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アールカイロプラクティックセンター

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【症例紹介10】上も下も向けない首の痛み

──原因は“前の筋肉”と“背骨の関節”だった一例(30代女性)

「朝起きたら首が痛くて動かせない」「トレーニングもデスクワークもしているけど、何が悪いのか分からない」──そんな声をよく聞く。

首や肩の痛みの多くは、筋肉だけでなく背骨の関節の動きが関係していることもある。今回紹介するのは、前頚部の筋肉の過緊張と胸椎の関節のゆがみが重なって起こっていた30代女性の一例である。

◆状況と背景

 

  • 30代女性、会社員

 

  • 生活背景:週4〜5回ジム通い(ウエイトトレ+スタジオレッスン)、デスクワーク多め

  • 主訴
     ・首の正面〜肩にかけての強い張り
     ・上を向く/下を向く/首を左右に動かす動作で痛み
     ・肩こり感と目の疲れ、時折軽い頭痛を伴う

  • 経過
     「朝起きたら左を向くと痛い」ことから始まり、日を追うごとに前後方向の動作も制限されるようになった。市販の湿布を使用しても改善せず、仕事にも支障を感じていたという。

「ストレッチも筋トレもしているのに、なぜか首だけが痛くなるんです…」

 

◆見立てと考え方

  • 検査所見

 ・首全体の可動域制限(前屈・後屈ともに制限)

 ・左前側の胸鎖乳突筋〜胸鎖関節に明確な張りと圧痛/機能低下
 ・第5〜6頚椎に可動性の低下と圧痛(下を向く動作で痛み)

  • 見立て
    筋肉だけでなく、**背骨の関節(頚椎・胸椎接合部)**の動きが不十分であったことが痛みの主因と考えられた。さらに、デスクワークやトレーニングによって首の前側に常に負荷がかかり、筋肉が硬直していたことも重なっていた。

つまり「前の筋肉が使いすぎて緊張し、背骨の動きを止めていた」状態である。

◆アプローチ

目的は「首を動かせるようにする」のではなく、なぜ動かなくなったのかを解くことにあった。

  • 第5〜6頚椎の矯正と関節調整
     → 可動域を回復し、動作時の痛みを軽減。

  • 頚部・胸部前面の筋肉調整(胸鎖乳突筋/前斜角筋)
     → 前頚部の過緊張を解消し、姿勢バランスを整える。

  • 前鋸筋・鎖骨下筋へのキネシオテーピング+筋スラッキング療法
     → 筋肉と皮膚の滑走を改善し、動作をサポート。

  • 肩甲骨の可動域調整
     → 首と肩甲骨の連動を回復し、肩甲間部の張りも軽減。

◆結果と変化(After)

施術直後、「上も下も向けるようになっただけじゃなく、肩が軽くて深呼吸しやすいです」と驚かれていた。
数回の施術で頭痛が消え、仕事中の前傾姿勢も楽になった。

首を支えるのは首の筋肉だけではなく、胸椎や肩甲骨の動きも関係している。今回のケースでは、前側の筋肉の過緊張を緩め、背骨の関節を整えたことで首と肩甲骨が自然に連動を取り戻したことがポイントである。

「前の筋肉の引っ張りを整えただけで、首と肩甲骨が自然に動き出すんですね」と話しており、姿勢改善によって呼吸も深くなったとのことだった。

◆今後の方針と再発予防

姿勢分析から見えてきた課題は以下のとおりである。

  • 胸椎の動きが硬く、左肩が前に入る癖

  • 長時間のデスクワークによるバランスの崩れ

  • トレーニング時に前面筋群(大胸筋や前鋸筋)に負荷が偏っていた

今後の対応として、

  1. 胸椎・頚椎の定期的な矯正(今回は未処理分を継続予定)
  2. 前面筋のストレッチと呼吸の調整

  3. 骨盤・胸郭のバランス改善による姿勢サポート

「整える=痛みを取る」ではなく、「整っている状態を維持する」ことを目的に、日常の動きや呼吸パターンの見直しを継続していくことが大切である。

◆考察

この例は、筋肉のストレッチやトレーニングをしても改善しなかった首の痛みが、“構造のアンバランス”の修正で変化したケースである。

頚椎と胸椎の境目(C7〜T1付近)は、姿勢変化やストレスの影響を受けやすい部位である。硬くなった前側の筋肉が背骨の動きを制限することで、後方の関節が過緊張を起こす──それが「上も下も向けない首」の正体だった。

違和感を放置せず、早めに調整することで慢性化や頭痛・肩こりへの波及を防ぐことができる。

「ストレッチしているのに」「筋トレしているのに」それでも首や肩が痛い場合、それは使いすぎ”ではなく構造の偏りかもしれない。

体のどこが動いていないのかに目を向けると、体のサインがやさしく語りかけてくる。違和感を軽視せず、早めに整えることが健康を保つ最も確実な方法である。

※ここでご紹介した内容はあくまで一例であり、すべての方に同じ経過や変化が当てはまるわけではありません。症状の状態や体質によって感じ方は異なるため、参考情報としてご覧ください。

「上も下も向けない」「肩甲骨の奥が痛む」
そんな症状が、“首の関節のロック”によるものだったという症例があります。
 「寝違えじゃないのは分かってるけど、どうしたらいいかわからない…」
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2025/10/16
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2025/9/30
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