『マッケンジーエクササイズ』は、ニュージーランドの理学療法士である
ロビンマッケンジー氏が考案した椎間板ヘルニアの治療のための運動療法です。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

髄核(横) 屈曲
↑左:正常な椎間板と髄核/右:腰を前にかがめた時の髄核

長時間スマートフォンを見たり、本を読んだりして首を前に曲げていると、
上の写真のように椎間板は前側が圧迫されるので、次第に髄核(ずいかく)が
脊髄(せきずい)や神経根(しんけいこん)の方(後方)に移動し、
その一部が押し出されてしまいます。
これが椎間板ヘルニアのメカニズムです。
 
髄核(横) 伸展
 ↑左:正常な椎間板と髄核/右:腰を後ろに反らせたときの髄核
 
反対に、上を向いたり頭を後ろに倒すと、椎間板の後ろ側が圧迫されるので
髄核は前方に移動します。
この髄核の動きを利用して、飛び出してしまった髄核を正常な位置に戻すのが
マッケンジーエクササイズです。
 
 

※この動画では(1)~(5)を2回ずつ繰り返しています。

(1)正しいやり方

背筋を伸ばしたままアゴ先を天井に向けるようにして、
ゆっくりと上を向き(※痛くない所まで)、ゆっくりと戻します。
※3秒で上を向き、3秒で戻す
×10回を1セットとして2時間おきに行ないます。
※最低80回(4セット)~最大100回(10セット)

(2)間違ったやり方①

背中が丸まったまま上を向く⇒頚椎がちゃんと伸展できていないので、
背中を伸ばす。できれば背もたれのある椅子に座って寄りかかってやる。

(3)間違ったやり方②

上を見ようとして腰を反らしたり、上体を後ろに倒している。
⇒患部に反る刺激が効果的に伝わらないので注意する。

(4)間違ったやり方③

アゴを前に突き出す⇒患部に反る刺激が効果的に伝わらないので、
背もたれのある椅子に座って寄りかかってやるようにする。

(5)間違ったやり方④

上を向いたままキープする⇒首の筋肉を緊張させてしまうので、
キープはしない。ストレッチとは違う。

 

マッケンジーエクササイズを正しく行えば、椎間板ヘルニアの症状なら
ほとんどの場合で、終わった後すぐにでも症状の改善が実感できるはずです。
実際に、当院でも治療法を確定する時にやっていただくことがあります。
効果があまりないという場合や症状が悪化する場合は【やり方に問題がある】か、
【椎間板ヘルニアによる症状ではない】という可能性があるので、
一度きちんとみてもらった方がいいと思います。