膝裏の痛み

「膝の後ろ側が痛い」
「膝を深く曲げると圧迫されるような感じがする」
「膝を伸ばすと膝の裏側が痛い」

このような症状の原因とそれに対して当院で行なっている治療
(カイロプラクティック、キネシオテーピング療法、筋スラッキング療法など)
について、どなたにでもわかるよう専門用語はできるだけ使わず、
写真と解剖図を使って説明します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

膝の裏側を通る筋肉

大腿二頭筋(新’) 半腱様筋(新’)
↑左:大腿二頭筋(だいたいにとうきん)
 右:半腱様筋(はんけんようきん)

半膜様筋(新’) 腓腹筋(新’)
↑左:半膜様筋(はんまくようきん)
 右:腓腹筋(ひふくきん)

膝窩筋(新’) 足底筋(新’)
↑左:膝窩筋(しつかきん)/右:足底筋(そくていきん) 
※6つとも後ろから見た右足の筋肉です。

膝の裏側を通る主な筋肉は、大腿二頭筋半腱様筋、半膜様筋
腓腹筋、膝窩筋、足底筋です。
大腿二頭筋と半腱様筋と半膜様筋の3つを総称してハムストリングス
と呼び、これらは足を後ろに蹴り出したり、膝を曲げたりする時に
働きます。
腓腹筋と足底筋は膝を曲げたり、足首を伸ばしたりする時に働き、
膝窩筋は膝を曲げたり、膝を曲げた状態で足先を内側に向ける時に
働きます。

症状

・膝を伸ばすと痛み、膝をまっすぐに伸ばせない。
・正座をする時やしゃがむ時など膝を深く曲げると圧迫されたような
 感じがある。
・歩き始めや椅子から立ち上がる時にこわばった感じがする。
・一度立ったり、座ったりすれば、その後痛みや違和感はない。

原因

膝裏の痛みの原因は、主に以下の6つが考えられます。

①結核性関節炎

結核菌が肺で増殖後、リンパ管を通って膝関節で増殖すると、
そこで水が溜まり、痛みを引き起こします。
膝裏の痛みとともに咳(せき)や痰(たん)、微熱が続いている
ようでしたら、呼吸器科や大学病院などの大きな病院を
受診しましょう。

②ベーカー嚢腫(のうしゅ)、またはベーカー嚢胞(のうほう)

膝裏には関節の動きを滑らかにする潤滑油の働きをする
滑液(かつえき)が入った袋(=滑液包:かつえきほう)があり、
それが炎症を起こすと痛みは少ないけれど、腫れます。

③坐骨神経痛(ざこつしんけいつう)

腰椎椎間板ヘルニア椎間孔狭窄症梨状筋症候群などにより、
坐骨神経が圧迫されると痛みを引き起こします。

④血管圧迫

下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)などにより、膝裏の血管が
圧迫されると痛みを引き起こします。

トリガーポイントによる関連痛

膝裏を通る筋肉だけでなく、お尻に付く筋肉の中にも膝裏に
関連痛を引き起こすものがあります。

⑥筋肉と筋膜の問題

身体に合わない椅子や座り方、ハイソックスやタイツの
締め付けなどにより、膝裏を通る筋肉とそれを包む筋膜が
圧迫されて癒着を起こし、筋肉が過緊張します。
また、長時間のハイヒール着用や運動も過緊張を引き起こします。
反対に、膝を伸ばす筋肉や足首を反らす筋肉が過緊張を起こすと、
膝裏を通る筋肉は引き伸ばされ、膝が後ろに反りかえる“反張膝”
(はんちょうひざ)になります。
膝裏を通る6つの筋肉のうち1つ、もしくは2つ以上の筋肉が
過緊張していたり、引き伸ばされている可能性があります。

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↑反張膝(とくに右足)

治療

一般的な治療は、マッサージやストレッチ、電気治療器、湿布や痛み止めなど、
原因がなんであれ、同じ治療が行なわれる場合がほとんどです。

当院では、まず検査により膝裏の痛みの原因を特定し、
その結果、坐骨神経痛やトリガーポイントが原因の場合は、
それぞれに対して適切な治療を行ないます。
※それぞれの治療については、以下のブログをご覧ください。
腰椎椎間板ヘルニアとその治療
椎間孔狭窄症とその治療
梨状筋症候群とその治療
トリガーポイントとその治療
※ご予約の電話で、結核性関節症やベーカー嚢腫(嚢胞)の疑いがある場合は、
病院での精密検査をすすめます。

筋肉と筋膜の問題が原因の場合は、
①まず最初に患部に対する治療を行ないます。
 膝裏に付く筋肉の中から過緊張している筋肉や引き伸ばされている筋肉を
 特定し、その筋肉とそれを包んでいる筋膜に対して、筋スラッキング療法
 キネシオテーピング療法で治療します。

筋肉が原因というと、すぐにストレッチをしたがる人は多いですが、
過緊張している筋肉をストレッチすると、筋肉と筋膜が癒着してるところを
引き剥がして傷つけ、そこが修復される過程でまた癒着するということを
繰り返すことになるので、かえって治りにくくなります。
引き伸ばされている筋肉をストレッチすると、変形して伸びてしまっている
筋膜をさらに引き伸ばすことになるので、筋膜を傷めるだけでなく、
縮めなくなって力が入らなくなります。

次にその筋肉に負担を掛け続けている原因を治療します。
②膝裏を通る6つの筋肉のうち、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋は
 骨盤に付くので、骨盤の歪みにより筋肉や筋膜が圧迫されたり、
 引き伸ばされたりする可能性があるので、①で特定した筋肉が
 上の3つの場合は骨盤の歪みを矯正します。

③下図のように、①で特定した筋肉とつながって連動する筋肉のいずれかに
 問題(伸張や過緊張)が起こっていると、①で特定した筋肉を
 過緊張させたり、引き伸ばしたりします。
 また、反対に膝を伸ばす筋肉や足首を反らす筋肉とつながって連動する
 筋肉のいずれかに問題(伸張や過緊張)が起こっていても、
 ①で特定した筋肉を過緊張させたり、引き伸ばしたりします。
 そのため、このような筋肉のつながりの中から問題のある筋肉をみつけ、
 その筋肉とそれを包んでいる筋膜を筋スラッキング療法
 キネシオテーピング療法で治療します。 

 SBL②
↑膝裏を通る筋肉とつながって連動する筋肉

膝窩筋とDFL SFL(筋名無し)
↑左:膝窩筋とつながって連動する筋肉
 右:膝を伸ばす筋肉や足首を反らす筋肉とつながって連動する筋肉

筋肉と筋膜の問題が原因だったとしても、原因となり得る筋肉はいくつもあり、
さらに症状が出ている筋肉だけに問題があるとは限らず、
上記のように患部から離れた所の筋肉に問題があるかもしれません。
そのため、症状が出ている筋肉を治療するだけでは対症療法にしかならず、
その筋肉を過緊張させている原因も一緒に治さなければ、
一時的に良くなったとしても、しばらくしたらまた繰り返すことになります。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、膝裏の痛みを
根本的な原因から治療することになるので、症状の再発を防ぐことができます。

膝裏の痛みは、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
もしも、あなたが膝裏の痛みからできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く来院することをオススメします。 

 

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