このブログは2014年6月14日に公開した「頸椎椎間板ヘルニアについて
の改訂版です。

 

「朝起きる時に首の付け根が痛い」
「腕や手、指先がしびれる」
「下を向くと肩甲骨が痛い」
などの症状がある場合は、『頸椎(けいつい)椎間板ヘルニア』の
可能性があります。

頸椎椎間板ヘルニアとは、どのような状態のことをいい、どのような症状があり、
何が原因で起こるかを解説し、それに対して一般的に病院などで
行なわれる治療と当院で行なっている治療の違いを説明します。
どなたにでもわかるよう専門用語はできるかぎり使わず、
写真と解剖図を使って解説します。

*スマートフォンでは、横向き画面で
ご覧いただくことを推奨しております。

頸椎と椎間板

頸部構造 頸椎の椎間関節&椎間板(横)
↑左:後ろから見た頸椎(けいつい)/右:右側から見た頸椎

頸椎の脊髄神経&神経根(後) 頸椎椎間板
↑左:後ろから見た神経(黄)/左:前から見た神経(黄)と椎間板

頸椎(けいつい)とは首の骨のことで、7つの骨が連なっていて
前は椎間板(ついかんばん)、後ろは椎間関節(ついかんかんせつ)によって
つながっています。椎間板は上下の骨を連結して安定させ、衝撃を吸収し、
背骨の動きを滑らかにする役割があります。
脳から出た脊髄神経(せきずいしんけい)は背骨の中を通って骨盤まで続きますが、
その間左右に枝分かれし、頸椎の間から出た神経は主に手指や腕につながります。

頸椎椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアと神経根   
↑右:右側から見た椎間板ヘルニア(赤)と神経根(黄)
 左:上から見た椎間板ヘルニア(赤)

頸椎の間にある椎間板内の髄核(ずいかく)の一部が、線維輪を突き破り、
脊髄神経(せきずいしんけい)や神経根(しんけいこん)がある後方に
“はみ出した”状態を『頸椎椎間板ヘルニア』といいます。
(※ヘルニアとは「はみ出した」という意味)
1か所だけでなく、2か所以上で起こることも珍しくありません。
MRI検査により、脊髄神経や神経根の圧迫が確認されなければ、『椎間板症』や
『椎間板膨隆(ぼうりゅう)』、『椎間板突出』などと診断されますが、
脊髄神経や神経根の圧迫が確認されると、『椎間板ヘルニア』と診断されます。

〔頸椎椎間板ヘルニアの症状〕

(急性症状)
朝起きた時、首の付け根が急に痛み、動かせなくなることもあります。
そのため、ただの「寝違え」だと思ってる人が結構多いです。

頸Disk症状

(慢性症状)
肩甲骨の内側や背骨に沿って痛む場合が多く、上の画像の内が
ピンポイントに痛む場合もあり、脊髄神経が刺激されると激しく痛みます。
左右どちらかの神経根が圧迫されると、圧迫された側の腕や手、指先に
しびれや痛みが出ますが、何番目の神経根が圧迫されているかによって、
しびれや痛みが出る場所も違います。
(例:頸椎5番目と6番目の間→親指のしびれ )
腕のうずきや不快感、「腕を振りたくなるような」だるさが出る場合もあり、
とくに下を向いた時や症状が出てる側と反対に首を曲げた時に悪化することが多く、
頭痛を伴う場合もあります。
腕を下げていると、腕の重みで神経が引っぱられて痛みやだるさが出る場合、
痛みやだるさが出ている側の手のひらを頭の上に乗せると楽になります。
さらに悪化すると、指先や手の感覚異常、力が入りにくいなどの症状も現れます。
脊髄神経が圧迫されると、両手足のしびれや歩行障害、排泄障害などの症状が
現れる場合もあります。
 

〔頸椎椎間板ヘルニアの原因〕

一般的にはスポーツや体質、椎間板の老化が原因で起こると言われていますが、
実際に頸椎椎間板ヘルニアと診断された方たちを診てみると、ほとんどの方に
ある共通点がみつかります。それは、頸椎の“歪み”です。
この歪みを矯正すると、ほとんどの方の症状が改善することから、頸椎の歪みが
頸椎椎間板ヘルニアの根本的な原因であり、日常生活における“間違った”姿勢や
身体の使い方に合わせて頸椎が歪み、椎間板に長年負担を掛け続けた結果、
椎間板が変形してしまったと考えられます。

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〔頸椎椎間板ヘルニアの治療〕

一般的に病院で行なわれる治療は、消炎鎮痛剤や筋弛緩薬(きんしかんやく)、
神経に効くビタミン剤や神経の血流を良くする薬が処方され、
牽引(けんいん)や電気による治療が行なわれます。
痛みが強い場合は、頸椎カラーの装着やブロック注射を勧められることも
あるようですが、日常生活に支障をきたす場合には手術による治療が
行なわれます。
(神経)ブロック注射とは、
手の痛みやしびれをもたらしている神経の障害部分に局所麻酔を直接注射し、
神経を遮断することで痛みやしびれを抑えます。
神経に注射をするので、激しい痛みを伴います。
持続時間には個人差があり、打った時だけしか効かない人もいれば、
1週間くらい持続する人もいるようです。

当院の治療は、
まず、患部に対する治療を行ない、症状を改善します。
 ①椎間板を圧迫している頸椎の歪みをみつけて矯正し、椎間板を解放します。
 ②マッケンジーエクササイズにより、はみ出してしまった髄核を
  元の正常な位置に戻します。
 ③変形した椎間板、しびれや痛みを起こしている神経、歪みに関与する
  筋肉や筋膜をキネシオテーピング療法により、元の正常な状態に戻し、
  患部の治癒を促します。
次に、全身を診て①の歪みに関連する背骨の歪み骨盤の歪みを 治療し、
 ①の歪みを起こりにくくすることで、 症状が再び出ないようにします。

ほとんどの場合、初回は患部に対する治療に重点をおきますので、
少なくとも症状の軽減がみられ、場合によってはほとんど気にならなくなります。
さらに2回目以降全身の治療も一緒に行なっていけば、
頸椎椎間板ヘルニアを根本的な原因から治療することになるので、
症状の再発を防ぐことができます。
また、マッケンジーエクササイズは、ご自宅でも毎日続けていただくことが
大切ですので、おひとりお一人の状態に合わせた正しいやり方をお教えします。
首のマッケンジーエクササイズのやり方

頸椎椎間板ヘルニアは、正しい診たてと適切な治療をすれば、ちゃんと治ります。
治療を受けていても、症状があまり変わらなかったり、悪化しているようなら、
その治療が合っていないのかもしれません。
また、MRI検査によって椎間板症や椎間板ヘルニアと診断されても、
首の痛みや手のしびれなどの症状が、実際にはそれ以外の原因で
起こっている場合もあります。

もしも、あなたがその症状からできるだけ早く解放されたいのであれば、
なるべく早く治療することをオススメします。

当院は予約制ですので、必ず事前に03-3414-7206までお電話ください。
 
 
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