2014年10月2日に改訂しました。⇒『顎関節症について

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顎関節症は、噛み合わせ等の歯の問題が原因で起こる場合もありますが、
悪い姿勢が原因で起こっている場合も多いです。

代表的な症状は、口の開閉時、食べ物を噛む時のあごやこめかみの違和感や痛み、
関節音(ポキッ、カクカク、ミシミシ等)、口を大きく開けられない
(正常では約40〜50mm。下の写真のように指3本を縦にして、第一関節まで入る位)、
頭痛、頭重感、耳鳴り、めまい等があります。

DSC_0253
(頭蓋骨側面の写真)

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顎関節は側頭骨(そくとうこつ、上の写真のピンクの骨)の下顎窩(かがくか)という凹みと
下顎骨(かがくこつ、上の写真の白い骨)とで形成される関節です。

顎関節拡大図付

関節は関節包に包まれ、二つの骨の間には関節円板と呼ばれる凹型の軟骨があります。
関節円板は関節包に付着し、さらに前方には外側翼突筋(がいそくよくとつきん)が
付着しています。

下顎関節動き-閉 下顎関節動き-開

口を開く時には、外側翼突筋が関節円板と下顎骨を前方へ引き出し(左図)、
関節結節(かんせつけっせつ)を回転軸として下顎骨が前方回転し、口が開きます。(右図)
口を閉じる時には、外側翼突筋がゆるむので、後方の関節包の弾力で関節円板と
下顎骨は元の位置に戻ります。

中心線有正常 中心線有異常
           (正常)       (頭部前方変位)

パソコン作業などで長時間背中を丸め、頭を前方に突き出す姿勢をとる機会が多いと、
頭が前方へ移動し、舌骨(ぜっこつ)の位置が変わります。
すると下顎骨から舌骨に付着する筋肉が下顎骨を引き下げます。
これに対して、下顎骨と側頭部の筋肉が緊張して下顎骨を引き上げ、
口を閉じた状態に保とうとします。
この状態では口の開閉時に下顎骨は正常な動きが出来なくなるので、
関節円板と下顎骨の動くタイミングがずれてしまい、関節円板が挟まれ、
開閉制限や痛み、関節音が生じる様になります。

当院ではこのような顎関節症の治療として、頭部前方変位の原因となる背骨の歪みを矯正し、
首や背中の筋肉に対してはキネシオテーピングを行ない、頭部を正常な位置に戻します。
さらに顎関節に問題が診られれば、顎関節を矯正し、関節包や関節円板が傷んでいるようなら、
修復を早めるためのキネシオテーピングを行ないます。
頭部前方変位により、口を閉じる筋肉が長い間緊張し続けていると、筋肉とそれを包んでいる
筋膜が癒着してしまっていることがあります。
この場合は筋膜リリーステクニックで癒着を解消し、さらにキネシオテーピングで
筋肉と筋膜の間にすき間を作ることで、筋肉を正常な状態に戻します。
ただし長患いの場合の関節音は、関節円板の変形が考えられるため、
音を小さくすることは出来ても完全に鳴らない様には出来ない場合があります。

実際に状態を診てみなければ対応できるかわかりませんので、気になる方は一度ご相談ください。