足のしびれや痛みは、腰椎椎間板ヘルニア脊柱管狭窄症など
腰椎や骨盤から足先へとつながる神経が圧迫されて起こる場合と、
足の血行障害が原因で起こる場合があります。

足の血行障害とは、どのような状態のことをいい、どのような症状があり、
何が原因で起こるかを解説し、それに対して一般的に病院などで
行なわれる治療と当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

足の血管

足の血管(前) 足の血管(後)
↑左:前から見た足の血管/右:後ろから見た足の血管
 ※画像をクリックすると拡大します。

足には太い血管が一本あり、そこから細い血管がいくつも枝分かれして、
血液をつま先まで送り届けています。

血行障害によるしびれや痛みとは

血管の中には「しびれを引き起こす物質」が存在します。
血管が圧迫されたり、つまったりして血行が悪くなると、
その物質が血管を飛び出して神経に作用し、血行障害を伝えるために
しびれや痛みを起こします。

血管がつまってしまう病気〔例:バージャー病(=閉塞性血栓動脈炎)や
閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)など〕によるものと
筋肉の過緊張により、血管が圧迫されて起こるものがあります。
とくに足の付け根では大腿動脈(だいたいどうみゃく)が、膝裏では膝窩動脈
(しつかどうみゃく)が、ふくらはぎでは後脛骨動脈(こうけいこつどうみゃく)が、
すねでは前脛骨動脈(ぜんけいこつどうみゃく)が、それぞれ筋肉の間を
通り抜けるので、圧迫されやすいです。(※下図内)

大腿動脈 膝窩動脈
↑左:前から見た大腿動脈/右:後ろから見た膝窩動脈
 ※画像をクリックすると拡大します。

後脛骨動脈 前脛骨動脈
↑左:後ろから見た後脛骨動脈/右:前から見た前脛骨動脈
 ※画像をクリックすると拡大します。

〔足の血行障害による症状〕

腰の痛みはあまりなく、安静にしていればほとんど症状はありません。
長時間立ったり、歩いたりすると、太もも、ふくらはぎ、すね、足の甲、
足の裏などにしびれや痛みが出てきて、立っていられなくなったり、
歩けなくなったりしますが、しばらく前かがみになったり、座ったりすると
しびれや痛みは軽減するので、また立ったり歩いたりできるようになります。
足が冷えたり、白くなったりすることもありますが、筋力の低下は起こりません。
筋肉の過緊張による場合は、温めると楽になり、冷やすと悪化します。

〔足の血行障害の原因〕

炎症や動脈硬化によって血管がつまる病気以外では、ストッキングや靴下など
による締め付け、窮屈な下着やズボンの着用などが原因で起こると言われますが、
実際に診てみると、ほとんどの方にある共通点がみつかります。
それは、骨盤の“歪み”腰椎の“歪み”です。
日常生活における“間違った”姿勢や身体の使い方、習慣に合わせて
腰椎や骨盤が歪み、足の付け根や膝裏、ふくらはぎやすねの筋肉に
長い間負担を掛け続けた結果、筋肉が過緊張してしまったと考えられます。

a1640_000345 a0001_016121

〔足の血行障害の治療〕

バージャー病(=閉塞性血栓動脈炎)や閉塞性動脈硬化症などの病気による場合は、
専門医による治療が必要になります。

上記のような病気が原因でない場合に病院で行なわれる治療は、
筋弛緩薬(きんしかんやく)や血流を良くする薬が処方され、マッサージや
ストレッチ、電気による治療が行なわれます。
痛みが強い場合は、ブロック注射※を勧められることもあるようです。
※(神経)ブロック注射とは
足のしびれや痛みをもたらしている神経や交感神経に局所麻酔を直接注射し、
神経を遮断することで痛みを抑えて、血管を拡張させます。
神経に注射をするので、激しい痛みを伴います。
持続時間には個人差があり、打った時だけしか効かない人もいれば、
1週間くらい持続する人もいるようです。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。
 ①血管が圧迫されている場所とその原因となる筋肉を特定して、
  それに関与する腰椎や骨盤の歪みを矯正します。
 ②特定した筋肉の過緊張に関与する筋肉や筋膜筋スラッキング療法
  キネシオテーピング療法を行ない、過緊張した筋肉を元の正常な状態に戻し、
  圧迫されている血管を解放します。
詳しくは「“筋肉のつながり”について」をご覧ください)
 ③キネシオテーピング療法により、①の歪みに関与する筋肉や筋膜を
  元の正常な状態に戻して、腰椎や骨盤を矯正後の正常な状態で
  維持できるようにします。
 次に、全身を診て①に関連する背骨の歪みを治療して、筋肉を過緊張させにくく
 することで、 症状が再び出ないようにします。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、血行障害による
足のしびれや痛みを根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。

血行障害による足のしびれや痛みは、正しい診たてと適切な治療をすれば、
ちゃんと治ります。
足のしびれや痛みを訴えると、病院では腰椎のレントゲンやMRI検査のみで
診断されることが多いので、見落とされがちです。
病院で脊柱管狭窄症椎間孔狭窄症と診断され、治療を受けてもあまり
良くならないと来院された方が、実は血行障害が原因だった
ということもあります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないか、他の原因(例えば、大腿神経痛梨状筋症候群
トリガーポイントによる関連痛など)と合併して起こっている可能性もあります。

もしも、あなたが足のしびれや痛みからできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
※文中の一部 画像はteamLabBody様の許可を得て、掲載しております。
著作権はteamLabBody様にありますので、当院ブログからの転載・二次利用などは
堅くお断りいたします。