女性 30代 事務職

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(主訴)

治療例9

上を向いたり、首を回すと首の左側の付け根(上の画像の内)が痛い。

2日前の朝起きたら頭痛があり、その後から首が痛くなった。
とくに痛めた記憶はないが、3日前に職場の大掃除があり、
窓拭きのため上を向いていることが多かったかも。

(検査)

触診では炎症はみられず、首の左側の前、横、後に右と比べて明らかな
張りと圧痛がありました。
痛みのため首の可動域はほぼ半減し、筋肉テストもほとんどできませんでしたが、
手技細胞組織移動テストにより首の前に付く前斜角筋(ぜんしゃかくきん)
横に付く中斜角筋(ちゅうしゃかくきん)、後に付く後斜角筋(こうしゃかくきん)
とそれらを包んでいる筋膜に問題がみられました。

左前斜角筋(前) 左中斜角筋(外)
↑右:前から見た前斜角筋/左:横から見た中斜角筋

左後斜角筋(後)
↑後ろから見た後斜角筋

その他、整形外科学検査などの結果と併せたところ、この女性の首の痛みは、
以前から引き伸ばされていた前・中・後斜角筋がさらに引っぱられたことで
痙攣(けいれん)を起こした可能性が極めて高いという診たてになりました。

(治療)

まず痙攣を起こしている筋肉を正常な状態に戻すために、左の前・中・後斜角筋に
キネシオテーピング療法筋スラッキング療法を行ない、再度検査をしてみると、
首の左側の張りと圧痛は解消され、筋肉テストや関節可動域検査も正常になり、
首を動かした時の痛みもほとんどなくなりました。
次に、これらの筋肉を引き伸ばす原因となる背骨の歪みを首(頸椎:けいつい)に
3ヶ所みつけて矯正しました。

症状が出てから比較的早いうちに来院されたので、一度の施術でほぼ症状が
なくなりましたが、筋肉がちゃんと回復しないと再発を繰り返すことになります。
普段仕事で座っている時間が長いとのことから、座っている時の姿勢を診てみると
右肩が下がり、左のお尻に体重が掛かっていました。
このような姿勢では頸椎が再び歪みやすいので、姿勢に合わせて歪んでしまった
背骨、とくに今回はできなかった背中(胸椎:きょうつい)や腰(腰椎:ようつい)と
骨盤の歪みがあれば、併せて治療することが再発防止のためには必要だと伝えました。

筋筋膜性の首の痛みは、筋線維や筋膜が傷ついて炎症を起こしている場合と、
今回のように痙攣を起こしている場合があり、それぞれで治療がまったく異なります。
たとえば、炎症を起こしている場合は患部を冷やす(=アイシング)必要があり、
温めてしまうと症状が悪化します。痙攣の場合は冷やすと反対に症状が悪化します。
判別が難しいので、自己診断で誤った治療により悪化させ、かえって長引かせてしまう
よりも早めに受診することをおすすめします。

 

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