「お尻の横に違和感がある」
「膝の裏がしびれる」
「ふくらはぎが痛い」
などの症状がある場合は、『梨状筋(りじょうきん)症候群』の
可能性があります。

梨状筋症候群とは、どのような状態のことをいい、どのような症状があり、
何が原因で起こるかを解説し、それに対して一般的に病院などで
行なわれる治療と当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

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梨状筋とは

骨盤各部 梨状筋
↑左:後ろから見た骨盤/右:後ろから見た梨状筋

梨状筋(りじょうきん)は、左右それぞれのお尻の筋肉で、
骨盤の真ん中にある仙骨(せんこつ)から足の付け根に付き、
お尻の分厚い筋肉(大殿筋:だいでんきん)に被われています。
足先を外に向けたり(股関節外旋)、骨盤を反対に向けたりします。

梨状筋症候群とは

坐骨神経(強調) 梨状筋症候群
↑左:後ろから見た坐骨神経(黄)/右:梨状筋と坐骨神経(黄)

坐骨神経は腰椎(ようつい)や仙骨から出る太くて長い神経で、
お尻から足の先まで通っています。
坐骨神経は、通常なら右の図のように梨状筋の下を通って
骨盤の外に出てきますが、10人に1人くらいの割合で、
坐骨神経が梨状筋を貫通している人もいます。
このような人の場合、梨状筋が過緊張すると坐骨神経が
締め付けられるので、神経障害が起こります。
『梨状筋症候群』と診断された場合は、坐骨神経が
梨状筋を貫通している可能性が高いということになります。
ちなみに、坐骨神経が梨状筋を貫通しているかは、
レントゲンはもちろん、MRIでもほとんどわかりません。

〔梨状筋症候群の症状〕

しびれと痛み((後) 坐骨神経痛(症状②)

お尻~太ももの裏、ふくらはぎ、すね、足先にかけてしびれや痛みが
出るので、腰椎椎間板ヘルニアと間違われやすいですが、
腰の痛みはありません。
「ビリビリする」「電流が走る」ようなしびれや鋭い痛みがあり、
長時間座っていたり、腰を曲げたり、しびれがある側の足を上にして
横向きに寝ると、悪化することもあります。
仰向けで寝た時に、しびれがある側の足先が外を向きやすかったりも
します。

〔梨状筋症候群の原因〕

お尻の打撲や股関節の捻挫(ねんざ)、車の運転や座り仕事で
長時間同じ姿勢で座っていたり、股関節の曲げ伸ばしを繰り返す
ランニングや平泳ぎ、マッサージやストレッチのやりすぎなどで
起こりやすいと言われていますが、梨状筋症候群がなかなか治らない
という方を診てみると、ほとんどの方は骨盤の関節である
仙腸関節(せんちょうかんせつ)の捻挫をちゃんと治さなかったために、
慢性化してしまっています。
梨状筋には、身体が生まれつき備え持つ骨盤ベルトとしての働きがあり、
仙腸関節が捻挫して不安定な状態になると、仙腸関節を固定して
安定させるために過緊張します。

〔梨状筋症候群の治療〕

一般的に病院で行なわれる治療は、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬(きんしかんやく)、
神経に効くビタミン剤や血流を良くする薬が処方され、マッサージや
ストレッチ、電気による治療が行なわれます。
痛みが強い場合は、ブロック注射を勧められることもあるようですが、
日常生活に支障をきたす場合には手術による梨状筋の切離が行なわれます。
(神経)ブロック注射とは、
足の痛みやしびれをもたらしている坐骨神経の障害部分に
局所麻酔を直接注射し、神経を遮断することで痛みやしびれを抑えます。
神経に注射をするので、激しい痛みを伴います。
持続時間には個人差があり、打った時だけしか効かない人もいれば、
1週間くらい持続する人もいるようです。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。
 ①梨状筋を過緊張させる原因となる慢性化した仙腸関節の捻挫を治療します。
 ②梨状筋の過緊張に関与する筋肉や筋膜キネシオテーピング療法を行ない、
  梨状筋を元の正常な状態に戻し、圧迫されている坐骨神経を解放します。
 (詳しくは「“筋肉のつながり”について」をご覧ください)
 次に、全身を診て①に関連する背骨の歪みを治療して梨状筋を過緊張させにくく
 することで、 症状が再び出ないようにします。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、
梨状筋症候群を根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。

梨状筋症候群は、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないか、他の原因と合併して起こっている可能性があります。

もしも、あなたが足のしびれや痛みからできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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