*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

筋肉はその時々で異なった働きをする必要があります。
どこに作用するかは、動作の種類、動く方向、重力とそれに抵抗する
力との関係など、多くの要因によって決まります。
動作の流れの中でこうした要因が変化すれば、筋肉の働きも変わり、
それにより呼び方も変わります。

主動筋は、

その動作をする時に“主に働く”筋肉で、例えば太ももの裏側に付く
筋肉であるハムストリングスは、膝を曲げる動作を起こす主動筋です。

ハムストリングス(新)
↑後ろから見たハムストリングス

共働筋は、

主動筋が動作を起こすのを助ける筋肉で、例えば薄筋(はっきん)、
縫工筋(ほうこうきん)、腓腹筋(ひふくきん)は膝を曲げる動作を
助ける共働筋です。

%e8%96%84%e7%ad%8b %e7%b8%ab%e5%b7%a5%e7%ad%8b%ef%bc%88%e6%96%b0%ef%bc%89
↑左:左前から見た薄筋/右:前から見た縫工筋

%e8%85%93%e8%85%b9%e7%ad%8b%ef%bc%88%e6%96%b0%ef%bc%89
↑後ろから見た腓腹筋

拮抗筋(きっこうきん)は、

主動筋が収縮する時に対抗して働く筋肉で、膝を伸ばす大腿四頭筋は、
ハムストリングスに対する拮抗筋です。
主動筋が収縮すると、拮抗筋は伸ばされるか、伸張性収縮を起こします。
突然の動きが起こると拮抗筋の収縮はブレーキとしての役割を果たします。

%e5%a4%a7%e8%85%bf%e5%9b%9b%e9%a0%ad%e7%ad%8b%ef%bc%88%e6%96%b0%ef%bc%89
↑前から見た大腿四頭筋

固定筋は、

主動筋が収縮すると両端を同時に引っぱるので、それによって生じる
不要な動きをさせないように固定する筋肉で、例えばハムストリングスは
膝を曲げるだけでなく、足を後ろに蹴り上げる動作も起こしますが、
膝を曲げるだけで、足を後ろに蹴り上げたくない時には、股関節を曲げる
腸腰筋(ちょうようきん)、大腿筋膜張筋(だいたいきんまくちょうきん)、
大腿直筋(だいたいちょっきん)が固定筋として働きます。

%e8%85%b8%e8%85%b0%e7%ad%8b %e5%a4%a7%e8%85%bf%e7%ad%8b%e8%86%9c%e5%bc%b5%e7%ad%8b%ef%bc%8b%e8%85%b8%e8%84%9b%e9%9d%ad%e5%b8%af%ef%bc%88%e6%96%b0%ef%bc%89
↑左:前から見た腸腰筋/右:右側から見た大腿筋膜張筋

%e5%a4%a7%e8%85%bf%e7%9b%b4%e7%ad%8b%ef%bc%8b%e8%86%9d%e8%93%8b%e9%9d%b1%e5%b8%af
↑前から見た大腿直筋

補助筋は、

動作に関与することはほとんどありませんが、動作が起こった時に
身体の他の部分を補助する筋肉で、例えば立っている時に膝を曲げると、
片足が持ち上がるので、もう片方の足や股関節周りの筋肉の大半は
身体を安定してまっすぐ立つための補助筋として働きます。

 

1つの動作をするために、これだけたくさんの筋肉がそれぞれ
正常に働かなければ、うまくいきません。
1つの動作において筋肉の働きが変化する場合もあります。
(例:主動筋→固定筋→共働筋 など)
ですから筋肉の治療では、単純にその筋肉を治療するだけでなく、
どのような動作の時に痛めた、もしくは症状が出るかによって、
その筋肉の働きや一緒に働く全ての筋肉を考慮したうえで、
その中から異常をみつけて治療する必要があります。

 

※文中の一部 画像はteamLabBody様の許可を得て、掲載しております。
著作権はteamLabBody様にありますので、当院ブログからの転載・二次利用などは
堅くお断りいたします。

(関連記事)こちらもあわせてご覧ください。

・「“筋肉のつながり”について
・「筋肉の治療について
・「筋肉について
・「姿勢筋と動作筋について