このブログ記事は2014年8月19日に公開した「背骨の歪みについて」の
改訂版です。


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《背骨の構造とその役割》

脊柱 脊柱(彎曲)
↑左:後ろから見た背骨/右:横(左)から見た背骨

  椎骨(前)
↑左:後ろから見た椎骨/右:前から見た椎骨

背骨は24個の椎骨(ついこつ)が積み重なり、脊柱という一本の柱を作っています。
首の骨である頸椎(けいつい)が7個、背中の骨である胸椎(きょうつい)が12個、
腰の骨である腰椎(ようつい)が5個連結し、すべて連動して動くと身体を捻ったり、
かがんだり、さまざまな動作が可能になります。
そして、横から見た時に頸椎と腰椎は前に、胸椎は後ろに弯曲して、
緩やかなS字状のカーブを描くことで、頭の重さ(4.5~7kg)や重力による
負担をうまく分散し、歩く時に生じる地面からの衝撃を和らげています。

全身の神経(骨あり) 全身の血管
↑左:神経図/右:血管図 ※クリックすると拡大します。

背骨が本来持つ役割は、大黒柱として身体を支え、生命活動に重要な内臓を
保護することで、とくに動く時の衝撃から脳を守っています。
また、脳から続く脊髄(せきずい)と呼ばれる神経の束を保護しながら、
筋肉や内臓につながる神経の出入り口を作っています。
そのおかげで、背骨を通じて自分の意思で身体を動かしたり、
「熱い」「冷たい」などの感覚を得ることができます。
そして、心臓や胃、腸といった内臓が所定の位置で働けるのは、
背骨を中心に肋骨や骨盤によって保護されているからです。
背骨を出入りする神経は内臓もコントロールしていますし、
内臓につながる血管も背骨がしっかり守っています。

《背骨の動き》

理想的な背骨の条件は、安定していて、かつ自由に動けることです。
大黒柱として身体を支えられる状態なら、姿勢をキープしても
最小限のエネルギーしか消費せず、周囲の筋肉にも負担が掛かりません。
そして、椎骨一つ一つが連動してスムーズに動かせること。
一見、相反するように思えますが、この二つをバランスよく
備えていることが重要です。

頸椎屈 頸椎伸
↑左:頸椎の屈曲/右:頸椎の伸展

頸椎右回 頸椎左回(はんてん)
↑左:頸椎の右回旋/右:頸椎の左回旋

頸椎右側 頸椎左側(反転)
↑左:頸椎の右側屈/右:頸椎の左側屈

頸椎、胸椎、腰椎はそれぞれ屈曲・伸展・左右側屈・左右回旋することが
できます。

《背骨の歪みと症状》

たとえば頸椎では、屈曲時に顎が胸につき、伸展時に鼻が天井を差し、
回旋や側屈時の左右差がない状態を正常としますが、
本来の正常な動きができなくなってしまった状態(関節可動域減少)のことを
いわゆる“歪み”といい、カイロプラクティックでは「サブラクセイション」と
呼びます。レントゲンで見ると“ズレ(不整列)”が確認できますが、
ズレていても実際にはほんの数ミリです。

Disc(右側屈ー後) 
↑左:前から見た背骨(椎骨)/後ろから見た背骨(椎骨)

上の写真のような歪みを「右側屈変位」といいますが、右側屈変位では
左側屈の可動域が減少していて、椎骨の左側に付く筋肉と筋膜は引き伸ばされ、
椎間板や神経は右側で圧迫されています。
そしてこのまま放置していると、歪んだ所や他の動かしやすい所に負担が掛かり、
筋肉の凝りや張り、さらに悪化するとぎっくり腰や寝違えを引き起こします。
椎間板や神経が圧迫され続けると、椎間板ヘルニアや手足のしびれ、内臓疾患、
自律神経失調症などを引き起こす可能性もあります。
(※それぞれの症状については【症状と診断名(五十音順)】からご覧ください)
まだ気になる症状がない場合でも、どちらか一方の肩に鞄を掛けられなかったり
電話を挟めなかったりするなどの左右差がみられたりします。

《背骨の歪みの原因》

背骨の歪みは交通事故やスポーツなどによって起こる場合もありますが、
ほとんどの場合は日常生活における“間違った”姿勢や身体の使い方が
原因で起こります。

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例えば、椅子に浅く座って背もたれに寄りかかり、
スマートフォンを使ったり、パソコンを使ったりしていると、
背中が曲がり、頭を前に突き出した姿勢になりがちです。
この姿勢では、頭の重さを支えるために首~背中の筋肉と筋膜が
引っぱられ、時間が経つにつれて引き伸ばされてしまいます。
その結果、筋肉の力を使わないでこの姿勢を維持するために
椎間関節をロック(固定)して身体を支えるようになり、背骨が歪みます。
このような姿勢は本来“間違った”姿勢であり、身体に負担が掛かるはずですが、
このような姿勢でいる方が「楽だ」と感じる人は多いと思います。
これは、上記のように“間違った”姿勢に合わせて背骨が歪んでしまっている
からです。

《背骨の歪みの治療》

背骨の歪みの治療は、
①椎間関節のロック(固定)を解放する
②引き伸ばされてしまった筋肉と筋膜を正常な状態に戻す
の両方が必要だと考えられます。

椎間関節のロック(固定)の解放は、カイロプラクティックオステオパシー
矯正が代表的で、「アジャストメント」や「関節マニュピレーション」などと
呼ばれ、手技だけでなく、特殊な道具やベッドを使うテクニックなど
さまざまなものがあります。

そして、筋肉と筋膜が引き伸ばされてしまったままですと、
せっかく矯正しても背骨を矯正後の正常な状態に維持することができません。
ストレッチやマッサージは、引き伸ばされている筋肉と筋膜を
さらに引っぱって伸ばすことになります。
筋スラッキング療法キネシオテーピング療法は、引き伸ばされた筋肉と筋膜を
元の正常な状態に戻すことができるので、背骨も矯正後の正常な状態に
維持し続けることができます。

もしも、あなたが背骨の歪みをできるだけ早く治したいのであれば、
なるべく早く来院することをオススメします。

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 ⇒【今週の予約状況

 

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