【三軒茶屋駅】手足のしびれ・神経痛なら
アールカイロプラクティックセンター
〒154-0011 東京都世田谷区上馬5-35-25 JLBグランエクリュ三軒茶屋601号室
(東急田園都市線 三軒茶屋駅世田谷通り口より徒歩13分)
公開日:2016年9月9日
更新日:2025年9月9日
25年以上、延べ25,000人以上の手足のしびれ・神経痛に携わる中で、
「病院では異常がない」「薬やリハビリでは変わらなかった」というご相談を数多く受けてきました。
とくに梨状筋症候群は、MRIやレントゲンでは異常が映りにくく、
“原因不明の坐骨神経痛”として片付けられてしまうことが珍しくありません。
しかし実際には――
「お尻の筋肉が硬い」のではなく、
神経が酸欠・栄養不足で回復できず、過敏になっている状態だった。
というケースも少なくありません。
院長・菊池 竜
「“原因が分からないしびれ”にも、必ず構造と条件がある」
─その視点で25年以上、神経痛と向き合い続けています。
テーピングや筋膜アプローチで物理的な圧迫を緩める
呼吸・姿勢・内臓・栄養などを通して、神経のエネルギー環境を整える
生活の中の「負担」を可視化し、再発させない身体へ導く
「圧迫されている=一生治らない」ではありません。
“治る力”は誰にでも備わっています。ただ、その条件を整えるだけです。
このあとから、
「梨状筋症候群とは何か?」
「なぜお尻の筋肉が原因になるのか?」
という内容に入っていきます。
ご自身の症状が当てはまるか、少しでも希望を持って読み進めていただけたら嬉しいです。
お尻〜太ももの裏〜ふくらはぎ〜足先にかけてのしびれや違和感。
「梨状筋症候群かも」と言われたけれど、
✔ ストレッチしても変わらない
✔ マッサージで余計に痛くなる
✔ レントゲンやMRIで異常なし
そんな声をたくさん伺います。
実は、神経の“圧迫”という構造的な要因だけでなく、神経の酸素・栄養状態や炎症反応、そして脳の反応性が関わっているケースが非常に多いのです。
後ろから見た骨盤
後ろから見た梨状筋
梨状筋(りじょうきん)は、お尻の奥にある小さな筋肉で、
骨盤の内側(仙骨)から太ももの骨(大転子)に向かって斜めに走っています。
後ろから見た坐骨神経(黄)
梨状筋と坐骨神経(黄)
この筋肉のすぐ下を、坐骨神経という太く長い神経が通っており、
梨状筋が緊張・硬化・炎症などを起こすことで、神経に圧迫や摩擦が加わりやすくなります。
「梨状筋(赤い部分)のすぐ下を坐骨神経が通っています。硬くなると、まるで“神経を下から押し上げる”ような状態になり、しびれ・痛みが出やすくなります。」
圧迫があってもしびれが出ない人もいれば、
圧迫が軽くても強い症状が出る人もいます。
この違いを生むのは、神経の酸素・ATP不足/炎症物質/感作(過敏)/脳の抑制力の低下など。
つまり、「圧迫+神経の状態+脳の反応」の掛け算でしびれは決まります。
梨状筋の慢性的な圧迫や摩擦 → 組織の微細損傷
細胞からATP・ヒスタミン・ブラジキニンなどが漏れ出る
神経終末が過敏化 → 弱い刺激でも「しびれ・痛み」を感じやすくなる(=感作)
これが“治りにくいしびれ”の正体の一つ
神経は一本の“道”のようなもの。
梨状筋だけでなく、腰部・足部・足根管・背骨・内臓反射など複数のストレスが重なると、症状が強く出やすくなる。
このように、複数の軽い圧迫が重なることで症状が増幅することを「ダブルクラッシュシンドローム」と呼びます。
梨状筋+腰部椎間板ヘルニア/坐骨神経痛
梨状筋+膝裏の筋膜癒着
梨状筋+ハムストリングス・足部センサー障害
筋肉は「縮むとき」ではなく「ゆるめるとき」にエネルギー(ATP)を使います。
酸素不足や血糖不安定があるとATPが作れず、「縮んだままゆるめない」状態に。
結果として筋肉が慢性収縮し、神経を圧迫し続ける。
調整項目 | 内容例 |
---|---|
血糖の安定 | 朝のたんぱく質、カフェイン単独回避 |
ATP産生栄養素 | 鉄・B群・Mg・オメガ3・ビタミンD |
慢性炎症の鎮静 | 加工油・揚げ物のカット、腸内環境整備 |
睡眠質の改善 | 光リズム・入浴・呼吸・口テープ活用 |
表面的な筋肉の緊張だけでなく、「神経の環境」と「脳の再学習」にアプローチ
重力/姿勢/感覚系を総合的に再教育し、“再発しない身体”を目指す
自律神経・血流・炎症・呼吸・食事・睡眠までを含めて見立て
ストレッチで一時的に楽になることがあっても、筋肉の防御反応・神経圧迫・血流低下を強める可能性あり
特に自己流ストレッチで「しびれが強くなった」方は要注意
本当に必要なのは「ゆるめて、正しく働かせること」
※文中の一部 画像はteamLabBody様の許可を得て、掲載しております。
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梨状筋症候群を改善させるための通院回数や期間は症状の程度や原因、発症してからの期間、年齢、生活習慣などによって変わります。また、必ず治るとも断言できません。
しかし、これまでの臨床経験からある程度の目安はお伝えすることができます。
【1~3カ月くらい前に発症or軽い痛みや張り】
1週間に1回の通院で3~5回
【1年以上前に発症or強い痛みや張り】
1週間に1~2回の通院で12回以上
症例紹介
60代 男性 会社役員
2〜3年前から左のお尻から足にかけて痛みが出るようになった。
座っているときや寝ているときは比較的楽だが、歩行中に徐々に痛みが強くなる。
また、座っているときや立っているときに左腰に痛みを感じることもある。
整形外科を受診し、レントゲンやMRIを受けたがはっきりとした原因はわからず、別の整形外科では「椎間孔狭窄症」と診断され、痛み止め・ビタミン剤・湿布を処方されたものの改善は見られなかった。
触診の結果、左仙骨周辺(骨盤中央の骨)に明らかな張りがあり、また、左の肋骨が右側に比べて明らかに上に持ち上がり、前方に突き出しているのが確認された。
筋力テストでは、以下の筋肉に機能低下がみられた:
梨状筋(お尻の奥にある筋肉)
大腰筋(腰〜股関節をつなぐ深部筋)
関節可動域検査や整形外科学的テストと併せた結果、この男性の痛みは、過緊張した梨状筋によって坐骨神経が圧迫されていることが原因と考えられ、「梨状筋症候群」の可能性が極めて高いという診断となった。
まず、主訴に対する処置として、左の梨状筋および大腰筋にキネシオテーピング療法と筋スラッキング療法を実施。再検査を行ったところ、筋肉の機能に明らかな改善が見られ、歩行時の痛みも大幅に軽減した。
問診により、4〜5年前に胆石の手術で右腹部を大きく切開しており、以降はお腹の引きつれ感が続き、深呼吸が困難だったことが判明。
この影響により、楽に呼吸をしようとして左肋骨を無意識に上へ引き上げる癖がつき、結果として横隔膜の左側が上方に引かれ、大腰筋にも連動した引っぱりが生じた。
その結果、股関節が外旋方向にねじれ、同じく外旋に働く梨状筋が過緊張を起こしたと考えられる。
そのため、横隔膜の左側にもキネシオテーピング療法を実施。
また、腹部の手術によって腹筋が切開されていた可能性が高く、腹筋の硬さや柔軟性の低下が体幹の捻れ・背骨の歪みを引き起こしていると判断。
今後は以下の方針で治療を継続予定:
腹筋の柔軟性改善に対するキネシオテーピングおよび筋膜調整
背骨全体のアライメント矯正(特に腰椎・胸椎)
横隔膜・大腰筋の協調的な動きを取り戻すための呼吸と姿勢の再教育
このように、一見関係のなさそうな過去の手術や姿勢のクセが、実は梨状筋症候群を引き起こす“遠因”になっているケースは珍しくありません。
根本原因を見極めたアプローチで、今後の再発防止と快適な歩行の継続を目指していきます。
「圧迫をゆるめて終わり」ではありません。
「神経の環境を整えること」こそ、しびれの根本改善に不可欠です。
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