女性 40代 主婦 

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(主訴)

治療例59

首の付け根の左側とその周辺が痛い。(上の画像の内)
首を左右に捻る時に痛み、以前ほど捻れなくなった。とくに左に捻った方が痛い。
寝る前に病院で処方された痛み止めを飲まないと、朝首の後ろ全体が痛くて
しばらく起き上がれない。

約3ヶ月前に寝違えて首が痛くなり、その後2週間位経過してから整形外科で
レントゲン検査をしたところ、頚椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニアの気があり、
頸椎の3,4番と4,5番の間が狭くなっていると診断された。
電気と牽引のリハビリを2週間受けても良くならず、十字式という施術を受けて
良くなったり、戻ったりを繰り返している。
今までの治療では根本解決にはなっていないという不安があり、きちんと事実を知り、
改善したいと思い来院。
 

(検査)

触診により、首の左後ろと左肩甲骨の内上方に右と比べて明らかな張りがあり、
背骨を押してみると頸椎4番と5番に圧痛がありました。
筋肉テストでは、首の後側と肩甲骨内上方に付く筋肉のうち肩甲挙筋(けんこうきょきん)、
棘上筋(きょくじょうきん)に機能低下がみられました。

肩甲挙筋(左)棘上筋(左)
↑左:後ろから見た肩甲挙筋/右:後ろから見た棘上筋

神経学検査では、筋力、皮膚感覚共に異常はみられず、
その他、関節可動域検査や整形外科学検査の結果と併せたところ、
この女性の首の付け根の痛みは、頚椎4番と5番の間の椎間板(ついかんばん)が
圧迫され、中にある髄核(ずいかく)が左側にはみ出して起こる『頚椎椎間板症』の
可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず圧迫されてしまっている椎間板を解放するために、頚椎の4,5番目の
歪みを矯正し、はみ出してしまった髄核を元の正常な位置に戻すための
マッケンジーエクササイズを行なったところ、矯正前よりは可動域が改善し、
痛みはほんの少し気になるくらいになりました。
そこで、肩甲挙筋と棘上筋にキネシオテーピング療法を行なって再度検査をしてみると、
ほんの少し気になっていた痛みも全くなくなりました。
朝の痛みに関してはその場では確認できないので、そのまま様子を見ていただくことに
しました。

今回は症状の原因となる椎間板の圧迫を解放し、それに直接関わっていた頸椎の歪みや
患部周辺の筋肉、筋膜の問題を治療しましたが、さらに根本的な原因を治さないと
椎間板が再び圧迫され、再発を繰り返します。
根本的な解決には“間違った”姿勢や身体の使い方に合わせて歪んでしまった背骨の歪み
とくに今回はできなかった背中(胸椎:きょうつい)や腰(腰椎:ようつい)の歪みと
骨盤の歪みを矯正し、歪みに関連する筋肉や筋膜も併せて治療することが必要であり、
さらに、ご自宅での運動療法(マッケンジーエクササイズ)が再発防止のためには
必要だと伝え、正しいやり方をお教えしました。

 

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