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一般的には、筋線維がバラバラにならないように筋肉を包んでいる膜(筋周囲膜)
を『筋膜』と呼んでいます。
そして、この筋膜が何らかの理由で捻れ、筋膜自体の収縮性がなくなると、
コリが生じると言われています。

しかし、フランスの形成・手外科医であるジャン=クロード・ギンバトゥー博士
(Dr.Jean-Claude Guimberteau)による、手の手術中に撮影した内視鏡の
映像(動画)では、シートのように見えていた筋膜を拡大してみると、
たくさんの線維が交わって網目状の構造になっていることがわかりました。

そしてその網目は粘性のゼリーで満たされていて、網目の大きさや数を
変化させることで筋膜が滑るように動き、あたかもシート状の膜が
伸縮しているように見えるのだと解説されています。

上述したように筋膜はシート状の「膜」ではなく、伸縮性のある線維(エラスチン)と
伸縮性のない線維(コラーゲン)が交わってできた網目が「層」を作っていて、
その厚みや線維の比率の違いにより、強度の違いを生んでいます。
そして、この粘性のゼリーに含まれる水分量の増減によって粘度が変わるので、
それにより筋膜の動きをコントロールしていると考えられます。
筋膜が引っぱられ続けていたり、圧迫され続けている所では、脱水して粘度が増すので、
網目同士がくっついてしまい、筋膜は変形してそのままの状態を維持します。
筋膜が変形すると筋肉の動きを妨げるので、コリなどの問題が起こります。
いったん変形した筋膜はすぐに戻ることはありません。
しかし、元の形に戻してそのまま維持しておくと、時間が経てば元に戻ります。
そのため筋膜の治療は、
①筋膜を引っぱったり、圧迫している原因を取り除く
②筋膜を元の形に戻し、そのままの状態を長時間維持する
の両方が必要だと考えられます。

筋膜リリースとは文字通り筋膜を「解放」し、元の形に戻す治療です。
手技だけでなく、機械を使うもの、鍼、そして注射による生理食塩水の注入など
その方法はいろいろありますが、それらは一時的には解放できても、
そのままの状態を維持することができません。
キネシオテーピング療法では、テープを貼ることで筋膜を元の形に戻すことができ、
貼っている間はその状態を維持することができます。

EDFテープ① EDFテープ②

そして、筋膜は骨に付いているので、筋膜を引っぱったり圧迫している原因は
背骨や骨盤の歪みによる場合がほとんどです。
そのため、筋膜の治療には筋膜リリースだけでなく、カイロプラクティック
オステオパシーなどによる背骨や骨盤の矯正も一緒に行なう必要があると思います。

長年の頑固な肩こりや腰痛など、なかなか治らない筋肉の張りやコリでお悩みの方は
ぜひ一度03-3414-7206までご相談ください。

Drギンバトゥーとの記念写真
↑Dr.ギンバトゥーとの記念写真(2015,11,22)

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