「指先がしびれる、感覚が鈍い」
「夜間や明け方に激しい痛みやしびれで目が覚める」
「箸やペンが持てない」
などの症状がある場合は、『手根管(しゅこんかん)症候群』の
可能性があります。

手根管症候群とは、どのような状態のことをいい、どのような症状があり、
何が原因で起こるかを解説し、それに対して一般的に病院などで
行なわれる治療と当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

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ご覧いただくことを推奨しております。

手根管とは

手首の屈筋支帯 手根管症候群
↑左:手指の筋肉と靭帯/右:手根管(内)と神経(黄)
※画像は右手を手のひら側から見たもので、クリックすると拡大します。

手首の骨(手根骨:しゅこんこつ)と靭帯(屈筋支帯:くっきんしたい)
によって形成されたトンネル(管)を手根管(しゅこんかん)といい、
手指を曲げる9つの腱(けん)と神経が、その狭いトンネル内を
通っています。
※腱(けん)とは、
筋肉が細長いスジ状になった部分のことで、腱鞘(けんしょう)という
薄い膜に包まれています。
例えば5本の指をピーンと伸ばした時に手の甲に浮き出るスジは、
指伸筋(ししんきん)の腱です。
 

手根管症候群とは

手根管
↑手根管と腱(白)と神経(黄)
内が圧迫される所。画像をクリックすると拡大します。

手根管内を通る腱や腱鞘が炎症を起こして腫れたり、
手根管を形成する靱帯(屈筋支帯)が肥厚したりして手根管が狭まり、
神経が圧迫されて起こる神経障害を『手根管(しゅこんかん)症候群』
といいます。

〔手根管症候群の症状〕

正中神経(症状①)

ほとんどの人は利き手に症状が出ますが、かばっているうちに
両手に症状が出る場合もあります。
親指、人差し指、中指の指先~手の平にしびれや痛みが出ますが、
比較的初期のうちは手を振ったり、指の曲げ伸ばしで楽になります。
夜間や明け方に激しい痛みやしびれで目が覚めたり、手のひらが
カーッと焼けるように熱くなったり、肘や肩までしびれや痛みが
出る場合もあります。
悪化すると指先の感覚が鈍くなり、筋力が低下して箸やペンが
持てなかったり、ボタンができなくなったり、ペットボトルのふたが
開けられなくなったりして、親指の付け根の筋肉が痩せてへこんで
いるように見えます。(=筋萎縮:きんいしゅく)

〔手根管症候群の原因〕

リウマチなどの病気や骨折、妊娠時のむくみで起こることもありますが、
ほとんどの場合は手指の使い過ぎが原因だと言われます。
しかし、同じように手指を酷使する仕事や趣味(例えば、タイピング、
ハサミを使う、楽器を演奏する など)をしている人でも、
手根管症候群になる人とならない人がいます。
実際に手根管症候群と診断された方を診てみると、
ほとんどの方にある共通点がみつかります。
それは、身体の歪みに合わせた間違った手の使い方です。
例えば身体(特に上半身)が左右に傾くと、肩や肘は上がったり
下がったりするので、それに合わせて手を使う時には手首は余計に
曲げたり反らしたりしなければならなくなります。
そのような状態で無理して手を使い続けていると、手根管内を通る
腱や手根管を形成する靱帯(屈筋支帯)に負担が掛かり、
炎症を起こして腫れたり、肥厚したりして、手根管を狭めます。

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〔手根管症候群の治療〕

一般的に病院では、消炎鎮痛剤や神経に効くビタミン剤が処方され、
ギプスやサポーターによる固定とストレッチや電気による治療が行なわれます。
痛みが強い場合は、ステロイド注射を勧められることもあるようですが、
親指の付け根の筋肉が痩せたり、筋力が低下したり、注射でも改善しない場合は、
手術による靱帯の切断(=手根管の開放)が行なわれます。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。
 手根管を狭める原因となる筋肉や靱帯にキネシオテーピング療法を行ない、
 手根管を元の正常な状態に戻して、神経を解放します。
次に、症状が出ている手の使い方と全身の状態を診て、関連する背骨の歪み
  骨盤の歪み、筋肉の問題※をみつけて治療します。
 (※詳しくは「“筋肉のつながり”について」をご覧ください)

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降身体を歪みにくくするための治療も一緒に行なっていけば、
手根管症候群を根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。

また薬や注射を使わないので、妊娠中や授乳中でも安心して治療を受けられます。

手根管症候群は正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
手のしびれや痛みを訴えると、病院では頸椎のレントゲン検査のみで
診断されることが多いので、見落とされがちです。
病院で頚椎症頸椎椎間板ヘルニアと診断され、治療を受けてもあまり
良くならないと来院された方が、実は手根管症候群だったということもあります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないか、他の原因(例えば、斜角筋症候群小胸筋症候群
トリガーポイントによる関連痛など)と合併して起こっている可能性もあります。

もしも、あなたが手のしびれや痛みからできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。 

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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