【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

〒154-0011 東京都世田谷区上馬5-35-25 JLBグランエクリュ三軒茶屋601号室
(東急田園都市線 三軒茶屋駅世田谷通り口より徒歩13分)

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──“丸み”が失われた背骨が起こす問題

「猫背は悪い姿勢」と言われてきた。
背すじを伸ばすことこそ健康の象徴とされ、
学校でも職場でも、「もっと背中を伸ばして」と指導されてきた。

しかし、カイロプラクティックの視点から見ると、
猫背そのものが悪いわけではない。
むしろ、胸椎が後ろへ自然に丸み(後彎)を描けない状態のほうが、
体にとって深刻な歪みを生むことがある。

背骨には本来、「前に反る」「後ろに丸まる」という前後の逃げ道がある。
ところが、その柔らかなカーブを失うと、
前後で逃がせなくなった力が“横”に逃げようとし、
結果として側弯やねじれ、肩の高さの違い、慢性的な張りをつくってしまう。

つまり「猫背だから悪い」のではなく、
“動かない背骨”こそが本当の問題なのである。

背骨は「柱」ではなく、“動く器官”である

多くの人は、背骨を「体を支える柱」と考える。
だが実際には、背骨は“支え”ではなく「神経を通す器官」である。
脊髄という中枢神経の束が背骨の中を通り、
そこから枝分かれした末梢神経が筋肉や内臓、血管へと命令を伝えている。

背骨を「固定」してしまうと、この神経の通り道が硬直し、
呼吸や循環、消化までもが滞る。
つまり、背骨は“動いてこそ”健康を保てる。
柔らかくしなやかに動けることが、真の安定なのだ。

カイロプラクティックの現場から学んだこと

今回の内容は、「近代3種セミナー」第2回のテーマであるカイロプラクティック編で学んだもの。
これまでの東洋医学的な視点に続き、
背骨や神経の働きを“動き”と“呼吸”から見直す貴重な機会となった。

講義の中で語られた
「背骨は柱ではなく、動く器官である」
という言葉がとても印象的だった。

胸椎は「呼吸の関節」

背中の中央にある胸椎は、肋骨と連動しながら呼吸とともに動く。
ここが硬くなると、肋骨の弾力が失われ、横隔膜の働きも鈍くなる。
その結果、呼吸が浅くなり、体は常に緊張モード(交感神経優位)に傾いていく。

胸椎を整えるとは、骨を鳴らすことではない。
肋骨と横隔膜がスムーズに動ける環境をつくることである。
呼吸が深まれば、胸は自然と開き、姿勢は無理なく整う。

横隔膜──“体の中のエアバッグ”

横隔膜は胸とお腹の境目にある筋肉で、
息を吸うたびに上下し、まるで“体の中のエアバッグ”のように
内臓の位置と圧力を調整している。

ところが、ストレスや姿勢の崩れによって横隔膜が上がりっぱなしになると、
胃や肝臓を圧迫し、呼吸はますます浅くなる。
逆に下がりすぎると、内臓が下垂し血流が滞る。
このように横隔膜の位置がずれるだけで、
呼吸の深さも姿勢の安定も大きく変化する。

施術では、呼吸に合わせて横隔膜の動きを確認し、
動きの鈍い側に軽くテープを貼る。
それだけで呼吸が深まり、
「胸が開いて立ちやすくなった」と感じる人は多い。

背骨を動かさずに、呼吸を通して姿勢を整える。
これが今回の学びの中でも、特に印象的だった。

生活習慣やストレスが“内臓の歪み”をつくる

生活リズムやストレスによって、内臓の位置や働きは変化する。
そしてその変化が背骨(特に胸椎)を歪ませる。

胃腸が疲れている人は肩甲骨の真ん中から少し下あたりに硬さが出やすく、
腎臓に負担がかかっている人は腰に近い背中の下の方が動きにくくなる。
また、肝臓や胆のうの緊張は右肩や背中の張りとして現れる。

これらは神経反射によるものであり、
筋肉だけをもみほぐしても根本解決にはならない。
実際、胃の調整テープを貼るだけで肩こりが軽くなった例もある。
内臓の不調が姿勢の歪みとして現れる。
背骨は、体の内側からのメッセージを映す鏡でもある。

圧痛点が教えてくれる「体のサイン」

講座の終盤では、背骨や関節の不調と内臓の関係を、
圧痛点(押すと痛い部分)から読み解く方法を学んだ。
たとえば、胆のうの疲れは右の肋骨下、胃の不調はお尻の筋肉(中臀筋)に出やすい。
こうした反応点にキネシオテーピングを施すことで、
筋肉が緩み、関節の動きまで改善することがある。

これは単なるテクニックではなく、
「どの臓器がSOSを出しているのか」を読み取る感性でもある。
痛みの背景にあるのは筋肉ではなく“環境”。
姿勢の歪みも、生活や心の負荷を映し出すサインである。

カイロプラクターとしての新しい可能性

今回の学びを通じて、カイロプラクティックの知識や経験を
矯正技術だけでなく、「皮膚や呼吸を介して整える方法」へと広げられると感じた。
背骨を動かすかわりに、テーピングで筋膜・神経・内臓を整える。
これは、カイロプラクティックを学んだことがない施術者でも
安全に取り入れられる可能性を秘めている。

これまでの知識や経験を、矯正ができない人たちにも使える形で伝えられる。
カイロプラクターとして、新しい形の“整える技術”を
今後の臨床で体系的に活かしていきたい。

猫背は「悪」ではない。
背中の丸みは、体を守るための自然なカーブである。
姿勢を正すよりも、「動ける背骨」を取り戻すこと。
そこから、本当の健康が始まる。

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2025/9/30
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