「すねの外側~足の甲がしびれる」
「足首を曲げたり、つま先が反れない」
「ちょっとした段差でもつまずきやすい」
などの症状がある場合は、『腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)』
の可能性があります。

腓骨神経麻痺とは、どのような状態のことをいい、
どのような症状があり、何が原因で起こるかを解説し、
それに対して一般的に病院などで行なわれる治療と
当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

腓骨神経(ひこつしんけい)とは

 
↑左:後ろから見た総腓骨神経/右:前から見た総腓骨神経 

 
↑左:前から見た浅腓骨神経/右:前から見た深腓骨神経
 ※画像は右足で、クリックすると拡大します。

腰の骨(腰椎:ようつい)と骨盤から出て太ももの裏側を通る
坐骨神経(ざこつしんけい)が、膝の裏で枝分かれした神経を
総腓骨神経といい、さらに腓骨頭(ひこつとう)の下で
浅腓骨神経と深腓骨神経に分かれ、つま先までつながります。

腓骨神経麻痺(ひこつしんけいまひ)とは

腓骨神経が圧迫や損傷を受けたことにより生じる麻痺(まひ)のことで、
腓骨神経がつながる筋肉を動かせなくなったり、皮膚の感覚が
なくなったりします。

〔腓骨神経麻痺の症状〕

腓骨神経麻痺(症状)

すねの外側から足の甲にかけてしびれや痛みが出たり、
触っても感覚がなかったり、力が入らなかったりします。
足首を曲げたり、つま先が反れないので、歩く時はつま先を
床や地面にこすらないように膝をふつうより高く上げて歩くなど、
歩行にも影響が出ます。
ちょっとした段差でつまずきやすかったりもします。
麻痺にならず腓骨神経障害を起こし、しびれや痛みだけが
出ることもあります。

〔腓骨神経麻痺の原因〕



↑左:総腓骨神経と腓骨頭(ひこつとう)
画像をクリックすると拡大します。

上図内のように、総腓骨神経は腓骨頭の外側を回り込んでいます。
この部分は身体の表面に近く、クッションとなる脂肪がほとんど
ありません。
そのため、外からの圧迫や損傷を受けやすく、骨折や打撲はもちろん、
ゴムのきついハイソックスを履いたり、足を組んで座ったり、
寝てる時の姿勢などで圧迫されるといわれています。
しかし骨折や打撲は別として、それ以外の圧迫くらいなら
長時間正座をした後と同じように、麻痺は一時的に起こるくらいで、
数時間から長くても1日あれば回復すると思います。
それ以上続く場合は、相当長い時間神経が圧迫され続けていたはずです。
実際に腓骨神経麻痺の症状が出ている方を診てみると、ほとんどの方に
腓骨の“ズレ”がみつかります。
骨盤の歪みや“間違った”足の使い方により腓骨を上に引き上げる筋肉が
伸ばされたり、腓骨を下に引き下げる筋肉が過緊張してしまうと、
腓骨は下にズレてしまいます。
腓骨のズレにより長時間腓骨神経が圧迫され続けていたところに、
外からの圧迫が加わると、それがきっかけになって腓骨神経麻痺が
起こると考えられます。

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〔腓骨神経麻痺の治療〕

一般的に病院では、痛み止めの薬や神経に効くビタミン剤が処方され、
歩く時に支障が出ないよう足首を曲げた状態でギプス固定します。
半年以上経っても症状が回復しなかったり、麻痺が進行していたり、
日常生活に支障をきたす場合は手術が行なわれます。

当院の治療は、
①腓骨のズレの原因となる筋肉を、腓骨を上に引き上げる筋肉1つと
 下に引き下げる筋肉8つの中から特定し、それに関わる身体の歪み
(とくに骨盤の歪み)を治療します。

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↑左:後ろから見た腓骨を上に引き上げる筋肉
 右:右前方から見た腓骨を下に引き下げる筋肉
 ※両方とも右足の筋肉で、黄色いのは腓骨

②腓骨のズレの原因となる筋肉と、それにつながって連動する筋肉※
 の中から問題を起こしている筋肉をみつけて、筋スラッキング療法
 キネシオテーピング療法により治療します。
(※詳しくは「“筋肉のつながり”について」をご覧ください)

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↑左:後ろから見た腓骨を引き上げる筋肉につながって連動する筋肉
 右:前から見た腓骨を引き下げる筋肉につながって連動する筋肉

 ①②で腓骨を正常な位置に戻し、腓骨神経を解放します。

③麻痺で力が入らなくなっている筋肉もキネシオテーピング療法により、
 回復を促します。

初回は、少なくとも症状の改善がみられるように患部に対する治療に
重点をおきますが、施術後すぐには変化がみられない場合もあります。
神経は電気コードのように硬いので、そう簡単には潰されませんが、
一度潰されてしまうと、解放しても元の状態に戻るまで時間が掛かります。
そのため、麻痺してしまった腓骨神経が回復するまでには、ある程度の時間が
必要で、その間再び圧迫されないように治療し続けることが重要です.

足のしびれや感覚異常、筋力低下を訴えると、病院では腰椎のレントゲン検査
のみで診断されることが多いので、腓骨神経麻痺は見落とされがちです。
病院で腰椎椎間板ヘルニア椎間孔狭窄症と診断され、治療を受けてもあまり
良くならないと来院された方が、実は腓骨神経麻痺だったということもあります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないか、他の原因(例えば、トリガーポイントによる関連痛
梨状筋症候群など)と合併して起こっている可能性もあります。

もしも、あなたがその症状からできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。 

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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