——痛み・しびれを“追わない”整え方

「痛み」や「しびれ」が、治療してもなかなか取れない…
そんな声を、アールカイロではよく聞きます。
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太ももがジリジリする
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どこもぶつけてないのにズキズキ痛む
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整形外科では「異常なし」でも症状は続く
これらの不調、もしかしたら“感覚のズレ”や“誤作動”が原因かもしれません。
「感覚」って、そもそも何?

「感覚」は、皮膚や筋肉にある“受容器(センサー)”が刺激を受け取り、
その情報が神経を通って脳に届くことで、「感じた」と意識される一連の流れです。
つまり、「しびれている=感覚が過敏 or 麻痺している」と思われがちですが、
実際には感覚が正しく働いていない可能性もあるのです。
実は、「しびれ」は感覚じゃないこともある
たとえば…
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いつもジンジンしている
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夜になるとしびれが強くなる
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触ってもいないのにズキズキ痛む
これらは、受容器を通っていない“誤作動”の出力であることがよくあります。
原因は「センサーの不具合」ではなく「中枢の誤作動」
神経の中では、さまざまな“調整システム”が働いています。
代表的な誤作動パターン:
調整機能 | どんな仕組み? | 不調の例 |
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ゲートコントロール | 太い神経が痛みの信号をブロックする | ずっとズキズキする、刺激に敏感 |
下降性疼痛抑制(PAG) | 脳が「痛みを抑えて」と全身に指示を出すしくみ | 小さな刺激が強い痛みに感じる |
どちらも“感覚”ではなく“痛みを制御するシステム”の乱れです。
「痛みをゼロにする」より「正常な感じ方に戻す」
アールカイロでは、「症状を追う」のではなく、
「本来の神経の感じ方」に戻すことを目標としています。
✔️ 痛みやしびれは、「刺激のズレ」や「入力・出力の乱れ」で起きている
✔️ それを正しく見抜き、整えるのが本質的な改善への近道です
感覚と運動は、いつも“セット”です

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手を握る力加減
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階段を降りるときの足の動き
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立っているときのバランス感覚
これらすべて、感覚があるから運動がうまくできるのです。
▶︎ 感覚の乱れは、「体が力みやすい」「動きが重い」「疲れやすい」にもつながります。
アールカイロで行っていること
アールカイロでは、
“痛みの出ている場所”ではなく、「神経の入り口」や「脳の感じ方の調整」に着目しています。
【 実際のアプローチ】
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皮膚・筋膜・関節のセンサー再教育
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「どの受容器が働いていないか?」のチェック
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呼吸・眼球・音・触圧などの複合刺激で統合入力
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自律神経やPAGの調整(必要に応じて)
▶︎ 「届く刺激」を「正しい順番」で入れることで、
▶︎ 感覚と運動のループが自然に回復していきます。
「強く押しても効かない」のは、届いていないから

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センサーが働いていないと、刺激は“空振り”に
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中枢の処理ができないと、情報が“スルー”される
▶︎ 必要なのは「強さ」ではなく、「届く質と順番」です。
◎まとめ
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感覚とは、“刺激→神経→脳”というプロセスのこと
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しびれや痛みが続くのは、このルートの誤作動かもしれませ
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感覚と運動のセットを整えることで、「本当の改善」につながります