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人の体には約650個の筋肉があり、全部で体重の40〜50%を占めています。

筋肉-図01  

細長い筋線維が集まって筋束(きんそく)になり、筋束が集まって筋肉になります。
筋肉が切れてしまった状態を「肉離れ」や「筋断裂」といい、
激しいスポーツによる怪我や事故(交通事故など)が原因で起こる場合が
ほとんどで、日常生活ではまずありません。
しかし、筋肉を形作る筋線維は、急に体を動かしたり、過度に運動して
筋肉を酷使すると、何本、何十本という単位ですぐに切れます。

筋肉-図02 

筋線維、筋束、筋肉はそれぞれ筋膜(きんまく)に包まれています。
筋膜は外部から加わる力や衝撃を吸収して、体を保護するとともに、
体の姿勢を支えて安定させ、バランス能力を向上させるなど、
体の支持機能において重要な役割を果たしています。
そして、神経や血管の通路にもなっています。
筋膜も筋線維に劣らず切れやすく、筋肉が急激に伸縮すると傷つき、
内出血を起こします。
ぎっくり腰や寝違えなどで筋肉にひどい痛みが生じている場合は、
かなり大きい範囲で筋膜が切れていると考えられます。
筋膜が微小な出血を繰り返し、やがて大きな出血にいたると、
内出血した血液成分が次第に炎症物質に変わり、痛みや炎症を引き起こします。
筋膜の損傷をたびたび繰り返していると、破れた筋膜を修復する過程で、
筋膜がだんだんと肥厚して硬くなります。
これは損傷を受けた弱い箇所を強化しようとする体の代償的な作用です。

筋肉-図03

筋肉を縮ませると太くなりますが、その際損傷を繰り返したり、
長い間使わなかったりして筋膜が硬くなっていると一緒に膨らまず、
筋肉と筋膜の間で摩擦が起こります。
この状態で繰り返し使っていると、やがてそこは炎症を起こして癒着します。
これが頑固な筋肉の凝りや張り、過緊張の原因になります。
このような状態になっている筋肉を強く押したり、叩いたり、引っ張ったりすると
筋膜はさらに硬くなってしまうと考えられます。
このような場合、当院では筋膜に対してキネシオテーピング療法を行なうことで、
筋膜と筋肉の間にすき間を作り、正常な状態に戻します。