女性 60代 無職 母親の介護をしている。

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(主訴)

治療例42

1年前から左太ももの前面(上の画像の内)がいつも張っているような
感じになり、深夜2時~明け方の間に眠れないくらいの痛みも出るように
なったが、少し歩けばある程度は回復できるくらいだった。
しかし夜中の痛みが歩いても全然回復しなくなったため、整形外科1か所と
整骨院2か所に行ったがあまり良くならなかった。
とくに8か月前に行った整骨院には3回通ったが、その後痛みが急変し、
歩けないほどの激痛が2~3か月間続いた。
その後そこまでの痛みはないが、常に張っている感じと夜中の痛みはあり、
それがまた少し悪化しているような気がしたために来院した。

(検査)

触診により、太ももの前面には張りなどの左右差はほとんどみられませんでしたが、
所々に圧痛がありました。
鼠径部(そけいぶ)では右と比べて左に明らかな硬さと圧痛があり、
左のお尻の外側にも右と比べて明らかな張りがありました。
筋肉テストでは、鼠径部に付く筋肉のうち大腿直筋(だいたいちょくきん)に
機能低下がみられましたが、お尻の筋肉は異常ありませんでした。

左大腿直筋
↑前から見た大腿直筋

その他、関節可動域検査や整形外科学検査などの結果と併せたところ、
この女性の太ももの前面の痛みは、機能低下した大腿直筋の働きを
補っているうちに過緊張した大腰筋(だいようきん)腸骨筋(ちょうこつきん)
によって、大腿神経(だいたいしんけい)が圧迫されて起こる『大腿神経痛』の
可能性が極めて高いという診たてになりました。

 
↑左:前から見た大腰筋/右:前から見た腸骨筋


↑前から見た大腿神経とその圧迫されやすい所(内)
※画像はクリックすると拡大します。

(治療)

まず、腰の骨(腰椎:ようつい)以外で大腿神経が圧迫されている所を
みつけ、そこに対して末梢神経マニピュレーションを行なったところ、
太もも前面に常に感じていた張りがかなり減りました。
大腿直筋を縮んだまま伸びにくくする可能性がある骨盤の歪み
大腿直筋に繋がる神経に障害を起こす可能性がある背骨の歪み
腰(腰椎:ようつい)に2ヶ所みつけてそれぞれ矯正しましたが、
大腿直筋は回復しなかったので、キネシオテーピング療法
筋スラッキング療法を行なって再度検査をしてみると、結果に明らかな
改善がみられました。
夜中の痛みに関してはその場で確認できないので、このままご自宅で
様子を見てもらうことにしました。
1週間後再び来院された時にお話を伺うと、治療後3~4日は夜中の痛みが
ほとんど無く熟睡できたが、キネシオテーピンがはがれた後に再び症状が出てきた
ということだったので、前回同様に末梢神経マニピュレーションを行なって、
背骨と骨盤の歪みを矯正し、大腿直筋のキネシオテーピング法をお教えして、
ご自身で貼り直せるようにしました。

 

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