【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

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モートン病の原因と治療

公開日:2016年9月2日

更新日:2021年5月16日

このようなお悩みにお応えします

  • 先の細い靴やヒールの高い靴を履くと足の指がしびれる
  • 針で刺されたような鋭い痛みが足先に走る
  • つま先立ちやつま先で蹴り出す時に痛い
  • 痛みやしびれがだんだんと悪化している
  • 痛み止めの薬や湿布では一向に良くならない
  • 何院回っても良くならない

アールカイロプラクティックセンターの菊池です

このページを書いている私は、20年以上の治療実績の中で、約20,000人の手足のしびれや神経痛を治療してきました

 

モートン病は正しい見立てと適切な治療をすれば、ほとんどの場合ちゃんと治ります。

足のしびれや痛みを訴えると、病院では腰椎のレントゲン検査のみで診断されることが多いので、見落とされがちです。

病院で腰椎椎間板ヘルニアや腰椎(腰の骨)の間が狭まっていると診断され、治療を受けてもあまり良くならないと来院された方が、実はモートン病だったということもありますが、このページでは、モートン病と診断を受けている前提で解説しています。

このページでわかること

1,モートン病とは

モートン病とは

足底趾神経(そくていししんけい)が足の指の間で圧迫されたり、絞めつけられたりして起こる絞扼(こうやく)障害、もしくは神経の炎症や腫れによって起こる神経障害のことを『モートン病』または『モートン神経腫(しゅ)』といいます。

トーマス・G・モートンという人が発見したことが病名の由来です。

足の裏側から見た足底趾神経

は神経が障害される所

モートン病の症状

指の付け根(×印)を圧迫すると、2本の指にまたがって症状が出ます。

足指の間に広がるしびれや針で刺されたような痛みが足先に走ったりしますが、安静にしていると症状はほとんどありません。

とくにハイヒールや先の細いデザインの靴、サイズの合わない革靴などを履いて歩いたり、つま先立ちやつま先で蹴り出す時に症状が強く出ます。

中指と薬指の間(第3-4趾間)が最も多く、次に人差し指と中指の間(第2-3趾間)に多く診られます。

モートン病の検査

病院では、MRI検査か超音波検査で診断されます。

ティネルサインという、反射ハンマーで圧迫されている所を叩くとその先にひびくかをみる検査もありますが、特殊な道具を使わず誰でも簡単にできる検査として、モートンテストがあります。

症状のある足の親指と小指の付け根の骨の出っ張りに両側から力を加えた時に症状が出ればモートン病が疑われます。

ティネルサイン

モートンテスト

2,モートン病の原因

一般的には、サイズの合っていない靴(特に革靴)や先の細いデザインの靴、ハイヒールを履いて歩くことが原因だといわれています。

しかし、実際にモートン病と診断された方を診てみると、ほとんどの方は足の指が反ってしまい、地面から浮きやすく、とくに体重がかかっていない時(座っている時など)意識しないと足の指が床に着きにくくなっています。

土踏まずを下から支え、足の指を曲げる筋肉は短趾屈筋(たんしくっきん)や長趾屈筋(ちょうしくっきん)、足の指を反らす筋肉は長趾伸筋(ちょうししんきん)です。

足の裏側から見た短枝屈筋

足の裏側から見た長趾屈筋

足の甲側から見た長趾伸筋

短趾屈筋や長趾屈筋が引き伸ばされたり、長趾伸筋が過緊張を起こして足の指が反って地面から浮きやすくなると、歩く時に指先ではなく指の付け根である中足骨頭(ちゅうそくこっとう)で地面や床を蹴り出すようになります。

すると、中足骨頭に付く滑液包(かつえきほう)と呼ばれるクッションが、繰り返し圧迫されて炎症を起こすため、そこが腫れて神経を圧迫したり、神経が炎症を起こして腫れると神経種が起こります。

の所が中足骨頭

黄色の所が滑液包

3,モートン病の治療

病院での治療

病院では、消炎鎮痛剤や神経に効くビタミン剤が処方され、症状が出る靴の使用を避け、インソール(=足底板、靴の中敷き)の使用を勧められます。

痛みが強い場合は、ステロイド注射を勧められることもあるようですが、3カ月以上経っても症状が回復しなかったり、日常生活に支障をきたす場合は手術が行なわれます。

当院での治療

当院では、まず痛みやしびれに対する治療を行ない、改善を図ります。

①足底趾神経の経路内で、神経が圧迫や絞扼されている所をみつけ、キネシオテーピング療法により解放します。

②足の指が地面から浮きやすくなっている原因となる筋肉を特定し、筋・筋膜スラッキング療法とキネシオテーピング療法により正常な状態に戻します。

③②で特定した筋肉やその筋膜と連結し、連動して動く筋肉や筋膜に問題がみつかれば、それも一緒に治療します。

最新機器による姿勢分析とその他の検査によって全身の状態を確認し、②で特定した筋肉に負担を掛ける体の使い方や姿勢に関わる筋肉と筋膜の問題、背骨や骨盤の歪みなどがあれば、それらをみつけて治療します。

このように患部の治療だけでなく、患部に負担を掛けている根本的な原因をみつけて、それも一緒に治療しなければ、いつまで経っても患部はなかなか治癒することができません。 

 

ほとんどの場合、症状が強く出ている間は患部に対する治療に重点をおきますので、程度にもよりますが大体5~10回くらいで症状の軽減がみられ、場合によっては2~3回でほとんど気にならなくなります。

そこからさらに体を歪みにくくするための治療も一緒に行なっていけば、症状の再発を防ぐことができます。

インソールとキネシオテーピングの違い

インソール(=足底板、靴の中敷き)では土踏まずを“支える”ことしかできず、しかも靴を履いている時にしか効果がありません。

一方キネシオテーピングは、足に直接貼るので靴を履いていてもいなくても関係なく、テープを貼っている間はその筋肉を元の正常な状態に戻すよう働くことができます。

ストレッチは厳禁!!

短趾屈筋や長趾屈筋をストレッチすると、すでに引き伸ばされている筋肉をさらに引き伸ばすことになります。

筋肉は伸びてしまうとゴムのように縮みにくくなります。

筋肉は縮む時に力が入るので、縮みにくくなると脱力して足の指が地面から浮きやすくなり、モートン病を悪化させます。

また、テニスボールやゴルフボール、筋膜ローラーによるマッサージもストレッチと同様に短趾屈筋や長趾屈筋を引き伸ばすことになるので、脱力を起こして、モートン病を悪化させます。

最近ではインターネットで調べれば、モートン病の対処法はいろいろと出てきますが、それを参考にしたセルフケアが症状を長引かせてしまっているケースはとても多いです。

モートン病は正しい見立てと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。

もしもあなたが、モートン病の症状からできるだけ早く解放されたいのであれば、できるだけ早く来院されることをオススメします。

※文中の一部 画像はteamLabBody様の許可を得て、掲載しております。
著作権はteamLabBody様にありますので、当院ブログからの転載・二次利用などは堅くお断りいたします。

モートン病のよくある質問

モートン病は通った方がいいのですか?

本当に治したいと思っているのなら、通っていただいた方がいいです。

仮に1~2回で症状がなくなったとしても、それは治ったわけではなく、症状が出なくなっただけです。

例えるなら傷口と同じで、かさぶたができれば触っても痛くはないけど、何かの拍子にかさぶたが剥けてしまうと中はまだ傷口が治っておらず、痛みも出てきます。

これと同じような状態ですので、またしばらくすると同じように痛みが出てきたり、場合によってはもっとひどくなって出てくることもあります。

ですから当院では、患部に負担を掛けてしまった原因を見つけて治療し、それが無くなった状態を目指しています。

この原因というのは、今までやってきていた間違った体の使い方や習慣、姿勢によって長い時間かけて形作られてきたものなので、それを治していこうとすると、どうしてもそれなりに時間は掛かってしまいます。

手術はしたくないのですが

ほとんどの場合安静にしていれば症状がないので、あまり手術を勧められることはありません。

もしも手術を勧められているとしたら、病院での治療(痛み止めやビタミン剤、注射)が芳しくなかったか、日常生活に支障をきたすからだと思います。

日常生活に支障をきたしている場合は、当院でも手術をお勧めしますが、そうでなければこのページで説明しているようにきちんと原因を見つけて、適切な治療をすれば、ほとんどの場合は治ります。

実際に当院でも、モートン病で手術を勧められたけど手術をしたくないという方が過去に3名ほど来ましたが、3人とも症状は出なくなりました。
その後、途中でお見えにならなくなったため、経過がどうなったかはわかりません。

痛み止めは飲まない方がいい?

生活に支障が出てしまう時は飲んだ方がいいと思いますが、長期の使用はお勧めしません。

代表的な痛み止めは、痛みや炎症の原因となる物質を作りにくくしますが、同時に血流の低下をもたらします。

また、長期の痛み止めの使用によって交感神経に異常が生じると、より血流がせき止められたような状態になります。

そうすると、患部を治すための有効成分が届けられなくなってしまい、治りにくくなります。

病院で年のせいだと言われましたが、治りますか?

加齢と共に回復力は落ちますので、時間は掛かるかもしれませんが、ほとんどの場合は治ります。

もしも本当に年のせいだとしたら、同年代の方は皆モートン病になっているはずですが、そうでない方もいます。

そう考えると、加齢は発症のきっかけにはなるかもしれませんが、他の要因が関係しているはずです。

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