—その違和感、そろそろ無視できなくなっていませんか。
施術の場で、よく耳にする言葉があります。
「ほぐせば良くなると思ったのに、また戻るんです」
「筋トレを始めても、逆に重くなる感じがして…」
「努力しているのに、身体だけがついてこない」
検査では異常なし。
生活は続いていく。
でも、身体の奥に沈んだ“微妙な違和感”だけが、いつまでも離れない。
名前がつかないつらさは、人を静かに追い込んでいきます。
このページを開いたということは、おそらくその違和感に、心が反応している証拠なのだと思います。
私が臨床で感じてきた“違和感の正体”
長く神経と痛みに向き合ってきて、私は一つの答えに行き着きました。
ほぐしても鍛えても変わらない人は、そもそも身体が“受け取れる状態”にない。
これを少し噛み砕くと——
・緩める刺激を受け取れない
・鍛える刺激を処理できない
・痛みを抑える仕組みが働けない
・動作や感覚をキャッチする力が弱っている
つまり、やり方ではなく「下地」が整っていない ということです。
努力は間違っていない。
意思も間違っていない。
ただ、身体の内部環境が整っていないまま“正しいこと”を続けてしまうと、うまく噛み合わないだけなのです。
身体は“順番”を必要としています
身体は、本当に正直です。
緩める前に、まず“感じられる身体”が必要で——
鍛える前に、“動きを支える土台”が必要で——
改善する前に、“変化を受け入れる余白”が必要になります。
この順番が乱れた身体は、どれだけ努力しても変わりにくい。
逆に、順番さえ整えば、動きも感覚もスッと戻っていきます。
私たちはよく「鍛える」「ストレッチする」を治す手段だと捉えがちですが、
実際にはそれらは “最後の仕上げ” であり、
最初に必要なのは 身体が受け取れる状態をつくること なんですね。
日常にある“分かりやすい例え”でいうと
乾燥しきったスポンジを思い浮かべてください。
最初に水をかけても、ほとんど吸ってくれませんよね。
でも、ほんの少し湿り気が戻ると、スポンジは一気に水を吸い始めます。
身体もまったく同じです。
・動かなさすぎて固まった身体
・栄養や酸素が届かない細胞
・刺激に反応しづらくなった神経
・痛みのスイッチだけが敏感になった脳
こういう状態は“乾いたスポンジ”と同じで、
正しいことをしても変化が出にくいんです。
変わらなかった理由は、あなたの努力ではなく、
受け取る準備が整っていなかっただけ。
変わらない人に共通している“静かなサイン”
臨床では、変化が出にくい方に、ある共通項が見えてきます。
・長時間同じ姿勢が続いている
・呼吸が浅く、下半身が使えていない
・痛みが怖くて動くことにブレーキがかかる
・タンパク質やミネラルが不足している
・神経が過敏で刺激が痛みに変換されやすい
これは“症状の話”ではありません。
身体のリズムが崩れているサイン です。
リズムが戻れば、身体は勝手に変わっていきます。
その力を取り戻すプロセスこそ、本当の意味での改善の第一歩だと感じています。
“あなたの身体への問い”
私からお伝えしたいのは、具体的な体操やトレーニングではありません。
「今の身体は、何を1番求めているのか?」
この問いを持つだけで、行動の選び方が変わります。
・緩めるべき日
・支えるべき日
・休むべき日
・刺激を与えるべき日
・呼吸を整えるべき日
身体は毎日違うサインを出しています。
その声を拾えるようになるだけで、改善の速度は大きく変わります。
ほぐしても変わらない。鍛えても変わらない。
その裏側には、身体からの小さなメッセージが隠れています。
では、今のあなたの身体は——
どんな声を発しているでしょうか。
もし、その声がうまく聞こえないときは、いつでも相談してください。
身体の“順番”を取り戻すお手伝いはできます。
答えは、いつもあなたの中にありますから。
