ハムストリングスの痛みや張り

「太ももの裏側が張る、痛い」
「ハムストリングスの肉離れがなかなか治らない」
「太ももの後側がよくつる」

このような症状の原因とそれに対して当院で行なっている治療
(カイロプラクティック、キネシオテーピング療法、筋スラッキング療法など)
について、どなたにでもわかるよう専門用語はできるだけ使わず、
写真と解剖図を使って説明します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

ハムストリングスとは

ハムストリングス(新) 大腿二頭筋(新)
↑左:ハムストリングス/右:大腿二頭筋(だいたいにとうきん)

半腱様筋(新) 半膜様筋(新)
↑左:半腱様筋(はんけんようきん)/右:半膜様筋(はんまくようきん)
※4つとも後ろから見た右足の筋肉です。

ハムストリングスは、腿肉(ももにく)[ham]と弦や腱[string]の
合成語[hamstring muscle]で、骨盤の骨である坐骨(ざこつ)から
膝の外側に付く大腿二頭筋と、膝の内側に付く半腱様筋、半膜様筋の
3つの筋肉の総称として用いられます。
3つの筋肉が一緒に働くと、足を後ろに蹴り出したり、膝を曲げたりしますが、
別々に働くと、大腿二頭筋は膝を曲げた状態で足先を外側に向け、
半腱様筋と半膜様筋は、膝を曲げた状態で足先を内側に向けます。

ハムストリングスの痛みや張りの原因

なかなか治らなかったり、頻繁に起こるハムストリングスの痛みや張りは、
『肉離れ』や『筋痙攣(きんけいれん)』の治療が不十分だったりして、
ちゃんと治っていないために後遺症として残っている可能性があります。

急に走ったり、ジャンプしたり、ボールを蹴ったりして、ハムストリングスが
急激に引き伸ばされたことにより、痙攣(けいれん)を起こすと『筋痙攣』、
筋線維や筋膜が損傷すると『肉離れ』が起こります。
筋痙攣はつった時のような痛みが出ますが、筋線維や筋膜は損傷
していないので、痛みは一時的でほとんどの場合は2、3日で回復します。
肉離れは、筋線維や筋膜の断裂に伴って内出血や腫れがみられ、
病院では損傷の程度によって「部分断裂」、「筋断裂」、「筋膜断裂」、
「筋損傷」などと呼ばれます。
損傷の程度にもよりますが、回復するまでに軽度の場合でも2週間、
重度の場合では3カ月位掛かります。
しかし、実際には1~3カ月以上経っても肉離れや筋痙攣が治らず、
ハムストリングスの痛みや張りが残っているという人は、意外と多いです。 

治療

一般的に病院などでは、マッサージやストレッチ、電気治療器、
湿布や痛み止めの薬などによる治療が行なわれます。

しかし、筋痙攣や肉離れがなかなか治らなかったり、何度もくり返している
という方を実際に診てみると、急に走ったり、ジャンプしたり、
ボールを蹴ったりしたことは、あくまでも「きっかけ」であり、
ほとんどの場合は、それ以前にずっと伸ばされていたり、
過緊張し続けていたハムストリングスが急激に引き伸ばされた結果、
肉離れや筋痙攣を起こしています。
そのため、患部に対する治療だけでなく、ハムストリングスに
いつも負担を掛け続けている原因も一緒に治さないと、
患部はなかなか治癒することができません。

当院の治療は
①まず最初に患部に対する治療を行ないます。
 ハムストリングスの中から損傷や痙攣を起こしている筋肉を特定し、
 その筋肉とそれを包んでいる筋膜に対して、筋スラッキング療法
 キネシオテーピング療法で治療します。

次にハムストリングスに負担を掛け続けている原因を治療します。
②①で特定した筋肉をいつも伸ばしていたり、過緊張させ続ける
 原因となる骨盤の歪み背骨の歪みを治療します。

骨盤の前傾 骨盤の後傾
↑左:腸骨の前方変位/右:腸骨の後方変位
※右側から見た写真。黒い矢印が腸骨の動き。

 骨盤が左の写真のように歪むと、ハムストリングスは青い矢印の方向に
 伸ばされ、右の写真のように歪むとハムストリングスは赤い矢印の方向に
 縮んで過緊張するので、このような骨盤の歪みをみつけて治療します。

足を組む a0055_000559
↑左:右足を上に組んで座る/右:右側に体重を掛けて座る

 左の写真のように足を組んで座っていると、上に乗せている方の
 ハムストリングスは伸ばされ、右の写真のように片側に体重を掛けて
 座っていると、そちら側のハムストリングスが圧迫されて過緊張するので、
 このような姿勢に合わせて歪んでしまった背骨や骨盤を治療します。

③①で特定した筋肉とつながって連動する筋肉や反対の働きをする筋肉の
 中から問題を起こしている筋肉をみつけて治療します。

ハムストリングスとSBL  大腿二頭筋とSPL
↑左:ハムストリングスとつながる筋肉 ※後ろから見た図
 右:大腿二頭筋とつながる筋肉 ※前から見た図

 上の図のようにハムストリングスや大腿二頭筋とつながって連動する
 筋肉のいずれかに問題(伸張や過緊張)が起こっていると、
 その影響によりハムストリングスや大腿二頭筋は伸ばされたり、
 過緊張させられたりします。

ハムストリングス(新) 大腿四頭筋(新)
↑左:後ろから見たハムストリングス
 右:前から見た大腿四頭筋(だいたいしとうきん)

 ハムストリングスは膝を曲げますが、その反対の働きとして膝を伸ばす
 筋肉は、太ももの前側にある大腿四頭筋です。
 そのため、大腿四頭筋が過緊張すると、ハムストリングスは伸ばされ、
 ハムストリングスが過緊張すると、大腿四頭筋は伸ばされます。

 ①で特定した筋肉を伸ばしたり、過緊張させる原因となる筋肉の中から
 問題を起こしている筋肉とそれを包んでいる筋膜を
 筋スラッキング療法キネシオテーピング療法で治療します。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、
ハムストリングスの痛みや張りを根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。

なかなか治らないハムストリングスの痛みや張りは、
腰椎椎間板ヘルニア椎間孔狭窄症梨状筋症候群による坐骨神経痛や
お尻の筋肉のトリガーポイントによる関連痛で起こっている場合もあります。
しかし、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。

もしも、あなたがハムストリングスの痛みや張りからできるだけ早く
解放されたいのであれば、なるべく早く治療することをオススメします。 

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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