筋肉は、その役割によって大きく2つに分けられます。
1つは、重力に対抗して立つために使われる『姿勢筋』、
もう1つは身体を動かすために使われる『動作筋』です。

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姿勢筋とは

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↑左:前から見た姿勢筋/右:後ろから見た姿勢筋

直立姿勢を支え、安定させ、維持するための筋肉で、
半収縮状態で長い間機能できますが、可動性は限られ、
重い負荷にはあまり耐えられません。
使い過ぎや間違った使い方により、短く収縮します。

動作筋とは

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↑左:前から見た動作筋/右:後ろから見た動作筋

素早く力強い動作を生み出す筋肉で、可動性があり強力ですが、
疲労しやすく回復に時間がかかります。
使い過ぎや間違った使い方により、伸びて弱くなります。

幼少期には動作筋として機能していた筋肉が、後に姿勢筋として
機能するようになったり、その逆もありますが、それ以降は
本来の役割でない使われ方をすると、さまざまな問題が起こります。

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例えば上の写真のような猫背では、頭が前方に移動し、
肩甲骨は外側に引っ張られて、肩が前に入ります。
このような正常な位置にない頭や腕を支えるために、
下図のような頭や腕に付いている姿勢筋には、大きな負担がかかります。

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↑左:右前方から見た姿勢筋/左:横から見た姿勢筋

もし、このまま頭や腕を動かさずにいると、姿勢筋は使い過ぎにより
短く収縮します。すると姿勢筋を包んでいる筋膜が、そのままの状態を
維持するために変形してしまうので、姿勢筋は十分に伸びることが
できなくなり、正常に機能できなくなります。

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↑左:後ろから見た動作筋/右:横から見た動作筋

姿勢筋が正常に機能できなくなると、この姿勢を安定させるために
肩甲骨に付く動作筋が使われるようになりますが、
本来の役割ではない使われ方をしているために、急速に疲労し、
伸ばされて硬くなり、弱化します。
動作筋が機能できなくなってしまうと可動性が減少しますが、
そのまま無理矢理使っていると痙攣(けいれん)や炎症を起こし、
やがて激しい痛みが起こるようになります。

一般的に短く収縮している筋肉に比べ、伸ばされて硬くなっている筋肉の方が
張りや痛みなどの症状が起こりやすいといわれます。
しかし症状があるからといって、伸ばされている動作筋を治療するだけでは
なかなか良くなりません。この場合は、猫背の原因である背骨の歪みを治し、
さらに短く収縮している姿勢筋を正常に機能できるようにする必要があります。
もちろん、動作筋が痙攣や炎症を起こしてしまっている時は、そちらの治療を優先
すべきですが、この場合でも姿勢筋と背骨の歪みも一緒に治療する必要があります。

 

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