【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら

アールカイロプラクティックセンター

〒154-0011 東京都世田谷区上馬5-35-25 JLBグランエクリュ三軒茶屋601号室
(東急田園都市線 三軒茶屋駅世田谷通り口より徒歩13分)

ご予約・お問合せはこちら

友だち追加

静的ストレッチは逆効果なのか?
世間の常識をエビデンスから検証

はじめに|ストレッチは”常識”か”誤解”か?

体を伸ばすことは良いこと。運動前はストレッチ。 そんな常識に、最新の科学がノーを鳴らせています。

“ストレッチによる筋力低下、傷害予防効果なし” とする研究が急増

本ページは、特に「静的ストレッチ」について、下記のテーマに対する科学的検証をまとめました:

  • 傷害予防

  • スポーツパフォーマンス

  • 筋力の維持・向上

1,静的ストレッチは傷害予防に効果なし

長年、ストレッチは「傷害予防に良い」と信じられてきましたが、近年のシステマティックレビューでは否定的な結論が示されています。
 

※ Thacker et al. (2004)

  • 総合結論:静的ストレッチによるスポーツ傷害予防効果に有意差なし

  • ストレッチ群と非ストレッチ群で傷害発生率に統計的有意差なし(OR=0.93)

  • 対象:アスリートおよびレクリエーショナル層

→ PubMed掲載論文はこちら
 

※ Small et al. (2008)

  • 4件の高品質RCTにおいて一貫して「効果なし」

  • 静的ストレッチによる傷害発生率の低下は認められず

  • 筋・腱損傷に限定すれば微弱な予防効果の可能性あり

これらのエビデンスにより、「ストレッチ=傷害予防」という通念は支持されない。

→ 論文原文(Research in Sports Medicine)

2,静的ストレッチはスポーツパフォーマンスを低下させる

運動前の静的ストレッチは、急性期の筋力およびパワー発揮能力を有意に低下させることが、メタアナリシスによって明らかにされています。
 

※ Simic et al. (2013)

  • 総合結論:筋力 -5.4%、パワー -1.9%の有意な低下

  • 対象・性別・年齢を問わず一貫した傾向

  • 推奨:高強度パフォーマンス前には静的ストレッチを避ける

→ PubMed掲載論文はこちら
 

※ Kay & Blazevich (2012)

  • ストレッチ持続時間とパフォーマンス低下との用量反応関係を確認

  • <30秒:影響軽微(平均-1.1%)

  • 30〜45秒:有意性なし

  • ≥60秒:有意な筋出力低下(平均-4〜8%)

→ PubMed掲載論文はこちら

競技特性に応じた動的ウォームアップの導入がパフォーマンス維持に有効

3,静的ストレッチは筋力増強効果を減弱させる可能性

静的ストレッチをトレーニング中に反復挿入することで、筋力・筋肥大の向上効果が阻害される可能性が報告されています。
 

※ Bastos et al. (2013)

  • トレーニング前・セット間に静的ストレッチを導入した群(SBST/SDST)より、非導入群(OST)が有意に高い筋力向上を示す

  • 血中IGF-1(インスリン様成長因子)濃度上昇はOST群でのみ有意に認められた

  • 結論:筋肥大・筋力向上を目的とするトレーニングでは、静的ストレッチの併用は非推奨

→ 論文詳細(Journal of Strength and Conditioning Research)

 

 


4,代替アプローチ:動的ストレッチと神経系活性化

静的ストレッチをトレーニング中に反復挿入することで、筋力・筋肥大の向上効果が阻害される可能性が報告されています。
 

※ Bastos et al. (2013)

  • トレーニング前・セット間に静的ストレッチを導入した群(SBST/SDST)より、非導入群(OST)が有意に高い筋力向上を示す

  • 血中IGF-1(インスリン様成長因子)濃度上昇はOST群でのみ有意に認められた

  • 結論:筋肥大・筋力向上を目的とするトレーニングでは、静的ストレッチの併用は非推奨

→ DOIリンク

5,臨床および指導現場における示唆

  • 「柔軟性=可動域の広さ」から「機能的な可動性」へのパラダイムシフト

  • 施術前・競技前には“出力可能な身体”に整えることが重要

  • 静的ストレッチは意図的・限定的に使用すべき(例:リカバリー・交感神経抑制目的)

参考文献(主要)

  • Simic, L. et al. (2013). "Does pre-exercise static stretching inhibit maximal muscular performance?" PubMed
  • Kay & Blazevich (2012). "Effect of acute static stretch on maximal muscle performance"PubMed
  • Thacker, S.B. et al. (2004). "The impact of stretching on sports injury risk" PubMed
  • Small, K. et al. (2008). "Static stretching as part of a warm-up for injury prevention" DOI
  • Bastos, C.L. et al. (2013). "Chronic effect of static stretching on strength performance" DOI

まとめ:静的ストレッチは万能ではない

ストレッチ=良いことという前提を再考し、科学的エビデンスに基づいた介入設計を行うことが、トレーナー・治療家・施術家にとって求められています。

お気軽にお問合せください

フォームでのお問合せ、LINE、WEBからのご予約は24時間受け付けております。お気軽にご連絡ください。

友だち追加

新着情報

2025/6/30
当院の7月の定休日は、4日(金)・6日(日)・11日(金)・13日(日)・18日(金)・20日(日)・21日(月・祝)・25日(金)・27日(日)です。
12日(土)・24日(木)は都合により臨時休診いたします。  
 

アクセス・受付時間

住所・アクセス

〒154-0011
東京都世田谷区上馬5-35-25
JLBグランエクリュ三軒茶屋601号室

東急田園都市線 三軒茶屋駅世田谷通り口より徒歩13分

営業時間
 
午前 × ×
午後 × ×

平日10:00~19:00/土曜9:00~18:00

定休日

金曜・日曜・祝日・12/30~1/3

※LINE、フォームからのお問合せ、ご予約は24時間受付しております。

院長ごあいさつ

菊池 竜

親切・丁寧な対応をモットーとしておりますのでお気軽にご相談ください。