【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

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【症例紹介29】「歩くと足先がつけないほど痛い」

——手術を勧められたモートン病の痛みが軽減したケース(70代女性・主婦)

「ヒールや細身の靴を履くと足先が痛む」
「長時間歩くと薬指の付け根がズキッとしてつけなくなる」

このような訴えは、足底の筋肉疲労と思われがちだが、
実際には 指の付け根にある滑液包や神経が圧迫されることで起こる“モートン病” の可能性が高い。

今回は、2年間痛みを抱え、複数の整形外科・整骨院を回ったものの改善せず、
「手術しかない」とまで言われていた70代女性の症例を紹介する。
検査と施術を通して明らかになったのは、足指の反り返りと土踏まずの崩れ(内側縦アーチの低下) が原因で発症・悪化していたという点だった。

◆状況と背景(Before)

  • 70代女性・主婦

  • 主な悩み
     左足裏の薬指の付け根(中足骨頭部)が痛む。
     ヒールや細身の靴を履くと悪化し、長時間歩くと足先がつけなくなる。

  • 発症からの経緯
     ・2年前:違和感から始まり放置していた
    ・1年前:痛みが強くなり歩行困難に
    ・細身の靴やストッキングで悪化、5本指靴下やゆるい靴は比較的楽
    ・整形外科1:レントゲン異常なし
    ・整形外科2:「モートン病」と診断、装具を作るも悪化
    ・注射治療:変化なし
    ・足専門整形外科:オーダーインソール作成→変化なし
    ・大学病院:原因不明で治療不可と言われる

複数の選択肢を試しても良くならず、「手術以外に方法はない」と言われ行き場を失った状態で来院した。

◆検査と見立て

触診では、

  • 薬指の付け根(中足骨頭部)に圧痛

  • 中指と薬指の間を押すと薬指に痛みが走る(モートン徴候)
    が確認された。

さらに、

  • 左の土踏まず(内側縦アーチ)が潰れて偏平足になっている

  • 左足の全ての指が反り返り、床から浮いている(toe extension posture

  • 歩く際、指先を使えず中足骨頭で床を蹴っている
    という構造的問題を視診で確認した。

筋肉テストでは、

  • 短趾屈筋

  • 長拇趾屈筋

に明確な機能低下が認められた。
これらは“足の指を曲げて地面をとらえる動き”を担う筋であり、
弱くなると指が反り返ったまま固定されやすくなる。

総合的に判断すると、

・短趾屈筋/長拇趾屈筋が弱くなる
・足指が反り返る
・中足骨頭で体重を受ける
・滑液包が炎症
・中足骨頭間が狭まり、薬指の神経が圧迫される

という 典型的なモートン病のメカニズム が成立していた。

◆施術とアプローチ

施術の中心は、
神経圧迫の解除・土踏まずの再構築・中足骨頭の負担軽減 の3点で構成した。

  1. 脛骨神経の圧迫部(内くるぶし後方・中足骨頭間)への末梢神経マニピュレーション
     → 神経の滑走性が回復し、押圧時の痛みがほぼ消失。

  2. 機能低下していた短趾屈筋・長拇趾屈筋へのキネシオテーピング
     → 足指を自然に曲げやすくなり、反り返りが軽減。

  3. 中足骨頭間を広げた状態を保持するテーピング
     → 歩くときの圧迫ストレスを軽減し、痛みなく歩ける状態を実現。

施術後、歩行テストでは痛みは消失し、
「久しぶりに普通に歩ける」と実感されていた。

◆結果と変化(After)

1週間後の再来院時の報告:

  • 施術直後〜当日は長く歩いても痛みがなかった

  • 翌日から再び歩行時に痛みが出始めた

  • ただし、押した時の痛みは前回より軽減

  • 検査反応も改善傾向

再発した理由は、
足裏の内側縦アーチを潰してしまう“身体の歪み”が改善途中であったため と考えられた。

そこで、

  • アーチを潰す原因となっていた下半身の筋膜ラインへキネシオテーピング

  • 自宅で貼り直しできるよう、中足骨頭間を広げるテーピング法を指導

  • 土踏まずと指の使い方を再学習するための軽い足底操作を提案

 

を行い、改善が継続するよう設計した。

◆今後の方針と再発予防

モートン病は
足部の構造+神経滑走+歩行パターン が崩れることで再発する。

再発予防として:

  • 歩くときに中足骨頭へ過度な圧がかからない靴選び

  • 足指が反り返らないよう“姿勢リセット”(立位での体重位置の調整)

  • テーピングで短趾屈筋・長拇趾屈筋の活動をサポート

  • 30分に一度、立ち上がって体重のかかり方を変える

 

特にこの女性の場合、
“アーチが潰れているのに細身の靴を履く習慣” が長期悪化の要因となっていたため、
靴・姿勢・足指の協調を一体で整える必要がある。

◆考察

モートン病は画像検査では異常が見えにくく、
「原因不明」「手術しかない」と言われるケースも多い。

しかし、

  • 足指が反り返る原因

  • 土踏まずが崩れる理由

  • 神経が圧迫される動作パターン

を丁寧に評価することで、
手術以外の改善ルートが十分に存在する。

本症例は、
神経操作・筋膜調整・テーピング・姿勢分析 を組み合わせることで
痛みが再現しない方向へシフトできた典型例である。

「歩くと薬指の付け根が痛い」「細身の靴で悪化する」
こうした症状は、足の形やアーチの崩れが原因の場合が多い。

神経・筋・骨格の負担を整えることで、
痛みは軽減し再発も防ぎやすくなる。

今回のケースのように、
“手術しかない”と言われた症状でも、原因を正しく理解すれば改善の可能性は十分にある。

監修・執筆者情報

アールカイロプラクティックセンター 院長 菊池 竜
キネシオテーピング協会認定インストラクター
25年以上・延べ2万5千人以上の施術実績

※紹介している症例は一例であり、すべての方が同じ経過をたどるわけではありません。
症状・生活背景によって回復過程は異なりますので、ご参考としてご覧ください。

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