRIでは骨や関節の異常は映るが、神経の働きは映らない。
そのため「異常なし」と言われても、しびれや感覚低下が続くことがある。

背景には以下が関与している。

  • 神経への酸素・栄養不足によるATP(エネルギー)低下

  • 炎症物質の残存による慢性的な感作

  • 筋肉や腱の硬直による摩擦・圧迫

  • 「また痛むのでは」という不安や記憶による神経の過敏化

圧迫部位が手首ではなく前腕や肘にある場合、「円回内筋症候群」として現れるケースもあります。
円回内筋症候群についてはこちら

日常生活での困りごと

  • 長時間のデスクワークで指先がしびれて集中できない

  • 夜間や朝方にしびれで目が覚め、睡眠の質が下がる

  • 家事や細かい手作業に支障が出る

  • 力が入らず物を落とすことが増える

  • 筋トレ中に手のしびれが出て、トレーニングを続けられない

こうした困りごとが重なることで、仕事や趣味に影響を及ぼし、生活全体の質が低下することが少なくない。

筋トレでしびれが強くなるのは、手首だけの問題とは限らない

ベンチプレスや懸垂などの筋トレで手首に負荷がかかる動作(握る/ぶら下がる/手首を反らす)は、手根管だけでなく、前腕〜肘の周辺で正中神経が圧迫されているケースでも症状を強めることがある。
そのため「手首の治療だけ」では変化が乏しい人もいる。

圧迫が起こりやすい場所としては、
・前腕の深部
・肘の内側周辺
・上腕の内側
などが挙げられます。

ダブルクラッシュ(Double Crush)という考え方

手根管症候群では、手首にあるトンネル状の構造である手根管において、正中神経が負担を受けることで、親指から薬指にかけてのしびれや感覚低下、握力の低下などが生じることが多いとされている。従来は、手首局所での負担が主な原因として捉えられてきた。

しかし、神経は一本の長いルートとして全身につながっている構造である。
そのため、首や肩における神経根の働きがわずかに低下している場合でも、
正中神経が末端側である手首において受ける負担の影響が大きくなり、
手根管での症状が強く現れることがある。

これは単純に「二重の圧迫が存在する」という意味ではなく、
神経全体の働きが低下した結果として、
末端である手首に症状が出やすくなっている状態

と捉えられている。

リバース・ダブルクラッシュ(Reverse Double Crush)という考え方

神経は中枢から末端へ指令を送るだけでなく、
末端から中枢へも情報や栄養をやり取りする双方向の働きを持っている。

そのため、末端側、すなわち手から手首にかけて正中神経への負担が続くと、
その影響が逆に上流である肩や首にまで及び、
首から腕にかけての違和感や重だるさとして現れることがある。

このような場合、
手首だけに明確な異常所見が認められないにもかかわらず症状が強かったり、
首や肩にチクチクとした違和感を伴ったりすることがあるが、
それは手首局所だけでなく、神経全体の働きの低下が関係している可能性を示している。

当院が手首だけを見ない理由

これらの考え方に共通しているのは、
症状が出ている場所と、原因となっている場所が必ずしも一致するとは限らない
という点である。

手根管症候群では、手首における正中神経の負担が中心に語られやすい。
しかし実際の症状には、

  • 首から肩にかけての神経の働きの低下

  • 日常的な姿勢や肩から腕にかけての使われ方

  • 手首から手指にかかる繰り返しの負担

  • 神経への酸素や栄養供給の環境

といった、神経ルート全体の機能低下が関係していることがある。

当院では、
症状が出ている手首の部位だけを切り取って評価するのではなく、
神経・筋・筋膜・姿勢・動作といったつながりを含めて、
身体全体の状態を確認することを重視している。

局所のみを追い続けても変化が乏しい場合であっても、
視点を少し広げることで、
これまで説明がつかなかった違和感が整理され、
改善への糸口が見えてくることがあるからである。

関連症状ページも参考に

当院の施術の考え方

アールカイロでは「手首をほぐす」だけでなく、なぜ手根管に負担が集中したのかを重視する。

  • 神経ルートに沿った筋肉の張力と圧迫状態

  • 筋膜の連動性(アナトミートレイン)

  • 首・肩・腕・手首の姿勢や動作パターン

  • 神経の酸素・栄養環境

  • 栄養・代謝・自律神経の安定性

  • 感覚センサーの誤作動

局所だけでなく全体を整えることで、神経が本来の働きを取り戻せる条件づくりを行っている。

なお、施術内容の詳細は症状や身体の状態によって一人ひとり異なるため、初回検査後に個別に説明している。

症例紹介

①40代女性

  • 主訴:夜間の指先のしびれで眠れない

  • 経過:整形外科で手根管症候群と診断、湿布と安静で変化なし

  • 結果:施術+呼吸指導で3週間後に夜間痛が改善

②50代男性

  • 主訴:握力低下で物を落とす

  • 経過:MRI異常なし。デスクワーク中心で悪化

  • 結果:筋膜調整+テーピングで握力回復し、書類作業が楽になった

※これは一例であり、すべての方に同じ結果を保証するものではありません。

実際の声

  • 「しびれで夜起きていたのが、朝まで眠れるようになりました」

  • 「キャップを開けられるようになり、日常が楽になりました」

  • 「しびれで字が書けなかったのが改善して、仕事が続けられるようになりました」

※これは個人の感想であり、効果を保証するものではありません。

院長より

院長・菊池 竜

─「“原因が分からない症状”にも必ず意味がある」

これまで20年以上、のべ2万人以上のしびれや神経痛に悩む方に関わってきました。
病院で「異常なし」と言われても続く違和感や、薬や注射では変わらなかった症状に向き合い、筋膜・神経・栄養・姿勢を統合して整えるアプローチを続けています。

 

「必ず治ります」とは言えませんが、身体が本来持つ回復力を引き出すことで、動きやすさを取り戻していく方は少なくありません。
一人ひとりの状態に合わせた最適なサポートを心がけています。

よくあるご質問

手根管症候群は加齢のせいですか?

年齢だけが原因ではありません。神経の環境や姿勢の乱れによって若い方にも起こります。

ヘルニアや首・肩の神経痛と関係ありますか?

首や肩の神経の圧迫と手首の圧迫が重なることで症状が強まることがあります。これをダブルクラッシュ理論と呼びます。

ストレッチで改善しますか?

過敏な神経に強い刺激を与えると悪化することもあります。まずは環境を整えることが大切です。

どのくらいのペースで通えばよいですか?

お体の状態や目的によって大きく異なります。初回の検査・カウンセリングをもとに、一人ひとりに合ったペースをご提案しています。

仕事や運動は続けても大丈夫ですか?

状態に合わせて調整すれば可能です。

痛みが強い時は安静よりも、安全に動ける範囲で循環を保つことが回復を早めるケースもあります。
施術中に、体に負担をかけずに動くコツや再開のタイミングをご案内しています。

痛み止めは飲んだ方がいいですか?

痛みの感じ方や神経の状態によって異なります。

手根管症候群では、
・神経が過敏になりヒリヒリ痛むタイプ
・感覚が鈍くなるタイプ
の両方が見られます。
 

■ 過敏タイプの場合

神経が興奮状態にあるため、
痛み止めで一時的に楽になることがあります。

ただし、

神経の圧迫や負担そのものが残っていれば、
症状を繰り返すケースも少なくありません。
 

■ 感覚低下タイプの場合

この場合は、

・効果を感じにくい
・神経の働きをさらに抑えてしまう
・回復のスピードが遅れる

といったことが起こる場合もあります。
 

当院は医療機関ではないため、
薬の中止や変更を指示することはできません。

ただし、

・現在の症状がどのタイプか
・服用目的と状態が合っているか

を整理することは非常に重要です。

必要に応じて医師と連携しながら、

 

神経や周囲組織の負担を減らし、
回復しやすい体の状態づくりをサポートしています。

しびれは無いが指が動かない場合は
前骨間神経症候群(ぜんこっかんきんしょうこうぐん)

手根管症候群は「加齢だから」と諦める必要はない。
背景には神経の環境や姿勢の乱れが関わっており、全体を整えることで変化の可能性は広がる。

アールカイロでは、「症状を取り除く」のではなく「整える力を引き出す」施術を通じて、再び安心して眠れる・作業ができる生活を取り戻すサポートを行っている。

※本ページは、現在の状態を理解するための参考情報です。
実際の評価や方針については、状態を確認したうえでご説明しています。

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菊池 竜

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