男性 40代 整備士

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(主訴)

治療例57

1か月くらい前から左小指の指先~手のひらが痺れて感覚が無い。(上の画像の内)
2か月前にロードバイクで200km走行後、小指の指先だけ痺れていたが、
しばらく安静にしていたら治った。
1か月くらい前、ロードバイクで1週間旅行した後から再び小指の指先が痺れて
感覚が無くなり、2週間くらい前からはさらに手のひらまで同様の症状が出てきたので、
病院に行ったら『ギヨン管症候群』と診断され、MRI検査では頸椎に少し圧迫もある
と言われた。
その後しばらく病院で治療を受けたが、症状が改善しないのでネットで調べて来院。

(検査)

触診では、首の骨(頸椎:けいつい)から小指の指先に繋がる神経が通る
腕の付け根~肘の内側と肘~手首の内側に右と比べて明らかな張りがあり、
腕の付け根~肘の内側には2か所ほどしこりのようになっている所があり、
押すと症状が悪化しました。
ギヨン管を圧迫してみると、意外なことに症状は悪化するどころか逆に軽減しました。
筋肉テストでは、左の腕の付け根~肘の内側に付く筋肉のうち上腕二頭筋
(じょうわんにとうきん)、肘~手首の内側に付く尺側手根屈筋
(しゃくそくしゅこんくっきん)に機能低下がみられました。

上腕二頭筋 左尺側手根屈筋
↑左:前から見た上腕二頭筋/右:手のひら側から見た尺側手根屈筋

その他、神経学検査や整形外科学検査などの結果と併せたところ、
この男性の症状は、過緊張した上腕二頭筋と尺側手根屈筋により
腕の付け根から小指の指先へと繋がる尺骨神経(しゃっこつしんけい)が、
圧迫されて起こる症状である可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず、圧迫されてしまっている尺骨神経を開放するために尺骨神経が圧迫されて
しこりのようになっていた所に末梢神経マニピュレーションを行ない、
さらに過緊張して機能低下を起こしている上腕二頭筋と尺側手根屈筋に
それぞれキネシオテーピング療法筋スラッキング療法を行なって
再度検査してみたところ結果に改善がみられ、手のひらの痺れはほとんど無くなり、
指先の感覚は少し鈍いものの改善しました。
次に小指の感覚神経を圧迫している可能性がある頸椎(けいつい)の歪みをみつけて
矯正し、狭まってしまった神経の出口(椎間孔:ついかんこう)を広げるための
運動療法(ウィリアム体操)を行なってみましたが、症状はそれ以上改善しませんでした。

感覚が鈍くなってしまうほど圧迫された神経が元の正常な状態に戻るまでには、
ある程度の時間が掛かります。
日頃からお仕事など日常生活の中で姿勢や身体の使い方によって過緊張させ続けていた
筋肉を長時間ロードバイクに乗ってさらに過緊張させたことによって、
尺骨神経が圧迫されてしまっていたことから、神経が再び圧迫されないようにするには
上腕二頭筋と尺側手根屈筋のキネシオテーピングが必要だと伝え、
正しい貼り方をお教えました。

 

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