大腿神経痛太ももの前側がしびれる・膝が伸びない…
それ、ほんとうに”腰”のせいですか?

公開日:2016年9月2日

更新日:2025年7月19日

「太ももの前側がジリジリしびれる」 「膝をまっすぐに伸ばすのがつらく、階段が怖い」 「でも、腰にはまったく痛みがない」

そうした状態で病院に行くと、 「ヘルニアかもしれませんね」と言われ、湿布や痛み止めで様子を見ることに。

しかし、薬を飲んでも大きな変化はなく、 やがて「このままずっと良くならないのでは…」という不安が募っていく。

実はこの症状、腰から出て太もも前側へ伸びる“大腿神経”が、腰や骨盤・お腹の深い場所で引っ張られたり圧迫されたりしていることが原因になっているケースがあります。

 このような症状、当てはまりませんか?

  • 太ももの前面や内側がジンジン・ピリピリする

  • 膝をまっすぐに伸ばすと痛む

  • 歩くと脚がつっぱるように感じる

  • 正座や階段の上り下りがつらい

  • 腰には痛みがない

  • レントゲンやMRIでは「異常なし」と言われた

  • マッサージしても変化がない、すぐ戻ってしまう

大腿神経とは?

大腿神経(だいたいしんけい)は、腰の神経(L2〜L4)から出て、 骨盤の内側を通り、太ももの前面や内側に向かう“運動と感覚の神経”です。

この神経は、

  • 太ももの筋肉(大腿四頭筋)を動かす

  • 膝を伸ばす

  • 前ももや内ももの皮ふ感覚を伝える

といった働きを担っており、動きと感覚の両方に深く関わっています。

「異常なし」なのに痛みがあるのはなぜ?

レントゲンやMRIは「骨や椎間板、靭帯」などの**“構造の異常”**を映し出す検査です。

けれど神経は、

  • 引っ張られている

  • 血流が不足している

  • 酸素や栄養が足りない

といった“働きの異常”でも誤作動を起こし、しびれや痛みの感覚として現れてきます。

とくに大腿神経は、腸腰筋(ちょうようきん)や内臓に近いエリアを通過しているため、姿勢や呼吸、腹部の状態などの影響も受けやすいのです。

呼吸のクセが神経に影響する?

横隔膜(おうかくまく)と大腰筋(だいようきん)は解剖学的につながっており、 呼吸が浅くなるとこの連動が乱れ、筋肉が過剰に緊張します。

  • お腹が使えず、肩や胸で呼吸している

  • 首まわりの筋肉(斜角筋・小胸筋など)が過剰に働く

  • 神経の通り道が、内側から締め付けられる

──このような“内側からの圧力”によって、神経の誤作動が生まれやすくなるのです。

神経の働きは「体の内側の環境」にも左右される

さらに近年では、神経の誤作動や慢性的な痛みの背景には“体内環境”の乱れが関与していることも明らかになってきました。

具体的には:

  • 血糖値の乱高下(食後に眠くなる/イライラしやすい)

  • 慢性的な炎症(腸内環境の悪化、油の摂りすぎ)

  • タンパク質・ビタミン・ミネラルの不足

  • 水分不足や冷え

  • 呼吸や睡眠の質の低下

こうした状態が続くと、神経が栄養や酸素を受け取りにくくなり、 誤作動がリセットされにくい“しつこい神経痛”が生まれてしまうのです。

そこで当院では、ご希望に応じて 神経の働きを「内側から整える」整食アドバイスも行っています。

施術では何を見ているのか?

アールカイロでは「どの骨が悪いか」ではなく、 「なぜそこに負担が集中してしまったのか?」に注目します。

見立ての視点
  • 神経が“引っ張られやすい”動き方・姿勢になっていないか

  • 呼吸のクセが内圧を乱し、神経の通り道を圧迫していないか

  • 股関節や腹部の筋膜・関節の動きに偏りがないか

  • 栄養や血流状態が神経の誤作動を招いていないか

  • 筋連結や筋膜のつながり(アナトミートレイン)によって、離れた部位が原因となっていないか

  • 共働筋・拮抗筋のバランスが崩れていないか(例:もも前とお尻、腸腰筋と腹斜筋など)

  • 経絡(けいらく)に沿った反応点や、内臓の緊張が神経や姿勢に影響していないか

行っている施術
  • 神経ルートの張力を軽減するテーピング処方

  • 腸腰筋・内転筋・腹筋まわりの筋膜調整

  • アナトミートレインに基づいた筋膜連動の再構築

  • 共働筋・拮抗筋のバランス再教育

  • 呼吸と重心の再学習を通じた神経再教育

  • 経絡刺激による内臓の緊張緩和・姿勢の最適化

  • 必要に応じた整食アドバイスと生活習慣の調整サポート

「整形や接骨院との違いって?」
アールカイロの治療について読む

実際にいただいた声

  • 「仰向けで寝るのもつらかったけど、3回目で朝がラクに起きられるようになった」
  • 「整形ではヘルニアと言われたけど、そことは違う場所がつらかった」
  • 「MRIで異常なし。でもちゃんと説明してもらって納得できた」

実際に「整形外科や鍼でも良くならなかった大腿神経痛」が、
骨盤や神経の通り道を整えることで改善した例があります。

「見えない負担」に気づけるかどうか

画像検査で異常が見つからなくても、 神経は「呼吸」「姿勢」「内臓の緊張」「食事」など、さまざまな影響を受けて働いています。

今起きている痛みやしびれは、「体が出している静かなサイン」かもしれません。

構造だけでなく“働き”に目を向けることで、 改善への道筋がはっきりと見えてくることもあるのです。

よくあるご質問

MRIで異常なしと診断されました。それでも施術は受けられますか?

はい、多くの方が同様のケースで来院されています。検査で「構造的な異常」が見つからなくても、神経の”働き”に問題があると痛みやしびれが出ることがあります。神経の通り道や体内環境に着目した評価が重要です。

どのくらいの頻度・回数でよくなりますか?

症状の強さや生活背景にもよりますが、早い方では1〜3回で変化を感じ、5〜10回で安定されることが多いです。初回で丁寧に検査し、ご希望に合わせて無理のない通院計画をご提案します。

整食アドバイスは全員が受けた方がいいのですか?

必須ではありません。ただし、しびれや神経痛が長引いている方ほど、栄養・代謝・血流など「体の内側の環境」が深く関わっているケースが多いため、ご希望の方には個別に整食サポートを行っています。

保険は使えますか?

 アールカイロは完全自費診療です。保険の制限にとらわれず、一人ひとりに合った自由度の高い施術と時間配分を確保しています。

院長紹介|アールカイロプラクティックセンター
菊池竜

「検査では異常なし。でも、たしかに“つらい”──」
そんな悩みに25年以上向き合い、これまでにのべ2万人以上の神経痛・しびれを診てきました。

アールカイロでは、構造(骨・筋肉)だけでなく、神経・内臓・感覚・思考のつながりまで含めて、
「なぜその症状が出たのか」「なぜ繰り返すのか」まで丁寧に見立てる施術を行っています。

施術歴:25年以上

対応症例数:のべ20,000人以上
得意分野:しびれ/神経痛/筋膜・神経の評価と改善
モットー:「“治す”より、“治りやすい身体”を一緒につくる」

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