「10代、または20代から頭痛持ちである」
「頭痛薬を常用している」
「頭痛が頻繁に起こる」

このような頭痛の原因とそれに対して当院で行なっている治療
(カイロプラクティック、キネシオテーピング療法、筋スラッキング療法など)
について、どなたにでもわかるよう専門用語はできるだけ使わず、
写真と解剖図を使って説明します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

慢性頭痛の症状

・こめかみや側頭部の痛み(左右どちらか、または両方)
・前頭部の痛み(左右どちらか、または両方)
・後頭部の痛み(左右どちらか、または両方)
・目の奥の痛み(左右どちらか、または両方)
・頭の周囲が締め付けられるような痛み
・肩や首のこり、背中の張りを伴う
・頭や身体を動かした時に痛みが増す
ひどい場合
・吐き気を伴う、または実際に吐く
・寝込んでしまって仕事や日常生活に支障が出る  など

慢性頭痛の原因

慢性頭痛の原因は、主に以下の3つが考えられます。

①血管圧迫

(1)椎骨動脈(ついこつどうみゃく) 

椎骨動脈(新・後) 椎骨動脈(新・横)
↑左:後ろから見た椎骨動脈(赤)/右:右側から見た椎骨動脈(赤)

椎骨動脈は、首の骨(頸椎:けいつい)の左右を上って頭蓋骨の中に入り、
脳に酸素や栄養を供給しています。
そのため、頸椎が歪んだり、頭が左右や後ろに傾いたりすると、
椎骨動脈は圧迫されて血流が減少し、脳への酸素供給が不足します。
すると、脳が酸素をたくさん取り込もうとして、頭蓋骨内の血管を
拡張させるので、その周囲の神経が刺激されて、頭痛が起こります。
この場合は、こめかみや側頭部(左右どちらか、または両方)の痛み、
前頭部の痛み、頭の周囲が締め付けられる痛みや目の奥の痛みが
出やすいです。

(2)頸動脈(けいどうみゃく)

頸動脈 外頸動脈
↑左:右側から見た内頸動脈(赤)/右:右側から見た外頸動脈(赤)

頸動脈+胸鎖乳突筋 頸動脈+側頭筋
↑左:右側から見た内頸動脈(赤)と胸鎖乳突筋(きょうさにゅうとつきん)(黄)
 右:右側から見た外頸動脈(赤)と側頭筋(そくとうきん)(黄)

頸動脈は首の前側と側面(左右)を上り、首の真ん中あたりで枝分かれし、
1つは頭の中に入って内頚動脈として脳に酸素や栄養を供給し、
もう1つは頭の側面に広がって外頸動脈として筋肉や皮膚に
血液を供給します。
そのため、胸鎖乳突筋が引き伸ばされて張ったり、過緊張したりすると、
内頸動脈が圧迫されて血流が減少し、脳への酸素供給が不足します。
すると、脳が酸素をたくさん取り込もうとして、頭蓋骨内の血管を
拡張させるので、その周囲の神経が刺激されて、頭痛が起こります。
側頭筋が過緊張すると、頭を被っている皮膚との間で外頸動脈が
圧迫されて、頭痛が起こります。
この場合は、こめかみや側頭部(左右どちらか、または両方)の痛み、
目の奥の痛みが出やすいです。

②神経圧迫

(1)大後頭神経(だいこうとうしんけい)

大後頭神経(新・後) 大後頭神経(新・横)
↑左:後ろから見た大後頭神経(黄)/右:右側から見た大後頭神経(黄)
※画像をクリックすると拡大するので、もう少し見やすくなります。

大後頭神経は、頭と首の間から出て、後頭部に広がります。
そのため、頭が左右や後ろに傾いたりすると、大後頭神経が
圧迫されて頭痛が起こります。
この場合は、後頭部(左右どちらか、または両方)の痛みが
出やすいです。

(2)顔面神経(がんめんしんけい) 

顔面神経 顔面神経+側頭筋
↑左:右側から見た顔面神経(黄)/右:右側から見た顔面神経(黄)と側頭筋

顔面神経は、顎関節の後ろから側頭部に拡がります。
そのため、顎関節が歪んだり、側頭筋が過緊張すると、
顔面神経が圧迫されて、頭痛が起こります。
この場合はこめかみや側頭部(左右どちらか、または両方)
の痛み、前頭部の痛みが出やすいです。

トリガーポイントによる関連痛

頭蓋骨に付く筋肉だけでなく、首の筋肉にも頭に関連痛を
引き起こすものがあります。

慢性頭痛の治療

一般的な治療は、バファリンやロキソニン、アスピリン、
イブプロフェンなどの消炎鎮痛剤や漢方薬など、
原因が何であれ、多少効き目の違いはありますが、
“痛み止め”の薬が処方されます。

当院では、まず検査により頭痛の原因を特定し、
その結果、トリガーポイントが原因の場合は、
それに対して適切な治療を行ないます。
※詳しくは『トリガーポイントとその治療』をご覧ください。

椎骨動脈や大後頭神経の圧迫が原因の場合は、
これらを圧迫してしまっている頸椎や頭(後頭骨)の歪みを
みつけて治療します。
※詳しくは『背骨の歪みとその治療』をご覧ください。

側頭筋の過緊張により、外頸動脈や顔面神経が圧迫されている
場合は、頭が前方移動している可能性があります。

側頭筋&咬筋 中心線有異常
↑左:右側から見た首~側頭部に付く筋肉(正常)
 右:頭が前方移動したときの首~側頭部に付く筋肉

右の図のように、頭が身体より前方に移動すると、舌骨の位置が変わります。
すると顎から舌骨(ぜっこつ)に付く筋肉が顎を下に引っ張り口が開きます。
このままだと口がだらしなく開いたままになってしまうので、
側頭筋と咬筋が緊張して口を閉じた状態に保とうとします。
そのため、このような場合は側頭筋に対して治療しても一時的な効果しか
得られません。この場合は、頭の前方移動の治療を行なってから、
側頭筋を治療する必要があります。

胸鎖乳突筋の過緊張により、頸動脈が圧迫されている場合は、
胸鎖乳突筋を引き伸ばしたり、圧迫したりする頭(後頭骨)や首の歪みを
治療し、その後で胸鎖乳突筋自体にも問題があれば、筋スラッキング療法
キネシオテーピング療法で治療して、元の正常な状態に戻します。

そして、胸鎖乳突筋は下図のように、上半身の前側や側面(左右)の筋肉と
つながって連動するので、これらの筋肉のうち1つでも問題(伸張や過緊張)
があると、胸鎖乳突筋を引き伸ばしたり、過緊張させたりします。
そのため、このような筋肉のつながりの中から問題のある筋肉をみつけ、
その筋肉とそれを包んでいる筋膜も一緒に治療します。

胸鎖乳突筋とSFL 胸鎖乳突筋とLL
↑左:前から見た胸鎖乳突筋とつながって連動する筋肉
 右:右側から見た胸鎖乳突筋とつながって連動する筋肉

筋肉の問題が原因だったとしても、上記のようにその筋肉自体に
問題があるとは限らず、身体の歪みや患部から離れた別の筋肉の問題に
よる場合もあります。
そのため、血管や神経を圧迫している筋肉を治療するだけでは
対症療法にしかならず、その筋肉を過緊張させたり、引き伸ばしている原因も
一緒に治さなければ、一時的に良くなったとしても、しばらくしたらまた
繰り返すことになります。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、慢性頭痛を
根本的な原因から治療することになるので、症状の再発を防ぐことができます。

慢性頭痛は、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
もしも、あなたが慢性頭痛からできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。 

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
※文中の一部 画像はteamLabBody様の許可を得て、掲載しております。
著作権はteamLabBody様にありますので、当院ブログからの転載・二次利用などは
堅くお断りいたします。