【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

〒154-0011 東京都世田谷区上馬5-35-25 JLBグランエクリュ三軒茶屋601号室
(東急田園都市線 三軒茶屋駅世田谷通り口より徒歩13分)

ご予約・お問合せはこちら

友だち追加

【症例紹介40】ゴルフ後に起きたふくらはぎの痛みと、腕が上がらない方の痛み

—局所ではなく“全身の使い方”が関与していたケース(50代男性・会社員)

「歩くとふくらはぎが痛い」
「腕を上げようとすると肩が痛くて上がらない」

こうした症状が同時に起きると、
それぞれ別のケガとして考えられがちである。
しかし臨床では、一見無関係に見える症状が、同じ身体の使い方や姿勢のクセから生じていることも少なくない。

今回は、ゴルフをきっかけに左ふくらはぎの痛みが出現し、
以前から続いていた左肩の痛みも同時に強くなっていた50代男性の症例を紹介する。

◆状況と背景(Before)

  • 50代男性・会社員

  • 既往歴
     ・学生時代にラグビーで両肩の捻挫(左が多い)
     ・ふくらはぎの肉離れを左右合わせて2〜3回
     ・胆のう摘出手術

  • 今回の経過
     前日、ゴルフ中に急な坂を上った際、左ふくらはぎに軽い肉離れのような痛みが出現。
     安静にしていれば問題ないが、歩くと痛む状態であった。

 

 左肩については、以前から違和感とゴリゴリ音があり、
 3〜4か月前から腕を動かすと痛みが出るようになった。
 とくに腕を前から・横から上げる動作で痛みが強く、
 日常動作にも支障が出始めていた。

◆検査と見立て

■ 左ふくらはぎの評価

視診と触診により、
左ふくらはぎ内側に右と比べて明らかな発赤・熱感・張りが確認された。

筋肉テストでは、
腓腹筋に機能低下があり、
力を入れると痛みが再現された。

■ 左肩の評価

触診では、
肩の前側からやや上方にかけて圧痛点が存在。

筋肉テストでは、

  • 上腕二頭筋(長頭)

  • 棘上筋

に機能低下と疼痛が確認された。

関節可動域検査・整形外科学検査を総合すると、

  • 左ふくらはぎ:軽度の肉離れ

  • 左肩:上腕二頭筋(長頭)および棘上筋が関節内で挟み込まれる
     インピンジメント症候群(または肩関節周囲炎)

 

である可能性が極めて高いと判断した。

◆施術とアプローチ

施術は、炎症・痛みの沈静と、
筋肉が正常に働ける状態を早期に取り戻すことを目的に行った。
 

■ 左ふくらはぎへのアプローチ

  1. 炎症・痛み対応のキネシオテーピング(EDFテープ)
     → 再検査では腓腹筋が正常に機能し、
      力を入れても痛みは消失。
      歩行時の痛みも大きく軽減した。

■ 左肩へのアプローチ

  1. 上腕二頭筋・棘上筋へのキネシオテーピング療法
     → 再検査で筋機能が正常化。
      腕を前から・横から上げても痛みが消失し、
      可動域も明らかに改善した。

 

今回はテーピングのみで、
ふくらはぎ・肩ともに症状はほぼ消失した。

◆結果と変化(After)

施術後、

  • 左ふくらはぎ:
     歩行時の痛みが大幅に軽減し、日常動作が可能に。

  • 左肩:
     腕を上げた際の痛みが消失し、
     動かすことへの不安がなくなった。

短期間での改善であったが、
症状そのものよりも「なぜ起きたか」を丁寧に説明した。

◆今後の方針と再発予防

姿勢分析を行ったところ、

  • 座位時に左肩が下がる

  • その結果、左腕の重みで
     上腕二頭筋・棘上筋が常に引き伸ばされる

というクセが確認された。

これが、
肩のインピンジメント症状を慢性化させていた要因と考えられる。

また、
ふくらはぎの肉離れを過去に繰り返していることから、

  • 腓腹筋だけでなく

  • 足裏・太ももなど連動筋の問題

も再発要因になっている可能性が高い。

再発防止のため、

  • 背中(胸椎)・首(頸椎)の歪み調整

  • 骨盤を含めた全身バランスの修正

  • 局所ではなく**「使い方」から見直す治療**

 

が必要であることを伝えた。

◆考察

肩の痛みや肉離れは、
単発の外傷として扱われがちである。

しかし実際には、

  • 姿勢の左右差

  • 繰り返される使い方のクセ

  • 筋肉が引き伸ばされた状態で使われ続けること

が背景にあり、
その結果として「痛み」という形で表面化する。

 

本症例は、
症状が出た部位だけを治療するのではなく、
なぜそこに負担が集中したのかを見極める重要性
を示すケースである。

ふくらはぎの肉離れも、肩の痛みも、
「たまたま起きた」のではなく、
身体の使い方が積み重なった結果として起きている。

症状が軽いうちに、
原因となる姿勢や動作を整えることで、
再発は防ぎやすくなる。

 

局所ではなく全体を見ること。
それが、長く動ける身体を保つための近道である。

監修・執筆者情報:アールカイロプラクティックセンター 院長 菊池 竜

キネシオテーピング協会認定インストラクター
25年以上・延べ2万5千人以上の臨床経験

※本症例は一例であり、
すべての方に同様の経過が当てはまるわけではありません。
症状や生活背景によって回復過程は異なります。

お気軽にお問合せください

フォームでのお問合せ、LINE、WEBからのご予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

友だち追加

新着情報

2025/12/23
2025/12/1
当院の12月の定休日は、5日(金)・7日(日)・12日(金)・14日(日)・19日(金)・21日(日)・26日(金)・28日(日)・30(火)・31(水)です。  
尚、年末年始の休業日は、12/30(火)~1/3(土)です。

アクセス・受付時間

住所・アクセス

〒154-0004
東京都世田谷区太子堂2-8-17
J88・SANGENJAYA202号室

東急田園都市線 三軒茶屋駅北口Bより徒歩6分

営業時間
 
午前 × ×
午後 × ×

平日10:00~19:00/土曜9:00~18:00

定休日

金曜・日曜・祝日・12/30~1/3

※LINE、フォームからのお問合せ、ご予約は24時間受付しております。

院長ごあいさつ

菊池 竜

親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。