男性 40代 自営業

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(主訴)

治療例8-1 治療例8-2

右肘~親指と人差し指の指先まで手の甲側がピリピリする。
上を向いた時、とくに左上を向くと脇の下や右腕がぎゅーっと痛くなる。
(上の画像の内)

普段肩こりなど感じないが、2か月前朝起きたら背中全体が張って
すごく痛い日があった。
2,3日で背中の痛みは和らいだが、その頃からずっと正座をした時の足の
しびれのように右腕全体がしびれるようになった。
いずれ自然に治るだろうとしばらく放っておいたが、次第に上を向いたり
すると右の脇に痛みを感じるようになってきたので、1か月前に整形外科へ。
レントゲンにより、首の骨(頸椎:けいつい)の4,5番の間が狭まっていると
診断され、痛み止めとビタミン剤と筋弛緩剤を処方されて、週3日リハビリ
(電気治療と牽引)のため通院しているが、あまりよくならない。

(検査)

握力は左に比べて右に明らかな低下がみられました。
触診により、首の右側~肩に左と比べて明らかな張りがあり、腕の付け根の
後ろ側が左と比べて明らかに硬く、押すと右腕にしびれが走りました。
筋肉テストにより、首~肩に付く筋肉のうち肩甲挙筋(けんこうきょきん)
と棘上筋(きょくじょうきん)に機能低下がみられ、腕の付け根の後ろ側に
付く筋肉のうち大円筋(だいえんきん)にも機能低下がみられました。

肩甲挙筋 棘上筋
↑左:後ろから見た肩甲挙筋/右:斜め後ろから見た棘上筋

大円筋
↑斜め後ろから見た大円筋

その他、関節可動域検査や整形外科学検査などの結果と併せたところ、
この男性の右手のしびれは、頸椎の4,5番の間が右側で狭まり、
そこから右手の指先につながる神経の根元(神経根:しんけいこん)が
圧迫されて起こる『頸椎症(頚椎症性神経根症)』の可能性が極めて高い
という診たてになりました。

(治療)

まず圧迫されている神経を解放するために、頸椎の5,6番の歪みを矯正し、
狭まってしまった神経の出口(椎間孔:ついかんこう)を広げるための
運動療法(ウィリアム体操)を行なったところ、上を向いた時の症状が
かなり改善されました。
次に機能低下がみられた筋肉のうち、過緊張して腕の付け根で神経を
圧迫している可能性がある大円筋と頸椎の歪みの原因となる肩甲挙筋に
キネシオテーピング療法筋スラッキング療法を行ない、再度検査をしてみると、
握力は回復し、関節可動域検査では上を向いた時にしびれが少しだけ出るという
程度まで軽減し、普通にしている時の右手のしびれは完全になくなりました。

2か月経っている割には1度の施術でかなり症状が改善しましたが、
圧迫されていた神経が回復するまでに再び圧迫されてしまうと、症状が再発します。
普段仕事で座っている時間が長いとのことから、座っている時の姿勢を診てみると
右肩が下がっていました。
首~肩に付く肩甲挙筋や棘上筋が引き伸ばされていることから、肩関節、肘、手首
などの右手の問題や“間違った”手の使い方などにより右肩が下がり、それによって
引っぱられた肩甲挙筋が首を右に傾けてしまったことが頸椎の歪みの原因として
考えられるので、右手に問題があれば治療し、間違った使い方に合わせて
歪んでしまった背骨の歪み、特に今回はできなかった背中(胸椎:きょうつい)と
腰(腰椎:ようつい)の矯正と、歪みに関連する筋肉や筋膜も併せて治療すること、
そしてご自宅での運動療法(ウィリアム体操)が再発防止のためには必要だと伝え、
正しいやり方をお教えしました。

 

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