しびれ・神経痛の本当の原因とは?

よくある誤解:「骨の圧迫が痛みの原因」

病院で「椎間板ヘルニア」「神経が圧迫されています」と言われると、
「だからしびれているのだ」と思うのは自然なことです。

しかし実際には、圧迫=しびれや神経痛の直接原因ではないことが、多くの研究や臨床からわかってきています。

圧迫と症状は一致しない

  • ヘルニアがあっても痛みを感じない人がたくさん存在します。

  • 逆に、画像では異常がないのに、強いしびれや神経痛に悩まされる人も少なくありません。

このことからわかるのは、「構造の異常=必ずしも症状の原因」ではないということです。

本当の原因は、「痛みを感じる神経の過敏化」

では、実際に痛みやしびれを感じる原因は何なのでしょうか?当院では以下のような視点で理解しています。

  • 神経の酸素・栄養不足
     呼吸が浅かったり、姿勢が崩れていたりすると、神経が必要な酸素や栄養を得られず過敏になります。

  • 炎症物質による過敏化
     椎間板が漏れ出した成分や細胞の破片によって、神経が炎症を起こし、わずかな刺激でも痛みを感じやすくなります。

  • 脳や脊髄での痛み信号の増幅(中枢性感作)
     痛みが続くと、脳や脊髄が「痛みの信号を強くするスイッチ」になってしまい、構造が修復されても痛みが残る場合があります。

そのため、単に「圧迫をなくす」よりも、神経が落ち着ける体(=安心して眠れる状態)を整えることの方が、症状改善の近道になります。

「構造」ではなく「反応」を整えるアプローチ

当院では、「ヘルニア=痛み」ではなく、以下のような観点で施術を行っています:

 

見るべきポイント:

  • 痛みやしびれのパターン(動きで楽になる/じっとしても続く)

  • 呼吸の深さ・姿勢・血流の状態

  • 感覚(触覚・温度・圧覚)の過敏または鈍麻

 

提案する施術:

  • 筋膜や姿勢の調整 → 呼吸と骨格の安定化

  • テーピング・内臓調整 → 血流と神経の環境を整える

  • 栄養サポート → 神経のエネルギー代謝を支える

「圧迫されているから一生痛みが続く」わけではありません。
痛みやしびれは、神経が過敏になっている“反応の問題”であることが多く、
その働きを整えることが、実は「痛みを手放すための第一歩」です。

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