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腸脛靭帯炎 
↑腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)

ランナーズニー(ランナー膝)は、『腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)』のことをいい、
走っている時に膝の外側(腸脛靭帯/上の画像内)が痛みます。
痛みは走り始めにはなく、走っているうちに出てきて、距離の増加とともに悪化します。
長距離ランナーに多くみられることから、ランナーズニーやジョガーズニーと呼ばれます。

腸脛靭帯(横) 大腿骨外側上顆
↑横から見た腸脛靭帯

腸脛靭帯(前)
↑前から見た腸脛靭帯

腸脛靭帯は、膝を伸ばした時には大腿骨外側上顆(がいそくじょうか)の前にあり、
膝を曲げた時には外側上顆の後方に移動します。
そのため腸脛靭帯と外側上顆の間が何らかの原因で狭まっていると、
膝の曲げ伸ばしを繰り返すスポーツでは、腸脛靭帯が外側上顆との間で傷つき、
炎症を起こします。
走る時の地面からの反発力は体重の3倍近くになり、走る距離が長ければ長いほど
足への負担が増加するので、とくに長距離ランナーに多くみられます。

走った後に毎回痛くなったり、2~3日安静にしてても痛みが改善しないようでしたら、
早めに治療を受けた方がいいと思います。

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35~50才に多く発症することから、一般的には、加齢による筋力や柔軟性の低下が
一番の原因だと思われています。
その他には体重の増加、走行距離の増加に伴うオーバーユース(疲労)、シューズなどが
原因だと言われる場合もあるようです。

しかし実際に診てみると、O脚偏平足(へんぺいそく)過去の捻挫などによる足の歪み、
骨盤の歪みによって腸脛靭帯が引っ張られてしまい、外側上顆との間が狭まったために
傷ついて炎症を起こしている場合がほとんどです。
しかもこのような歪みは、走ることとは関係なく、日常生活での立ち方や座り方などが
原因で起こっています。

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↑左:右足に体重を掛けて立つ/右:右のお尻に体重を掛けて座る

右中殿筋
中殿筋(ちゅうでんきん)

例えば、上の写真のような立ち方や座り方をしていると、右の中殿筋が引き伸ばされたり、
潰されたりしてしまうので、中殿筋は正常に機能できなくなって筋力が低下し、
骨盤を歪めてしまいます。

大殿筋+腸脛靭帯 大腿筋膜張筋+腸脛靭帯
↑左:大殿筋(だいでんきん)/右:大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)

中殿筋の筋力低下を補うために、大殿筋や大腿筋膜張筋が過緊張を引き起こすので、
これらの筋肉に付く腸脛靭帯も過緊張してしまうと、外側上顆との間が狭まり、
傷ついて炎症を起こします。

上記のような原因により起こってしまったランナーズニー(腸脛靭帯炎)に対して、
病院での治療は患部に電気を当てたり、炎症や痛みを抑える湿布を貼ったりして、
しばらく安静(ランニング中止)するように言われ、痛みがなくなったら、
大殿筋や大腿筋膜張筋のストレッチング、インソール(足底挿板:そくていそうばん)の
使用などを勧められたりします。

当院では、まず患部の痛みや炎症を抑えるためのキネシオテーピングを行ない、
腸脛靭帯の過緊張に関連する問題、上記の場合は大殿筋や大腿筋膜張筋の過緊張ではなく、
その過緊張を引き起こしている中殿筋の機能低下とそれに伴う骨盤の歪みを治療します。
さらに、全身を診て骨盤の歪みや立ち方・座り方に影響する身体の歪みや筋肉の問題など
を見つけ、それに対して治療します。
例えば、上半身が右に傾いてしまっていると、右のお尻に体重を掛けて座りやすくなったり、
バランスよく立つために右足に体重を掛けやすくなったりしている場合があります。
このような場合は、上半身を右に傾けている背骨の歪みを見つけて矯正する必要があります。

このような治療は、ランナーズニー(腸脛靭帯炎)を根本的に治して再発を予防するだけでなく、
走ることで起こり得るその他の障害を未然に防いだり、記録を更新するためにも効果的です。

初期の段階で見逃すと、悪化させ、慢性化させてしまいます。
症状に早く気付けば、それだけ手もかからなくてすみ、治りも早いです。

ランナーズニー(腸脛靭帯炎)がなかなか改善されない方、または良くなったり悪くなったりを
繰り返している方は、ぜひ一度03-3414-7206までご相談ください。

 

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