男性 40代 カメラマン

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(主訴)

治療例26

右腕がだるい。(上の画像の内)
右手の握力が低下し、指の曲げ伸ばしがしにくい。

1年くらい前から右手の指が左手に比べて動かしにくくなってきて、
それから段々と握力も低下してきた。

(検査)

握力は左に比べて右に明らかな低下がみられました。
神経学検査のうち手の皮膚感覚を検査してみると、
右の親指、人差し指、中指の指先から手のひらまでの皮膚感覚が
左に比べて明らかに鈍くなっていました。

治療例26-2

さらに筋力検査もしてみると、指を曲げる筋肉(とくに人差し指と中指)
が左に比べて明らかに低下していました。
その他、関節可動域検査や整形外科学検査の結果により、首の筋肉の問題が
疑われたので触診してみると、首の右前側に左前と比べて明らかな張りがあり、
筋肉テストにより前斜角筋(ぜんしゃかくきん)に機能低下が確認されました。

右前斜角筋(前)
↑前から見た前斜角筋

以上のことから、この男性の腕のだるさと握力の低下は、前斜角筋の過緊張により
神経が圧迫されて起こる『斜角筋症候群』の可能性が極めて高いという診たてに
なりました。

(治療)

まず、前斜角筋を過緊張させる原因となり得る頸椎(けいつい)の歪みを
3か所みつけて矯正しました。
その後筋肉テストをしたところ、前斜角筋の機能は回復しなかったので、
キネシオテーピング療法を行なって再度検査をしてみると改善がみられ、
腕のだるさは無くなり、指を曲げる筋力が回復、握力や指の曲げ伸ばしも
左と比べてほぼ同じくらいになりましたが、手の皮膚感覚は少し鈍いままでした。

これは長い間神経が圧迫され続けたことで、前斜角筋による圧迫から開放しても
神経が元の正常な状態に戻るまでには、ある程度の時間が必要なためだと考えられます。

そして神経が回復するまでに再び同じように圧迫されてしまうと、せっかく改善した
握力が低下したり、指の曲げ伸ばしもしにくくなる可能性があります。
前斜角筋を過緊張させにくくするためにキネシオテーピング療法だけでなく、
筋スラッキング療法も行ない、さらに頸椎と同様に“間違った”姿勢や身体の使い方に
合わせて歪んでしまった背骨の歪み、特に今回はできなかった背中(胸椎:きょうつい)と
腰(腰椎:ようつい)、そして骨盤の歪みを矯正し、背骨や骨盤の歪みに関連する
筋肉や筋膜の問題も併せて治療することが再発防止のためには必要だと伝えました。

 

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