「原因不明の痛みやしびれがある」
「しびれや痛みに神経ブロック注射が効かない」
「慢性的な痛みがなかなか治らない」

などの症状がある場合は、『トリガーポイント』が原因で
起こっている可能性があります。

トリガーポイントとは、どのような状態のことをいい、
どのような症状があり、何が原因で起こるかを解説し、
それに対して一般的に病院などで行なわれる治療と
当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

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ご覧いただくことを推奨しております。

トリガーポイントとは

“筋膜の敏感なポイント”で、痛みやしびれ、筋力低下など
『筋膜性疼痛症候群(きんまくせいとうつうしょうこうぐん)』
別名『筋痛症』の症状を引き起こす場所のことをいいます。
「痛みの引き金になる所」ということからトリガーポイントと
名付けられました。
筋肉とそれを包む筋膜、または重なり合う筋膜同士が癒着し、
しこり状になっていて、エコー検査で確認することもできます。

(トリガーポイントによる症状)

初めは、日常生活では痛みを感じることがなく、押すと押した所が
痛むくらいですが、悪化すると、押したり動かした時に関連痛
(トリガーポイントから離れた所に出る痛みやしびれ)を引き起こします。
さらに悪化すると、押したり動かしたりしなくても症状が出るようになり、
運動制限や筋力の低下もみられるようになります。

トリガーポイントの関連痛には特定のパターンがあるので、
症状から関連する筋肉を特定できます。

TP(棘上筋①) TP(棘上筋③)
↑後ろから見た棘上筋(左)と関連痛が出る所(右)

例えば、背中の筋肉の一つである棘上筋(きょくじょうきん)の
トリガーポイント(左の画像内×印)による関連痛は、右の写真にように
肩~手の平に出るので、その症状から頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア
頚椎症(けいついしょう)と間違われることがよくあります。

TP(小殿筋①) TP(小殿筋②)
↑後ろから見た小殿筋(左)と関連痛の出る所(右)

もう一つ例を挙げると、お尻の筋肉の一つである小殿筋(しょうでんきん)の
トリガーポイント(左の画像内×印)による関連痛は、右の写真のように
坐骨(ざこつ)や太ももの外側~外くるぶしに出るので、その症状から
腰椎(ようつい)椎間板ヘルニア椎間孔狭窄症(ついかんこうきょうさくしょう)
間違われることがよくあります。

また、トリガーポイントはレントゲンやMRIでは確認できないので、
レントゲンやMRIの画像に異常がみつからなければ、原因不明の痛みやしびれと
診断されたりもします。

トリガーポイントによる関連痛が疑われる症状は、頭痛や目の奥の痛み、
首の痛み、肩こり、腰痛、背中の痛み、お尻や太もも、ふくらはぎの張りや痛み、
肩や膝の痛み、手足のしびれや痛みなどがあります。

〔トリガーポイントの原因〕

捻挫や肉離れなど怪我が原因になることもありますが、ほとんどの場合は、
長時間同じ姿勢を維持したり、仕事や運動などで使い過ぎたことによって、
筋膜に微小な損傷や炎症が起こり、癒着したことが原因だといわれます。

しかし、同じように仕事や運動などで使い過ぎている人や長時間同じ姿勢を
維持している人でも、トリガーポイントがない人もいます。
実際にトリガーポイントが診られた方のほとんどに、ある共通点がみつかります。
それは、背骨の“歪み”骨盤の“歪み”です。
日常生活における“間違った”姿勢や身体の使い方、習慣に合わせて
背骨や骨盤が歪み、筋肉と筋膜に長い間負担を掛け続けた結果、
筋膜が圧迫されたり、引き伸ばされたりして、筋膜と筋肉、
または重なり合う筋膜同士が癒着してしまったと考えられます。

1ecc06161fcc704ca4f7728452d931b9_s  右足重心で立つ

〔トリガーポイントの治療〕

筋肉は皮膚のように痛みを感じませんが、筋膜や筋線維の間を埋めている
結合組織や血管には、痛みを感じる神経がたくさんあります。
筋肉に問題が起きると、そうした神経がそれを筋肉の痛みとして、
脳に伝えます。
しかし日本の医学教育では、痛みの発生源として筋膜が想定されていません。
そのため、見落とされている場合がほとんどです。

一般的には、鍼(はり)、マッサージやストレッチ、筋膜リリースによる治療が
有効だといわれています。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。
 ①症状を引き起こしているトリガーポイントのある筋肉を特定して、
  その筋肉が付いている背骨や骨盤の歪みを矯正することで、
  歪みによって圧迫されたり、引き伸ばされている筋膜を解放します。
 ②特定した筋肉とそれに関わる筋肉や筋膜に対して、
  筋スラッキング療法キネシオテーピング療法を行ない、
  筋肉や筋膜を元の正常な状態に戻し、その状態を維持できるようにします。
詳しくは「“筋肉のつながり”について」をご覧ください)
 ③キネシオテーピング療法により、①の歪みに関与する筋肉や筋膜を
  元の正常な状態に戻して、背骨や骨盤を矯正後の正常な状態のまま
  維持できるようにします。
 次に、全身を診て①に関連する背骨や骨盤の歪みをみつけて治療し、
 ①の歪みが再び起こらないようにします。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、トリガーポイントを
根本的な原因から治療することになるので、症状の再発を防ぐことができます。

トリガーポイントは、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
とくに手足のしびれや痛みを訴えると、病院ではレントゲンやMRI検査のみで
診断されることが多いので、見落とされがちです。
病院で治療を受けてもあまり良くならないと来院された方が、
実はトリガーポイントが原因だったということもよくあります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないか、他の原因と合併して起こっている可能性もあります。

もしも、あなたが症状からできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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