——しびれの正体と、整えるための見立て

「しびれ=神経のトラブル」と思っていませんか?
ピリピリ、ビリビリとした感覚。
なんとなく感覚が鈍くなったような違和感。
「しびれ」と一言で言っても、その感じ方や原因は実にさまざまです。
実は、しびれには大きく分けて2種類あるのをご存じですか?
しびれと、しびれ感のちがい
呼び方 | 正体 | 感じ方の例 |
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しびれ感 | 痛みの感覚が“にぶく”なっている状態 | 麻酔をしたあとのような「感覚がぼんやり」した感じ |
しびれ | 痛みの神経が「弱く反応している」状態 | ピリピリ、ビリビリするけど激痛ではない、じわっと広がる感じ |
▶︎つまり、しびれは“痛みの一歩手前”のサインとも言えるのです。
なぜ、しびれが起こるのか?
しびれの背景には、神経の“感じ方”が変化していることがあります。代表的な要因は以下のとおりです:
✅ 1. 神経が過敏になっている
少しの刺激でも「痛い・しびれる」と反応してしまう状態。
神経が“ピリピリ・ビリビリ”と過敏になっているサインです。
✅ 2. 酸素や栄養が不足している
特に「酸素不足」は神経にとって大敵。
酸欠状態になると、神経はエネルギーが切れて、誤作動を起こしやすくなります。
天気が悪い日にしびれが強くなる方は、これが関係している可能性も。
✅ 3. 神経の“ブレーキ”がうまく働いていない
本来は、神経には「興奮しすぎないようにする仕組み」があります。
それが弱くなると、痛みやしびれが暴走する状態に。
✅ 4. 神経がむき出しになっている
長期間の圧迫や炎症で、神経の“保護膜”がダメージを受けると、ちょっとした刺激でも強く感じやすくなります。
「天気が悪いとしびれる」のはなぜ?

雨や曇りの日は、空気中の酸素濃度が下がりやすくなります。
酸素が足りないと、神経の働きが鈍ったり、逆に過敏になったりします。
▶︎ だから、天気の悪い日にしびれが強くなる方も多いのです。
しびれは「感じる力のバランス」が崩れたサイン
人間の体には、太い神経(触覚・振動)と細い神経(痛み・温度)があります。
通常は、太い神経が細い神経の興奮を抑えるブレーキ役。
ところが太い神経の働きが落ちると、細い神経が暴走しやすくなります。
▶︎ しびれがあるときは、この“ブレーキのゆるみ”が起きている可能性も。
検査ではこうしたことを見ています

アールカイロでは、しびれの背景を正確に見極めるために、次のような検査を行います:
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✅「痛みの感覚」があるか(チクッとした刺激)
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✅「触られている感覚」があるか(軽いタッチ)
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✅「振動」が左右で同じように感じるか(音叉など)
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✅「2点識別」ができるか(何本の指で触れたかを区別)
▶︎ これらを総合的に判断し、「本当にしびれなのか?それとも感覚の鈍さなのか?」を見極めます。
“痛いの痛いの飛んでけ”は、実は科学的にも正しい
優しくさすったり、声をかけたりすることで:
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やさしい皮膚刺激が、痛みやしびれの信号を“ブロック”
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心の不安がやわらぎ、脳の痛みセンサーが落ち着く
▶︎ これは脳科学・神経学的にも、とても理にかなった方法なのです。
治療でできることは?
アールカイロでは、しびれに対して次のようなアプローチを行っています:
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✔ 太い神経の働きを高める(振動・触覚刺激など)
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✔ 酸素と栄養の供給をサポート(血流・呼吸・食事など)
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✔ やさしく安全な刺激で神経を落ち着ける
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✔ 最初の刺激に注意し、神経を興奮させすぎない順序で整える
しびれは“感じ方のズレ”のサイン
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「痛みの一歩手前」が“しびれ”
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「感覚がぼんやり」しているのは“しびれ感”
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原因を見極めるには、検査の順番と刺激の質がとても大事です。
▶︎ 今あるしびれの正体がわかれば、整え方も見えてきます。
「このしびれ、どこから来ているのかよくわからない」
そんな方こそ、アールカイロで“整え方の順番”と“原因の見抜き”を体感してみてください。