「ぎっくり腰がなかなか治らない」
「特に何もしていないのに腰が急に痛くなった」
「何度もぎっくり腰を繰り返している」
などのお悩みがあり、本当に治したいという方のために
ぎっくり腰の根本的な原因とそれに対して当院で行なっている治療
(カイロプラクティック、キネシオテーピング療法、筋スラッキング療法など)
について、どなたにでもわかるよう専門用語はできるだけ使わず、
写真と解剖図を使って説明します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

ぎっくり腰とは

一般的には、「腰を捻ったり、屈めたり、中腰で重い物を持ち上げたり
した時に急激に起こった強い痛みを伴う腰痛全般を総称したもの」で、
医学用語(ドイツ語)では、“魔女の一撃”という意味のHexenshuss
(ヘキセンシュス)と呼ばれているそうです。
病院では『急性腰痛症(きゅうせいようつうしょう)』などと診断されます。

〔ぎっくり腰の症状〕

姿勢を変えたり、動作によって腰が痛み、腰を動かせる範囲が制限されます。
痛いけど、わりと動けるという軽度なものから、痛くて動けないというような
重度なものまでさまざまです。
安静にしていれば、2~3日で治る場合がほとんどですが、ひどいと
それ以上かかる場合もあります。

〔ぎっくり腰の原因〕

ぎっくり腰の原因は、主に以下の5つが考えられます。

①内臓の病気

ガンや心臓、血管(腹部大動脈瘤:ふくぶだいどうみゃくりゅう)、
腎臓(結石)、婦人科(子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣のう腫)の病気など
の関連痛は腰が痛くなります。

腰椎椎間板(ようついついかんばん)ヘルニア

ヘルニアは、腰を屈めたり、くしゃみをした時に起こります。
レントゲンやMRI検査で「腰の骨の間にあるクッション(=椎間板)が
潰れている、または飛び出している」などといわれます。

腰椎椎間関節症(ようついついかんかんせつしょう)

腰を急に捻ったり、左右に曲げたり、反ったりした時に起こります。
レントゲン検査で「腰の骨の間が狭まっている」などといわれます。

仙腸関節の捻挫(せんちょうかんせつのねんざ)

ベルトの高さより下が痛い場合は、骨盤の関節である仙腸関節を
捻挫している可能性があります。
レントゲンやMRI検査ではわからないので、見落とされがちです。

⑤筋肉と筋膜の問題

胸最長筋(新) 腰腸肋筋(新)
↑左:胸最長筋(きょうさいちょうきん)/右:腰腸肋筋(ようちょうろくきん)
 ※どちらも脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)の一部です。

腰方形筋(新) 広背筋(新)
↑左:腰方形筋(ようほうけいきん)/右:広背筋(こうはいきん)
※4つとも後ろから見た右側の筋肉です。

腰に付く筋肉が長い間引き伸ばされたり、過緊張し続けたりしていると、
疲労によりだんだん伸縮性が乏しくなってしまいます。
その状態の筋肉をさらに急激に引っぱってしまうような動作や姿勢により、
筋膜が傷ついて炎症を起こしたり、けいれんを起こしたりします。
 

治療

一般的な治療は、電気治療器やアイシング、湿布や痛み止めの薬など、
原因がなんであれ、同じ治療が行なわれる場合がほとんどです。

当院では、まず検査によりぎっくり腰の原因を特定します。
その結果、内臓の病気の疑いがある場合は病院での精密検査をすすめ、
腰椎椎間板ヘルニアや腰椎椎間関節症が原因の場合は、それぞれに対して
適切な治療を行ないます。
※それぞれの治療については、以下のブログをご覧ください。
腰椎(ようつい)椎間板ヘルニアとその治療
椎間関節症(ついかんかんせつしょう)とその治療

筋肉と筋膜の問題が原因の場合は、
①まず最初に患部に対する治療を行ないます。
 痛みや炎症を抑えるために、損傷や痙攣を起こしている筋肉を特定し、
 その筋肉とそれを包んでいる筋膜に対して、筋スラッキング療法
 キネシオテーピング療法で治療します。

次にその筋肉に負担を掛け続けている原因を治療します。
②たとえば上半身が右に傾くと、腰の左側の筋肉は引き伸ばされ、
 右側の筋肉は圧迫されて過緊張します。このように①で特定した筋肉を
 いつも引き伸ばしていたり、過緊張させ続ける原因となる背骨の歪み
 骨盤の歪みをみつけて治療します。

③①で特定した筋肉とつながって連動する筋肉の中から問題を起こしている
 筋肉をみつけて治療します。

胸最長筋&SPL 胸最長筋と広背筋&BFL
↑胸最長筋や広背筋とつながる筋肉 ※後ろから見た図

腰方形筋とDFL 腰方形筋とLL
↑腰方形筋とつながる筋肉 ※左は前から、右は後ろから見た図

上の図のように①で特定した筋肉とつながって連動する筋肉のいずれかに
 問題(伸張や過緊張)が起こっていると、その影響により①で特定した筋肉は
 引き伸ばされたり、過緊張させられたりします。
 そのため、このような筋肉のつながりの中から問題のある筋肉をみつけ、
 その筋肉とそれを包んでいる筋膜を筋スラッキング療法キネシオテーピング療法
 で治療します。 

筋肉と筋膜の問題が原因だったとしても、原因となり得る筋肉はいくつかあり、
さらに症状が出ている筋肉だけに問題があるとは限らず、
上記のように患部から離れた所の筋肉に問題があるかもしれません。
そのため、症状が出ている筋肉を治療するだけでは対症療法にしかならず、
その筋肉を引き伸ばしたり、過緊張させている原因も一緒に治さなければ、
一時的に良くなったとしても、しばらくしたらまた繰り返すことになります。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、ぎっくり腰を
根本的な原因から治療することになるので、くり返さないように
することができます。

 
ぎっくり腰は、急に起こるので防ぎようがないと思われがちですが、
内臓の病気以外はそれより以前から長い間、腰や骨盤の骨や筋肉、椎間板や靱帯に
負担が掛かり続けていたところに、捻ったり、屈んだり、重い物を持ち上げたり、
くしゃみしたりしたことで、さらに負担が掛かって起こります。
普段から身体の使い方に気を付けるのはもちろんですが、原因が何であれ
事前に何かしらの身体の不調を感じているはずで、たとえば、内臓の病気以外では、
腰の張りをいつもより強く感じたり、いつもと違う違和感を感じたりしていても、
そのまま何もせず放っておいたりしなければ、未然に防げるはずです。
 
万が一ぎっくり腰になってしまったとしても、下手に自分で何とかしようとすると、
逆にこじらせてしまうことが多いので、できるだけ早く適切な治療を受けた方が
短期間で治り、結果的には時間もお金もあまり掛からずに済みます。 
当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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