「寝違えがなかなか治らない」
「特に何もしていないのに首が急に痛くなった」
「寝違えることが多く、だんだん悪化している」
などのお悩みがあり、本当に治したいという方のために
寝違えの根本的な原因とそれに対して当院で行なっている治療
(カイロプラクティック、キネシオテーピング療法、筋スラッキング療法など)
について、どなたにでもわかるよう専門用語はできるだけ使わず、
写真と解剖図を使って説明します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

寝違えとは

一般的には、「寝てる間に不自然な姿勢をとっていたために起こる首の痛み」
ですが、「“起床時に限らず”とくに思い当たる原因はないけど、
急に起こった首の痛み」を寝違えという方もいます。
病院では『急性頸部痛(きゅうせいけいぶつう)』などと診断されます。

〔寝違えの症状〕

首を動かさなければ痛みはほとんどありませんが、動かすと首や肩に痛みが出て、
首を動かせる範囲が制限されます。
痛いけどわりと動かせるという軽度のものから、痛くて全く動かせない
というような重度なものまでさまざまです。
安静にしていれば2~3日で治る場合がほとんどですが、ひどいとそれ以上
かかる場合もあります。

〔寝違えの原因〕

寝違えの原因は、主に以下の4つが考えられます。

①内臓の病気

心臓と横隔膜を支配する神経は首の骨(頸椎:けいつい)の5番目と6番目の
間から出ていて、同じ所からは首の付け根の皮膚につながる神経も出ています。
この神経が混線すると、心臓や横隔膜の痛みを首の付け根の皮膚の痛みとして
感じられることがあります。
また、ごく稀に『くも膜下出血』による症状を勘違いすることもあります。

頸椎椎間板(けいついついかんばん)ヘルニア

ヘルニアは、朝起きた時に首の付け根が痛み、動かせなくなることがあるので、
寝違えとよく勘違いされます。

頸椎椎間関節症(けいついついかんかんせつしょう)

首の骨(頸椎:けいつい)やそのすぐ横に痛みが出るだけでなく、
肩に関連痛が出ることも結構多いです。

④筋肉と筋膜の問題

僧帽筋上部(新・後) 僧帽筋上部(新・右)
↑左:後ろから見た僧帽筋(そうぼうきん)上部
右:右側から見た僧帽筋上部

肩甲挙筋(新・後) 肩甲挙筋(新・右)
↑左:後ろから見た肩甲挙筋(けんこうきょきん)
右:右側から見た肩甲挙筋

首~肩に付く筋肉が長い間引き伸ばされたり、過緊張し続けたりしていると、
疲労によりだんだん伸縮性が乏しくなってしまいます。
その状態の筋肉をさらに急激に引っぱってしまうような動作や姿勢により、
筋膜が傷ついて炎症を起こしたり、けいれんを起こしたりします。
 

治療

一般的な治療は、電気治療器やアイシング、湿布や痛み止めの薬など、
原因がなんであれ、同じ治療が行なわれる場合がほとんどです。

当院では、まず検査により寝違えの原因を特定します。
その結果、内臓の病気の疑いがある場合は病院での精密検査をすすめ、
頸椎椎間板ヘルニアや頸椎椎間関節症が原因の場合は、それぞれに対して
適切な治療を行ないます。
※それぞれの治療については、以下のブログをご覧ください。
頸椎(けいつい)椎間板ヘルニアとその治療
椎間関節症(ついかんかんせつしょう)とその治療

筋肉と筋膜の問題が原因の場合は、
①まず最初に患部に対する治療を行ないます。
痛みや炎症を抑えるために、損傷や痙攣を起こしている筋肉を特定し、
その筋肉とそれを包んでいる筋膜に対して、筋スラッキング療法
キネシオテーピング療法で治療します。

次にその筋肉に負担を掛け続けている原因を治療します。
②たとえば頭や首が右に傾くと、首~肩の左側の筋肉は引き伸ばされ、
右側の筋肉は圧迫されて過緊張します。このように①で特定した筋肉を
いつも引き伸ばしていたり、過緊張させ続ける原因となる背骨の歪み
みつけて治療します。

③①で特定した筋肉とつながって連動する筋肉の中から問題を起こしている
筋肉をみつけて治療します。

僧帽筋上部と肩甲挙筋&LL
↑僧帽筋上部や肩甲挙筋とつながる筋肉 ※右から見た図

 上の図のように①で特定した筋肉とつながって連動する筋肉のいずれかに
問題(伸張や過緊張)が起こっていると、その影響により①で特定した筋肉は
引き伸ばされたり、過緊張させられたりします。
そのため、このような筋肉のつながりの中から問題のある筋肉をみつけ、
その筋肉とそれを包んでいる筋膜を筋スラッキング療法キネシオテーピング療法
 で治療します。

筋肉と筋膜の問題が原因だったとしても、原因となり得る筋肉はいくつかあり、
さらに症状が出ている筋肉だけに問題があるとは限らず、
上記のように患部から離れた所の筋肉に問題があるかもしれません。
そのため、症状が出ている筋肉を治療するだけでは対症療法にしかならず、
その筋肉を引き伸ばしたり、過緊張させている原因も一緒に治さなければ、
一時的に良くなったとしても、しばらくしたらまた繰り返すことになります。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、寝違えを根本的な原因から
治療することになるので、くり返さないようにすることができます。

 
寝違えは、寝てる時に起こるので防ぎようがないと思われがちですが、
内臓の病気以外はそれより以前から長い間、首の骨や筋肉、椎間板や靱帯に負担が
掛かり続けていたところに、枕が変わったり、たまたま不自然な姿勢で
寝てしまったりしたことで、さらに負担が掛かって起こります。
ですから、何が原因であっても、事前に何かしらの身体の不調を感じているはずで、
たとえば、内臓の病気以外では、首や肩の凝りや張りをいつもより強く感じたり、
いつもと違う違和感を感じたりしていても、そのまま何もせず放っておいたり
しなければ、未然に防げるはずです。
 

万が一寝違えてしまったとしても、
下手に自分で何とかしようとすると、
逆にこじらせてしまうことが多いので、
できるだけ早く適切な治療を受けた方が
短期間で治り、結果的には時間もお金も
あまり掛からずに済みます。  

当院は予約制です。
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