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アールカイロプラクティックセンター

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【症例紹介24】「太ももの裏が張る」「座っているとお尻が痛くなる」

——大腿二頭筋の過緊張と骨盤バランスの関係(30代男性・会社員/週1〜2回フットサル)

「運動をすると太ももの裏が張る」「長時間座っているとお尻が痛くなる」
このような訴えは、スポーツ愛好者やデスクワーク中心の方によく見られる。

特に、ハムストリングス(太ももの裏の筋肉)は走る・蹴る・しゃがむなど多くの動作に関与するため、
一部の筋肉が過緊張すると、骨盤・背骨・坐骨神経にまで影響が及ぶ。

今回は、週1〜2回フットサルを行う30代男性会社員のケース。
「運動後の張り」と「座位での坐骨違和感」が同時に起こっていた原因を探ると、
その背景には大腿二頭筋の過緊張と骨盤の歪みがあった。

◆ 状況と背景(Before)

  • 30代男性・会社員

  • 生活習慣:週1〜2回フットサルを継続

  • 主な悩み
     2か月前から左のハムストリングス(太ももの裏)が張るようになった。
     座っていると左の坐骨(お尻の骨)に違和感があり、長時間のデスクワークで痛みに変わる。

  • 運動時の特徴
     走り始めや運動後しばらくすると左脚の裏に張りを感じる。
     運動量が多いと、痛みが強まり翌日まで残る。

◆検査と見立て

触診により、左ハムストリングスの外側(大腿二頭筋)に明確な張りを確認。
筋力テストでは、ハムストリングス全体でやや機能低下が見られたが、
中でも大腿二頭筋の反応が最も弱く、過緊張と同時に筋出力低下が認められた。

関節可動域検査および整形外科的検査を併用した結果、
この男性の症状は大腿二頭筋の過緊張および骨盤バランスの歪みが主要因と判断された。

つまり、筋肉そのものの問題というよりも、

「骨盤の歪みによって大腿二頭筋が引き伸ばされ、常に緊張状態にあった」
という構造的な負担が根底にあったと考えられる。

◆施術とアプローチ

  1. 骨盤のアライメント調整
     → 骨盤の傾きを整え、左右の荷重バランスを均等化。

  2. 大腿二頭筋へのキネシオテーピング+筋スラッキング療法
     → 過緊張していた大腿二頭筋に穏やかな刺激を加え、神経反射を利用して筋出力を回復。

  3. 腰椎・胸椎・頸椎の歪み矯正(各2ヶ所)
     → 上半身が右に傾いていたため、脊柱全体のバランスを修正し、骨盤への負担を軽減。

施術後の再検査では、左大腿二頭筋の機能が正常化し、
触診でもハムストリングスの張りが緩み、坐骨の違和感も消失していた。

◆結果と変化(After)

施術直後から「太ももの裏が軽い」「座っても痛くない」と変化を実感。
その後の確認でも、座位時の違和感は再発していなかった。

ただし、運動後の張りについては、骨盤の歪みを支える筋膜の影響も考えられたため、
数日後に再評価するよう伝えた。

普段の座位姿勢を観察すると、上半身が右に傾き、
左のお尻に体重をかけてバランスを取っていたことが判明。
これにより左側の骨盤が常に圧迫され、大腿二頭筋に持続的な負担がかかっていたと考えられる。

◆今後の方針と再発予防

今後の再発防止に向けて、以下のポイントを指導した。

  • 座位姿勢の改善:骨盤を立て、左右均等に体重をかける。

  • 運動前後のハムストリングス動的ストレッチ:反動を使わず、呼吸に合わせて伸ばす。

  • 体幹と殿筋群の安定化トレーニング:骨盤を支える基盤を強化。

また、遠方に居住していたため、来院が難しい場合に備えて、
自宅でできる大腿二頭筋へのキネシオテーピング法を指導した。
再発防止には、骨盤・背骨・筋膜の連動を意識した継続的ケアが不可欠であることを説明した。

◆考察

ハムストリングスの張りや坐骨の違和感は、
単に「筋肉が硬い」「ストレッチ不足」といった問題ではない。

骨盤の歪みや姿勢の左右差により、神経と筋肉のバランスが崩れることで生じることが多い。
特にデスクワークを行う人は、片側荷重や背骨の傾きが慢性的に続き、
ハムストリングスが常に引き伸ばされた状態で働いていることが少なくない。

臨床的には、筋肉単体ではなく骨盤・脊柱・神経の連動性を整えることが、
再発を防ぎ、パフォーマンスを安定させる鍵となる。

太ももの裏の張りや坐骨の違和感は、単なる筋肉疲労ではなく、
「体の使い方」と「姿勢の癖」が積み重なって生じる結果である。

骨盤の歪みを整え、筋肉の働きを取り戻すことで、
痛みや張りを繰り返さない“正しい動き”が自然に身につく。

痛みが出るたびにストレッチをするのではなく、
その背景にある「体のバランス」を見直すことが、再発を防ぐ最も確実な方法である。

監修・執筆:アールカイロプラクティックセンター 院長 菊池 竜
キネシオテーピング協会認定インストラクター。
25年以上の臨床経験、延べ2万5千人以上の施術実績。
神経・筋・内臓・姿勢を統合して整える自然療法を実践。

※ここで紹介した内容は一例であり、すべての方に同じ変化が起こるとは限りません。
症状や体質により経過は異なるため、参考情報としてご覧ください。

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2025/10/30
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