【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

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【症例紹介23】首の後ろの強い痛み

——検査では異常なし。それでも痛みが続いた50代女性会社役員のケース

「このまま痛みが続いたらどうしよう」「重大な病気かもしれない」
検査で「異常なし」と言われても、不安や恐怖を抱えたまま過ごしている方は少なくない。

首の痛みは整形外科や整骨院でもよく見られる症状だが、
画像で異常が見つからない場合、神経・筋・自律神経・栄養バランスといった要素が複雑に関与していることが多い。

今回は、仕事への責任感が強く、常に緊張状態にあった50代女性会社役員の症例を紹介する。
「異常なし」と言われた痛みの正体は、筋肉だけでなく“体のエネルギーと神経の疲弊”だった。

◆状況と背景(Before)

  • 50代女性・会社役員

  • 主訴:首の後ろの強い痛み、こわばり、頭重感。

  • 経過
     1週間前から突然、首を動かすたびに強い痛みが走る。
     病院でレントゲンとMRI検査を受けたが「骨にも神経にも異常なし」と言われた。
     痛み止めを飲んでも改善せず、仕事中の集中力も低下。
     「もしかして重大な病気では」と不安が募り、夜も眠れない日が続いていた。

精神的にも追い詰められ、「このまま首が動かなくなるのでは」と涙を流されていた。

◆見立てと考察

神経学的検査および整形外科的検査では、明確な異常は認められなかった。
しかし、触診で後頭下筋群(こうとうかきんぐん)に強い過緊張を確認。
さらに、自律神経の乱れを示すいくつかのサイン(手足の冷え・呼吸の浅さ・顎関節の緊張)も見られた。

後頭下筋群は、姿勢維持や眼球運動に関係する非常に繊細な筋肉で、
ストレスや過集中状態が続くと過剰に収縮し、後頭部から首にかけて痛みを起こすことがある。

また、最近になって「食事時間が不規則」「睡眠時間が短い」「コーヒーの摂取量が多い」との訴えもあり、
これは自律神経と代謝機能の乱れ(いわゆるストレスカリウム欠乏)の典型であった。

すなわち、痛みの根底には、

「精神的ストレス+交感神経の過剰興奮+微量栄養素不足」
という複合的な要因が潜んでいると考えられた。

後頭下筋群(こうとうかきんぐん)

◆施術とアドバイス

施術では、首の筋肉を直接押したり強く動かすことは避け、
後頭下筋群と自律神経のバランスを整えることを目的にアプローチした。

  1. 後頭下筋群の流体筋膜動可法
     → 神経と血管の滑走を回復させ、後頭部から首への圧迫を緩和。

  2. キネシオテーピングによる皮膚刺激調整
     → 触覚刺激で副交感神経を活性化し、首周囲の過緊張を解除。

  3. 呼吸と姿勢の再教育(胸郭・横隔膜リリース)
     → 浅い呼吸を改善し、脳への酸素供給を促進。

さらに、日常生活での改善点として以下を提案した。

  • コーヒー・砂糖・アルコールを控える

  • 睡眠時間を確保し、就寝前のスマホ使用を制限

  • カリウム・マグネシウム・ビタミンB群を意識的に摂取

◆結果と変化(After)

初回施術後、「頭が軽くなった」「目の奥の重さが消えた」と即時変化が見られた。
2回目には「朝のこわばりが半分以下になった」との報告。

3回目の施術を終える頃には、

  • 首の可動域が回復し、左右回旋がスムーズに

  • 頭重感・不安感の軽減

  • 睡眠の質が改善

「久しぶりにぐっすり眠れた」「気持ちが明るくなった」との言葉が印象的であった。

その後も月1回のメンテナンスを継続し、
仕事と生活のリズムを整えながら、再発予防に取り組まれている。

◆考察

首の痛みは「筋肉の張り」だけではなく、
自律神経の乱れ(交感神経優位)と栄養バランスの崩れが関与している場合がある。

特に後頭下筋群は、ストレスや眼精疲労、睡眠不足によって過剰に収縮しやすい。
これは「脳のエネルギー不足(ATP低下)」とも深く関係しており、
カリウムやマグネシウムの不足が筋肉や神経伝達の不調を引き起こす。

臨床的には、「異常なし」と言われた痛みこそ、神経と代謝のサインであることが多く、
体の声を丁寧に聴くことで、根本的な回復への道が開ける。

検査で異常が見つからなくても、痛みが続くとき、体は確実にSOSを出している。
それは「壊れている」ではなく、「助けを求めている」サインである。

ストレス・睡眠・栄養・姿勢——
それぞれの小さな乱れが積み重なって、首の痛みとして表面化する。

 

「異常なし」と言われても安心できないとき、
それは体の深層からの“メッセージ”かもしれない。
不安を一人で抱えず、早めの専門的なケアを受けることが、回復への第一歩である。

監修・執筆:アールカイロプラクティックセンター 院長 菊池 竜
キネシオテーピング協会認定インストラクター。
25年以上の臨床経験、延べ2万5千人以上の施術実績。
神経・筋・内臓・姿勢を統合して整える自然療法を実践。

※ここで紹介した内容は一例であり、すべての方に同じ変化が起こるとは限りません。
症状や体質により経過は異なるため、参考情報としてご覧ください。

頭痛
それ、実は“脳のエネルギー不足”が原因かもしれません

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2025/10/30
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