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今回は、膝の痛みで来院される方に最も多くみられる膝蓋骨軟化症
(しつがいこつなんかしょう)について説明します。
膝蓋大腿(しつがいだいたい)ストレス症候群やランナー膝などともいわれます。
痛みは膝のお皿(=膝蓋骨 しつがいこつ)の周囲、特に内側より外側に多いです。
長時間座った後に立ち上がる時やランニング、自転車などの運動開始時や
運動後、または膝をついたり、しゃがんだり、階段の下りで悪化します。

大腿骨膝蓋骨前面から

↑写真の○内のように、膝蓋骨と太ももの骨(=大腿骨 だいたいこつ)は、
レールと滑車のような形状をしていて、膝蓋骨の裏側にある出っ張りが
大腿骨のわずかな溝に乗っているので、膝蓋骨は膝を曲げる時には上へ、
伸ばす時には下へ大腿骨の溝を滑るように移動します。

大腿四頭筋
(右足)

 ↑太ももの筋肉(=大腿四頭筋 だいたいしとうきん)は大腿骨に沿って下降し、
膝蓋骨の周囲をおおい、そこから膝蓋靭帯(しつがいじんたい)に繋がって
すねの骨(=脛骨 けいこつ)の出っ張りにくっつきます。

膝-外に引っ張られる図
(右足)

↑大腿骨は脛骨に対して少し斜めになっているので、
大腿四頭筋が縮むと膝蓋骨は外へ(赤矢印)押しやられます。

膝-内に引っ張られる図
  (右足)

↑通常であれば、これを防ぐ為に内側の筋肉が膝蓋骨を引っ張って(赤矢印)、
膝蓋骨を真ん中の位置に戻します。
しかし、内側の筋肉が弱かったり、外側の筋肉が短縮していたり
すると、膝蓋骨は外へ押しやられるので、膝蓋骨の裏側が大腿骨の溝とぶつかります。

O脚X脚

 ↑O脚やX脚の場合は大腿四頭筋が縮むと、膝蓋骨が内や外へ(赤矢印)押しやられる為、
膝蓋骨の裏側が大腿骨の溝とぶつかります。

膝伸展

 ↑膝を曲げると大腿四頭筋が引っぱられるので、膝蓋骨は大腿骨に押し付けられます。
この圧力は400kgにも達します。
正常な位置にあれば問題ありませんが、大腿四頭筋や膝蓋靭帯の伸長や短縮により、
膝蓋骨が正常な位置より上下にずれてしまうと、膝蓋骨の裏側は大腿骨にぶつかります。

上記のようにして膝蓋骨と大腿骨がぶつかるうちに、そこが炎症を起こします。
さらにひどくなると膝全体が腫れて水が溜まります。

当院では、原因と関係がある骨盤や腰、脛骨や股関節を矯正し、
キネシオテーピングで膝蓋骨を持ち上げ、大腿骨とぶつからないようにします。
さらに必要に応じて大腿四頭筋や膝蓋靭帯、その他の足の筋肉に対しても
キネシオテーピングを行ない、正常な状態に戻します。