女性 50代 自営業

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(主訴)

左膝の痛み。
とくに階段を降りる時や仰向けで膝を伸ばしている時に痛くなる。
曲げていると楽だが、正座は痛くてできない。

約1年前に坂道を走り下りてから痛くなり、整体や鍼に通ったことも
あるが、あまり良くならない。
ここ2~3週間で悪化している。

(検査)

治療例33

触診により、左膝のお皿(膝蓋骨:しつがいこつ)の下の外側(上の図の
と膝下の内側(鵞足:がそく/上の図の)に圧痛があり、右に比べて膝全体が
腫れているように見えました。
太もも前側の張りはそれほどでもありませんでしたが、後ろ側は右と比べて
明らかに張っていて、さらに膝裏にも明らかな張りがみられたので、
筋肉テストをしてみると、ハムストリングスと膝窩筋(しつかきん)に
機能低下がみられました。

左ハムストリングス 左膝窩筋
↑左:後ろから見たハムストリングス/右:後ろから見た膝窩筋

その他、関節可動域検査や整形外科学検査などの結果と併せたところ、
この女性の症状は、ハムストリングスと膝窩筋の過緊張による
膝蓋骨軟化症(しつがいこつなんかしょう)』と『鵞足炎(がそくえん)
の可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず主訴に対する治療として、膝蓋骨と鵞足には痛みや炎症を抑えるため、
過緊張してしまった左のハムストリングスと膝窩筋には筋肉を正常な状態に
戻すためのキネシオテーピング療法を行ない、再度検査してみると、
結果に明らかな改善がみられ、仰向けで膝を伸ばしても痛くなくなりました。
さらに、ハムストリングスを過緊張させる可能性がある骨盤の歪みと、
ハムストリングスや膝窩筋につながる神経に障害を起こす可能性がある
背骨の歪みが腰(腰椎:ようつい)で1か所見つかったので、それぞれ
矯正し、さらにそれぞれの筋肉に対して筋スラッキング療法を行なったところ、
まだ少し痛みは残るものの正座もできるようになりました。

階段を降りる時の症状については後日確認してもらうことにして、
普段仕事で座っている時間が長いとのことから、座っている時の姿勢を診てみると
上半身が右に傾いてしまい、体がそれ以上右に倒れないように左のお尻に体重を掛けて
バランスをとっていました。
左のお尻に体重が掛かれば、骨盤は歪み、ハムストリングスが圧迫されてしまうので、
このような座り方に合わせて歪んでしまっている背骨、とくに今回はできなかった
背中(=胸椎:きょうつい)や首(=頸椎:けいつい)の矯正と、歪みに関連する
筋肉や筋膜も併せて治療することが再発防止のためには必要であると伝えました。

 

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