男性 40代 会社役員

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(既往歴)
1年ほど前に右肩関節内部に痛みがあったが、肩周りの筋肉のトレーニングなどにより
最近痛みは出なくなった。

(主訴)

治療例61

2か月ほど前にジムでトレーニング(ダンベルカール)中に痛みが生じ、
それ以来ずっと続いている。
指などのしびれや動作不良はないが、肘を起点に腕を内側に動かすと
右肘の内側の骨を中心に痛み、それ以外の時は問題ない。(上の画像の内)
初めの頃は肘の内側の骨~小指の先まで少し痛みがあったが、今はなし。
ストレッチや鍼などをやって多少は軽減したが、痛みがなくなることはなく
日常生活やスポーツで制限が生じている。
どうしていいか途方に暮れている中、ネット検索で当院を知り来院。

(検査)

触診では、肘の内側の骨(上腕骨内側上顆:じょうわんこつないそくじょうか)に
圧痛があり、患部の温度を計測すると左側に比べて若干高くなっていました。
筋肉テストでは、患部に付く筋肉のうち尺側手根屈筋(しゃくそくしゅこんくっきん)に
機能低下がみられました。

右尺側手根屈筋
↑手のひら側から見た尺側手根屈筋

その他、神経学検査や整形外科学検査などの結果と併せたところ、
この男性の症状は、過緊張していた尺側手根屈筋が繰り返し引き伸ばされたことで
肘の内側の骨(上腕骨内側上顆)に付いている所を傷めた『上腕骨内側上顆炎』の
可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず、炎症を起こしている上腕骨内側上顆には痛みと炎症のためのキネシオテーピング
(EDFテープ)を行ない、さらに過緊張して機能低下を起こしている尺側手根屈筋に
キネシオテーピング療法を行なって再度検査してみたところ結果に改善がみられ、
肘を起点に腕を内側に動かしたときの痛みはなくなりました。
次に尺側手根屈筋を過緊張させる原因を見つけるために姿勢分析を行なうと、
上半身の右への傾き(=右肩が下がり)と右への捻じれがみられ、尺側手根屈筋に
繋がって連動する筋肉を診てみると、大胸筋(だいきょうきん)に機能低下がみられたので、
キネシオテーピング療法を行なってみたところ大胸筋は正常に機能できるようになり、
姿勢分析でみられた上半身の傾きや捻じれもほとんどなくなりました。

大胸筋
↑前から見た大胸筋

このことから大胸筋の問題が姿勢や尺側手根屈筋の過緊張に影響していると
思われたのでもう少し詳しくお話を伺ってみると、1年前右肩を痛めた時も
ジムで大胸筋のトレーニング(ベンチプレス)中だったことがわかりました。
大胸筋の問題は1年以上前からであり、今回の症状だけでなく、
右肩の治療と再発の予防のためにも大胸筋のキネシオテーピングは
尺側手根屈筋ととも必要だと伝え、自分で貼れる貼り方をそれぞれお教えしました。

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