女性 30代 妊娠16週

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

(主訴)

治療例54

3週間位前から右太もも外側が痺れ、感覚も左に比べて鈍い気がする。
2~3時間立っていたり、歩いているとだんだん悪化するが、
寝ていると楽で、翌朝起床時に痺れは無くなっている。
反り腰のため、妊娠前から仰向けには寝れず横向きで寝ていたが、
痺れが出てからは右側を上にして横向きに寝ている。
妊娠してからは腰が重いと感じる時もあるが、それ以前に腰痛は無く、
マッサージに行くと張っていると言われる程度だった。
18歳位の時に立ち仕事のバイトで一日中立っていると痺れることはあったが、
その後は無くなり、妊娠後は頻繁に痺れるようになった。
マタニティマッサージに行ったが症状は変わらなかったので、ネットで調べて来院。

(検査)

触診により、太ももの外側には左と比べて明らかな張りはありましたが、
神経学検査では筋力、感覚共に左右でとくに差がみられませんでした。
太ももの外側に付く筋肉は、筋肉テストでとくに問題がみられなかったので、
立っていたり歩いていたりする時に症状が悪化することから、
立位の姿勢分析をしてみたところ、骨盤は左に傾いて右に捻じれ、上半身は反対に
右に傾いて左に捻じれていました。
それを考慮した上で筋肉テストを行なったところ、右側では腸骨筋(ちょうこつきん)
腰方形筋(ようほうけいきん)、左側では大腰筋(だいようきん)に機能低下がみられました。

右腸骨筋(前) 右腰方形筋
↑左:前から見た腸骨筋/右:後ろから見た腰方形筋


↑前から見た大腰筋

その他、整形外科学検査の結果と併せたところ、この女性の右の太もも外側の症状は、
過緊張した腸骨筋と腰方形筋により外側大腿皮神経(がいそくだいたいひしんけい)
圧迫されて起こる『外側大腿皮神経痛』の可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず、腰の骨(腰椎:ようつい)以外で外側大腿皮神経が圧迫されている所を
みつけ、そこに対して末梢神経マニピュレーションを行ないました。
次に腸骨筋と腰方形筋を過緊張させる可能性がある骨盤の歪みを矯正し、
それぞれの筋肉に繋がる神経に障害を起こす可能性がある背骨の歪み
腰(腰椎:ようつい)に1ヶ所みつけて矯正しましたが変化がなかったので、
腸骨筋と腰方形筋、さらに大腰筋にキネシオテーピング療法を行なって
再度検査をしてみると、結果に明らかな改善がみられ、症状も無くなりました。

以前からよく左後頭部付近が痛くなることがあり、妊娠中は頭痛薬が飲めなくて
困っていると言われたので、首~頭を診てみたところ、頭が左に傾いているために
頭と首の間が左側で狭まり、大後頭神経(だいこうとうしんけい)が圧迫されやすく
なっていたので、大後頭神経を開放するために後頭骨(こうとうこつ)の歪みを矯正し、
左胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)にキネシオテーピング療法を行ないました。

大後頭神経(新・後) 左胸鎖乳突筋(前)
↑左:後ろから見た大後頭神経/右:前から見た胸鎖乳突筋

施術前には頭痛が無かったので、施術後の頭痛の変化や2~3時間立っていたり、
歩いている時の太もも外側の症状の変化はその場では確認できませんでしたが、
そのまま様子をみていただくことにして、もし症状が改善するようなら
次回はご主人と来院していただき、今回貼ったキネシオテーピングの貼り方を
お教えすることにしました。
もちろん、キネシオテーピング専用テープ(キネシオテックス)には
薬は使われていないため、妊娠中も安心してお使いいただけることもお伝えしました。

 

※文中の一部 画像はteamLabBody様の許可を得て、掲載しております。
著作権はteamLabBody様にありますので、当院ブログからの転載・二次利用などは
堅くお断りいたします。

〈関連記事〉こちらもあわせてご覧ください。