【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

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【症例紹介】「左足がしびれて立っていられない」

——10年以上続いた症状の正体は“椎間孔狭窄”と“腸骨筋の関連痛”だった(50代男性・会社員)

「長く立っていると左足がしびれてくる」
「少し歩いただけで痛くなり、立っていられない」

こうした症状は、年齢や疲労のせいにされやすい。
しかし、立位や歩行で悪化し、座るとすぐ楽になるという特徴がある場合、
神経の“出口”で起きている問題を疑う必要がある。

今回紹介するのは、10年以上にわたって左足のしびれを抱え、
近年はわずか10分の立位や200mの歩行でも強い症状が出るようになった50代男性のケースである。
検査を重ねることで、症状には2つの異なる原因が重なっていることが明らかになった。

◆状況と背景(Before)

  • 50代男性・会社員

  • 症状の経過
     約10年前から、長時間立っていると左足にしびれが出るようになった。
     当初は1時間ほどで出ていた症状が、
     ここ数年は30分、さらに最近では10分ほどの立位や
     200m程度の歩行でも、しびれと痛みが出て立っていられなくなった。

 症状は1分ほど座ると治まるが、
 最近は夜間にも違和感を感じるようになっていた。

  • 医療機関での診断
     2つの病院でレントゲン・MRI検査を受け、
     いずれも「第5腰椎の椎間孔狭窄症」と診断。
     左側の椎間孔が特に狭く、
     神経が圧迫されているが、
     椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症ではないという所見だった。

 ロキソニンを頓服で使用していたが、
 2週間前からはリリカを常用するようになり、
 痛みは軽減したものの、完全には消えなかった。

「椎間孔狭窄症」と検索する中で当院のブログを見つけ、来院された。

◆ 検査と見立て

触診では、

  • 左のそけい部

  • 左のお尻の外側

に、右と比べて明らかな張りが確認された。

筋肉テストでは、

  • 腸骨筋(そけい部)

  • 中殿筋

  • 梨状筋

に機能低下がみられた。

神経学検査では、
左足の親指の筋力低下が明確で、
立位姿勢分析では、

  • 左足重心

  • 骨盤の左側方変位

  • 骨盤の右傾斜

  • 腰椎の左側屈

という特徴的な姿勢パターンが確認された。

これらを総合すると、症状は次の2層構造で起きていると判断した。

◇左足後面の症状の原因

腰椎5番と仙骨の間の椎間孔狭窄症

左側の椎間孔が狭くなり、
坐骨神経の根元が圧迫されることで、
立位・歩行時にしびれと痛みが出ていた。

◇左足前面の症状の原因

腸骨筋のトリガーポイントによる関連痛

そけい部に付着する腸骨筋が過緊張し、
その関連痛として、
左足前面にも違和感が現れていた。

腰だけを治療しても症状が完全に取れなかった理由は、
この筋由来の痛みが別に存在していたためである。

◆施術とアプローチ

施術は、神経の圧迫解除と筋の過緊張解放を同時に行った。

■ 神経へのアプローチ

  1. 腰椎と骨盤の歪み矯正
     → 左側に偏った椎間孔の圧迫を軽減。

  2. ウィリアム体操
     → 椎間孔を拡げ、神経の通りを改善。
      再検査で左足親指の筋力が回復。

■ 筋へのアプローチ

  1. 腸骨筋・梨状筋へのキネシオテーピング

  2. 筋スラッキング療法

再検査では、
10分程度の立位でも症状が出なくなった。

歩行時の変化については、
帰り道で経過を確認してもらうことにした。

◆結果と変化(After)

初回施術後、

  • 立位でのしびれ・痛みが大きく軽減

  • 親指の力が入りやすくなった

  • 立っていられる時間が明らかに延びた

という変化が確認された。

◆今後の方針と再発予防

ただし、圧迫されていた神経と
過緊張していた腸骨筋が完全に回復する前に
再び負荷がかかると症状は戻りやすい。

再発防止のため、次の点を共有した。

  • 立位姿勢に合わせて歪んだ
     胸椎・頸椎の調整(次回以降)

  • 歪みに関連する筋肉・筋膜の継続的調整

  • 自宅での ウィリアム体操 の継続

  • 長時間立位を避け、
     30分に一度は姿勢を変える“負荷リセット”の習慣化

◆考察

椎間孔狭窄症は、
画像検査では比較的見つけやすいが、
症状のすべてを説明できるとは限らない

本症例のように、

  • 神経由来の後面症状

  • 筋由来の前面症状

が同時に存在すると、
治療が長期化しやすい。

 

構造(骨)・神経・筋の3方向から
原因を分けて評価することで、
初めて症状の全体像が見えてくる。

「立つとしびれる」「歩くと痛い」
その原因は一つではないことがある。

神経の通りと、
それを取り巻く筋肉の状態を同時に整えることで、
長年続いた症状でも変化は起こる。

症状を“年齢のせい”にせず、
構造的な理由を丁寧に見直すことが、
改善への近道である。

監修・執筆者情報:アールカイロプラクティックセンター 院長 菊池 竜

キネシオテーピング協会認定インストラクター
25年以上・延べ2万5千人以上の臨床経験

※本症例は一例であり、
すべての方に同様の経過が当てはまるわけではありません。
症状・体質・生活背景により回復過程は異なります。

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2025/12/23
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