女性 60代 主婦

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(主訴)

治療例25

最初は左のももの裏側とふくらはぎだけだったが、最近はお尻にも
つっぱり感とこわばりがある。(上の図の内)
朝起きてからしばらくすると症状がだんだん出てきて、とくに長時間立っていたり、
座っていたり、歩いていたり、階段の上り下りで悪化するが、
ベッドで横になっている時には症状はない。

2か月前、床に座って開脚をした後から左の太ももの裏側とふくらはぎに
軽くつっぱった感じが残っていたが、だんだんひどくなってきたので、
整形外科に行ったところ『坐骨神経痛』と診断され、現在痛み止めを処方されて
電気治療を受けているが、あまり良くならないために来院。

(検査)

触診により、左のお尻の仙骨(=骨盤の真ん中の骨)付近に右と比べて
明らかな張りがありましたが、ももの裏とふくらはぎには明確な左右差は
みられませんでした。
筋肉テストにより、お尻の筋肉のうち梨状筋(りじょうきん)には若干の
機能低下がみられましたが、ももの裏やふくらはぎの筋肉などそれ以外の
筋肉には異常がみられませんでした。

左梨状筋
↑後ろから見た梨状筋

神経学検査のうち足の親指の筋力検査をしてみると、右と比べて
左に明らかな筋力低下がみられました。
その他、関節可動域検査や整形外科学検査の結果と併せたところ、
この女性のももの裏側とふくらはぎとお尻の症状は、腰の骨(腰椎:ようつい)
の4,5番目の間から出る神経の通り道(椎間孔:ついかんこう)が左側で狭まり、
神経を圧迫して起こる『椎間孔狭窄症(ついかんこうきょうさくしょう)』の
可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず圧迫されてしまっている神経を解放するために、腰椎の歪みを5番目を含む2か所と
骨盤の歪みを矯正し、狭まってしまった椎間孔を拡げるため運動療法(ウィリアム体操)を
行なったところ、左足の親指の筋力と梨状筋の機能は回復しましたが、立った時の症状が
残っていたため、機能低下していて左側の椎間孔を狭める原因となり得る
左の大腰筋(だいようきん)キネシオテーピング療法を行なって再度検査をしてみると、
結果に明らかな改善がみられ、立った時の症状もなくなりました。

左大腰筋
↑前から見た大腰筋

今回の治療で症状はかなり改善しましたが、圧迫されていた神経が回復するまでに
再び圧迫されてしまうと、症状が再発します。
普段は座っていることが多いということで、座っている時の“間違った”姿勢や
身体の使い方に合わせて歪んでしまった背骨の歪み、特に今回はできなかった
背中(胸椎:きょうつい)と首(頸椎:けいつい)の矯正と、歪みに関連する筋肉や筋膜も
併せて治療すること、そしてご自宅での運動療法(ウィリアム体操)が再発防止のためには
必要だと伝え、正しいやり方をお教えしました。

 

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