「膝下~内くるぶし周辺がしびれる」
「膝の内側が重だるい感じ」
「立ち上がる時にふくらはぎの内側がピリッと痛む」
などの症状がある場合は、『ハンター管(内転筋管)症候群』の
可能性があります。

 

ハンター管(内転筋管)症候群とは、どのような状態のことをいい、
どのような症状があり、何が原因で起こるかを解説し、
それに対して一般的に病院などで行なわれる治療と
当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

ハンター管(内転筋管)とは

ハンター管①
↑前から見た右内もも。画像をクリックすると拡大します。

内ももに付く筋肉のうち、長内転筋(ちょうないてんきん)、
内側広筋(ないそくこうきん)、縫工筋(ほうこうきん)、
大内転筋(だいないてんきん)に囲まれた筋膜のトンネル(管)を
ハンター管または内転筋管といい、伏在(ふくざい)神経
大腿(だいたい)動脈と大腿静脈がその狭いトンネル内を通っています。

ハンター管(内転筋管)症候群とは

伏在神経 ハンター管②
↑左:伏在神経(黄)/右:ハンター管(内転筋管)と神経と血管
内が圧迫される所。画像をクリックすると拡大します。

伏在神経は、腰の骨(腰椎:ようつい)の間から出た大腿(だいたい)神経が、
枝分かれしたもので、膝とふくらはぎの内側を通り、内くるぶし周辺と
親指の付け根あたりの皮膚につながる感覚神経です。
この伏在神経がハンター管(内転筋管)内で圧迫されたり、
締め付けられたりして起こる絞扼(こうやく)障害を
『ハンター管症候群』、または『内転筋管症候群』といいます。

〔ハンター管(内転筋管)症候群の症状〕

ハンター管症候群

膝から下のふくらはぎの内側あたりと内くるぶし周辺にしびれや痛みがあり、
立ち上がる時や膝を伸ばす時にピリッと痛みが強くなります。
膝の内側がズキズキ痛かったりする場合もあるので、
膝の痛みと間違われることもあります。
伏在神経は感覚神経なので、筋力が低下したり、筋肉が痩せることは
ありませんが、痛みを避けようとして力が入りにくいと思い込んでいる
ことがあります。

〔ハンター管(内転筋管)症候群の原因〕

一般的には、タイツやスパッツなどによる締め付け、
窮屈なズボンや下着の着用などによる内ももの圧迫、
運動などによる筋肉の収縮の繰り返しが原因で起こると言われています。
衣類が原因の場合、着用をやめれば症状は解消されるはずですが、
運動などが原因の場合、同じように運動をしている人でも
ハンター管(内転筋管)症候群になる人とならない人がいます。
実際にハンター管(内転筋管)症候群と診たてた方のほとんどに、
ある共通点がみつかります。
それは、骨盤の“歪み”です。
日常生活における“間違った”姿勢や身体の使い方、習慣に合わせて
骨盤が歪み、骨盤に付いている筋肉(長内転筋,内側広筋,縫工筋,大内転筋)
に長い間負担を掛け続けた結果、過緊張してしまったと考えられます。

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〔ハンター管(内転筋管)症候群の治療〕

 

一般的に病院で行なわれる治療は、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬(きんしかんやく)、
神経に効くビタミン剤や血流を良くする薬が処方され、マッサージや
ストレッチ、電気による治療が行なわれます。
痛みが強い場合は、ステロイド注射を勧められることもあるようです。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。

①膝の内側~そ径部までのハンター管を含めた伏在神経の経路内で、
 神経が圧迫や絞扼されている所をみつけ、末梢神経マニピュレーションにより
 解放します。

②伏在神経を圧迫している筋肉(長内転筋,内側広筋,縫工筋,大内転筋)を
 特定し、その筋肉を過緊張させる原因となる骨盤の歪みを矯正します。

③②で特定した筋肉とつながっている筋肉の中から問題を起こしている筋肉を
  みつけて治療します。

  
 ↑左:長内転筋や大内転筋とつながる筋肉 ※前から見た図
  右:縫工筋とつながる筋肉 ※前から見た図

 上の図のように、長内転筋や大内転筋、縫工筋とつながっている筋肉
 のいずれかに問題(伸張or過緊張)が起こっていると、
 その影響により長内転筋や大内転筋、縫工筋も過緊張させられてしまいます。
 そのため、②で特定した筋肉とつながっている筋肉の中から
 問題が起こっている筋肉をみつけ、②で特定した筋肉と一緒に
 筋スラッキング療法キネシオテーピング療法で治療して、
 筋肉を元の正常な状態に戻すことで、圧迫されている神経を解放します。

このように、神経を圧迫している筋肉だけでなく、その筋肉を過緊張させている
原因(背骨や骨盤の歪み、つながっている筋肉の問題)も一緒に治すことが
ハンター管(内転筋管)症候群をちゃんと治すためには重要です。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、
ハンター管(内転筋管)症候群を根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。

ハンター管(内転筋管)症候群は、正しい診たてと適切な治療をすれば、
ちゃんと治ります。
病院では、足のしびれや痛みがあると言うと、腰椎のレントゲン検査のみで
診断されることが多いので、見落とされがちです。
病院で腰椎椎間板ヘルニア椎間孔狭窄症と診断され、
治療を受けてもあまり良くならないと来院された方が、
実はハンター管(内転筋管)症候群だったということもあります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないか、他の原因と合併していたり、腰椎椎間板ヘルニアや
椎間孔狭窄症などと間違われている可能性があります。

もしも、あなたが足のしびれや痛みからできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。

 

当院は予約制です。
必ず事前にお電話【 03-3414-7206】か、
ネット予約】 、【LINE】で ご予約ください。
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