今回のブログは、2011年8月16日に公開した「脊柱管(椎間孔)狭窄症について
の改訂版です。

 

「腰を反らすと足がしびれる」
「しびれや痛みがある側に腰を曲げると悪化する」
「足のしびれや痛みが出て長く歩けない」
などの症状がある場合は、『椎間孔狭窄症(ついかんこうきょうさくしょう)』
の可能性があります。

椎間孔狭窄症とは、どのような状態のことをいい、どのような症状があり、
何が原因で起こるかを解説し、それに対して一般的に病院などで
行なわれる治療と当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

椎間孔とは

脊柱管(横) 椎間孔
↑左:左側から見た神経(黄)/右:左側から見た椎骨(ついこつ)

脳から出た神経は、背骨の中を通って骨盤まで続き、
その間左右に枝分かれして、筋肉や内臓につながります。
枝分かれした神経は、二つの椎骨の間にある孔(あな)から出るので、
この神経の出口を椎間孔(ついかんこう)と呼びます。

椎間孔狭窄症とは

椎間孔狭窄 黄色靭帯
↑左:左側から見た椎間孔の狭窄/右:左側から見た黄色靱帯

椎間板が潰されて、腰椎(ようつい)の間が狭まったり、左右どちらかに傾いたり、
椎間孔付近に付く黄色靱帯(おうしょくじんたい)が厚くなったりしたために、
椎間孔が狭まって神経が圧迫された状態を『椎間孔狭窄症』といいます。
頸椎(けいつい)で起こると『頚椎症』といわれます。

〔椎間孔狭窄症の症状〕

長時間立ったり、歩いたりすると、両側もしくは左右どちらか一方の
太もも~ふくらはぎ、足裏などにしびれや痛みが出てきて、
立っていられなくなったり、歩けなくなったりしますが、
しばらく前かがみになったりして休むとしびれや痛みは軽減するので、
また立ったり歩いたりできるようになります。
腰を反らせたり、しびれや痛みがある側に曲げたりすると、症状は悪化しますが、
座ってたり、夜寝てる時に痛くなったりすることもあります。
神経が長い間圧迫され続けてマヒしてしまうと、足の力が入りにくくなったり、
感覚が鈍くなったりするので、何もない所でつまづきやすくなったり、
ひどくなると足がまったく上がらなくなる場合もあります。

〔椎間孔狭窄症の原因〕

一般的には、運動や職業、椎間板の老化が原因で起こると言われています。
とくに、加齢により椎間板の水分が減ると椎間板は薄くなり、
腰椎の間が狭まります。さらに黄色靱帯にはゆるみが生じるので、
このゆるみを止めるために靱帯自体が厚みを増して肥厚(ひこう)します。
しかし、これは結果であって原因ではありません。
実際に椎間孔狭窄症と診断された方たちを診てみると、ほとんどの方に
ある共通点がみつかります。それは、腰椎の“歪み”です。
この歪みを矯正すると、ほとんどの方の症状が改善することから、腰椎の歪みが
椎間孔狭窄症の根本的な原因であり、日常生活における“間違った”姿勢や
身体の使い方に合わせて腰椎が歪み、椎間板に長年負担を掛け続けた結果、
椎間板が潰されてしまい、余計に薄くなったと考えられます。

〔椎間孔狭窄症の治療〕

一般的に病院で行なわれる治療は、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬(きんしかんやく)、
神経に効くビタミン剤や神経の血流を良くする薬が処方され、
牽引(けんいん)や電気による治療が行なわれます。
痛みが強い場合は、ブロック注射を勧められることもあるようですが、
日常生活に支障をきたす場合には手術による治療が行なわれます。
(神経)ブロック注射とは、
手足の痛みやしびれをもたらしている神経の障害部分に局所麻酔を直接注射し、
神経を遮断することで痛みやしびれを抑えます。
神経に注射をするので、激しい痛みを伴います。
持続時間には個人差があり、打った時だけしか効かない人もいれば、
1週間くらい持続する人もいるようです。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。
 ①椎間孔を狭めている腰椎や骨盤の歪みをみつけて矯正します。
 ②特殊なベッドを使って、椎間孔を広げるための運動療法
(ウィリアム体操)を行ない、圧迫された神経を解放します。

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キネシオテーピング療法により、①の歪みに関与する筋肉や筋膜を
  元の正常な状態に戻して、腰椎や骨盤を矯正後の正常な状態で
  維持できるようにします。
次に、全身を診て①の歪みに関連する背骨の歪みを治療し、
  ①の歪みを起こりにくくすることで、 症状が再び出ないようにします。
 

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、
椎間孔狭窄症を根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。
また、ウィリアム体操は、ご自宅でも毎日続けていただくことが
大切ですので、おひとりお一人の状態に合わせた正しいやり方をお教えします。

椎間孔狭窄症は、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
治療していても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないのかもしれません。
また、MRI検査によって椎間孔狭窄症と診断されても、足のしびれや痛みが、
実際にはそれ以外の原因で起こっている場合もあります。

あなたが足のしびれや痛みからできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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