ヒールの高い靴は本来、ドレスシューズであり、短時間で利用するものだったのですが、
「足を細く見せたい」「足を長く見せたい」「背が低いから」などという理由から
普段履きすることで、身体にさまざまな悪影響が生じています。

■ヒールの高い靴が身体に及ぼす悪影響とは

・『腰痛や足のしびれが起こる』

 ヒールの高い靴を履くと、常につま先立ち状態になるので、身体が前に倒れないように 
 無意識に腰を反らせているうちに、腰の筋肉が緊張し、腰椎(ようつい)の間が狭まり、
 神経が圧迫されてしまうと、腰痛や足のしびれが起こります。

・『歩き方が変わる』

 通常はかかとから着地し、つま先で地面を蹴りますが、ヒールの高い靴を履くとつま先から着地します。
 そのため、膝をはじめ、さまざまな所に負担を掛けてしまいます。

・『疲れやすく、転倒しやすい』

 ヒールの高い靴は通常の靴と比べて接地面が狭いので、バランスをとるために
 全身の筋肉を余計に緊張させるので、疲れやすくなり、転倒の危険性も高いです。

・『足首を痛める』

 ヒールの高い靴を履くと足首が伸びた状態になるので、足首周りの靭帯や筋肉に持続的な負担が掛かり、
 捻挫(ねんざ)や炎症が起こりやすくなります。

・『外反拇趾(がいはんぼし)や内反小趾(ないはんしょうし)になる』

 ヒールの高い靴を履くと重心が前方に移動するため、つま先に圧力が掛かります。
 2.5cmかかとが上がると22%、5cmで57%、7.5cmで76%の圧力が増えると言われています。
 つま先への負担の増加は、足の指が曲がる「外反拇趾」や「内反小趾」などの原因になります。

・『足が冷えたり、むくんだり、ふくらはぎがつりやすくなる』

 ヒールの高い靴を履くと、アキレス腱は持続的に縮んだ状態になるので、
 普通の靴を履くと、かかと(アキレス腱)が痛くなったり、ふくらはぎがつりやすくなります。
 ふくらはぎの筋肉が硬くなると、足のポンプ作用が働きにくくなるので、足の血液循環が悪化して、
 冷えやむくみの原因になります。

・『膝の痛みや変形性膝関節症が起こる』

 ヒールの高い靴を履くと、立っている時は膝が過剰に伸びた状態になりやすく、
 歩いている時は膝が過剰に曲がりやすいので、膝の痛みや変形性膝関節症の原因になります。

 

上記のような悪影響から考えると、長時間の着用は避け、TPOに合わせて履くべきだと思います。
そして履かなければいけない時には、靴の選び方と負担のかかりにくい歩き方に気をつけてください。

ヒールの高い靴の選び方のポイントは、以下の3つです。
①つま先にゆとりがあるか
②甲の部分が足の甲に食い込んだり浮いたりしないか
③かかとが歩く時にパカパカせず、フィットしているか
必ず両足とも試着して、しばらく店内を歩き回って確認してください。妥協してはいけません。
靴を履いて立った時に、まっすぐな姿勢を保てず、身体が前傾するようなら足に合っていません。
重心をまっすぐ保つことができ、足裏のかかと側に安定感があることが大事です。

そして、ヒールの高い靴を履いて歩く時に、身体にあまり負担を掛けないためには、
気持ちゆっくりめに歩き、歩幅を大きくせず、膝を過度に曲げないように意識しましょう。